ブームで生きている人はもたないです | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

高級食パン、タピオカ、から揚げ、今はおにぎりなど、ブームにのっかって儲けようとしている人がいます。そのブームは数年でなくなります。そのとき、ブームでもうかるからとそればかり行っていた企業はもちません。ブームに乗るのもいいのですが、足元をしっかり根につけた商売が重要です。

 

医療の世界でも似たようなことがあります。コロナが広がり、コロナで大儲けする人が多数でてきました。一時的にもうかるのはいいのですが、コロナの事しか行っていない人は、コロナが終わったあとにもちません。

 

クリニックでもそんなところがけっこうあります。コロナによる収益は、そのクリニックの息をながらえただけであって、根本的に息を吹き返すわけではないのです。コロナがそのクリニックを生き延びさせただけであって、コロナが終われべ結局死にます。

 

コロナが流行している間にそれでもうけているのはいいのですが、コロナが終わった後にどうしていくかを、先に考えておかないとだめなのです。コロナが流行しているときに、コロナのことばかりおっていると、普段の診療能力が落ちます。すると、コロナがなくなったらやっていけなくなります。

 

コロナが一息つくと、コロナしか考えなかったクリニックが続々とダメになっていくと思います。コロナの患者が来なくても、十分に患者の診療できるシステムを構築することが重要なのです。コロナから一般診療へ。切り替えできる医師は強いのです。