耳鼻科開業医としていつも思っていること | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

日々診療していて思うのですが、いつも自分は未熟者だと実感します。知らない病気も多いし、知らない治療法も山のようにあります。ここをなんとかできたら、自分はもっといい診療ができるのにと、常に思っていますね。診療の中で治らない人、よくならない人がいるのが、嫌なのです。受診してくる人は全員治したいのです。あくまでも理想ですけど。

 

多くの医者が同じ気持ちだと思っていたら、そうでない医者もけっこう多いのです。自分に満足しているんでしょうね。

 

プロ野球で例えるのなら、3割打者になったら、来年は3割1分うちたいし、もっと極端なことを言えばすべての打席でヒットをうちたいのです。凡退する打席が嫌なのです。

 

プロ野球選手で1軍でレギュラーになり、高額収入をえたら、もうこれで十分と思う人もいることでしょう。自分はとにかく、来年はもっと飛躍したいと、毎年思っているのです。

 

どの世界でもいますよね。イチローもそうでしたね。上をつきつめていくと、限りがないのです。医学でも、診療でも、もっともっと上を目指したい。だから、日々自分のやっていることを反省し、明日はもっとうまく行くようにしていくだけです。

 

今日は、開業医が、非皮膚科向けに書いている本を少し読みました。皮膚疾患の見分け方をテーマに、陥りやすい罠などを解説している本です。自分の知らないことばかりで、すごく面白いのです。これを読んで、皮膚が腫れたというような患者が来たら、自分もしっかり診療できるのではないかと思います。一方で、自分の知らないことがこんなにあるんだというのが、悔しくもあり、当然だと思う気持ちもあります。