健康保険証廃止について | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

今年12月で健康保険証を廃止すると、政府は言っています。

その根拠と今後の展望を書きます。

 

今のままでは健康保険証は間違いなく廃止されます。それは健康保険法という法律に明記されているからです。健康保険法は以前よりある法律ですが、国会で審議され、改正されたわけです。

 

法律に明記されているので、これが覆るには、法律そのものを改正するしかありません。つまり、国会議員次第ということです。

 

保険証がなくなることに反対の議員もたくさんいます。いくら反対したとしても、法律できまったことはくつがえりません。それをくつがえすには、再度法律を改正するしかないのです。

 

今は与党が過半数を占めます。今の与党が決めた法律を、その与党がくつがえすはずはありません。つまり、国会の勢力で野党が大躍進し、過半数を占め、法律を改正するしかないのです。

 

立憲民主党に関しては、この保険証問題を第一になんとかしたいと訴えているそうです。国民の生活に大きな影響を与えますからね。今の状況では立憲民主党ら野党に期待するしかないのです。

 

先日の国会議員補選では、立憲民主党が躍進しました。自民党はボロ負けです。しかし、ここで自民党がまけたことで、衆議院選挙は先送りされるのではないかと言われるようになりました。今選挙をすれば、自民党が負けるのは明らかですから。与党としてはできるだけ、選挙を先送りしたいのです。解散選挙が年内中に行われない限りは、法律の改定は難しいことでしょう。今後与党がもっとひどい不祥事を起こし、緊急解散総選挙をし、そして野党が大躍進すれば法律が変わり、保険証廃止が取り消させる。かなり絶望的な道のりです。