小さいころ、小林少年にあこがれていた | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

少年探偵団の小林少年。怪人二十面相と対峙する明智小五郎。それを手伝っていたのが、少年探偵団の小林少年。名推理明智小五郎に負けず劣らず頭がきれる。たびたび、問題を解決していく。そんな小林少年にあこがれていた。

 

悪いものをやっつける正義感には二通りの人間がいる。力で無理やりごり押しするタイプ。典型的な刑事タイプである。そしてもう一つは、頭で解決するタイプ。こちらは実生活ではあまりいないが、作り話ではよくでてくる。海外で言えば、シャーロック・ホームズ、日本でいえば明智小五郎か、探偵コナンか。

 

昨日、ラストマンというドラマを見たが、これも頭で解決するタイプのストーリー。推理がメインで解決する。実際の刑事さんたちは、頭ではなく、足で解決しようとする。

 

医者の世界でも、体力でごり押しするタイプの医者もいる。救急や外科などはまず体力がないとつとまらない。頭で考える前に、力で勝負するタイプの医者である。一方で、頭で勝負する医者もいる。自分の診断はほとんど頭でしている。推理して病気を推測するのだ。

 

名探偵であれば、最後に推理をのべて、犯人が自供するので事件が解決する。このとき、犯人が自分はやっていないといいはじめたら、事件は終わらない。その推理が正しいと言う証拠がないからだ。名探偵の推理を無視して、犯罪を拒否し、裁判にまでなるような事例はドラマにならない。だから、犯人はすぐ自供し、一件落着である。

 

しかし、病気の推理は、本当にそうなのかどうかがわかりづらい。患者自身にもわからないからだ。だから、信じてもらえない人にはわからない。