犯罪にならない不正が目白押し | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

精神科領域の訪問看護は最大週に3回まで認められる。だから、ほぼ週3回訪問に回るようにと指示をしていたということであろう。週に1回でもいいのに、週に3回回る。これは犯罪にはなりません。

 

実際に週に1回しか回っていないのに、3回まわったことにしたら、詐欺行為になります。これは犯罪です。

 

週に3回回る必要がなくても、「必要だ」と医療側が言えば、必要がないということを判断するのはかなり難しいのです。疑うことはできても、処分することはかなり難しいでしょう。

 

医療の世界には、この手の犯罪とは言えないが、必要性を語っての過剰診療が随所にあります。過剰投薬もあります。医師が必要だと言われれば、それを素直に信じてしまいますから。

 

これは医者の良心にたよるしかないのです。不要な検査、治療をしないかどうか。医者がこの検査が必要だと思って行うのはいいとは思いますが、そもそも必要ないとわかっていながら、単に金がとれるという理由で全員に行っていることも多いのです。

 

スギ花粉症患者全員にアレルギー検査をしたり、舌下免疫療法をすすめたりですね。必要な人もいますが、全員ではありません。ただし、そのような措置をとれば、全員からお金をとれるのです。その医師には良心がないのかと、叫びたくなりますね。金をかせぐことこそが、最大の目的になってしまっているのです。