学校検診で聴力異常指摘されたと、本日だけで5人ぐらい受診してきた。当院受診し、再検査して、すべて異常なし。
これが起こる理由は、学校での聴力検査環境にある。スピードを優先するあまり、子供たちを並ばせて次々と検査をする。すると、子供は周囲の子供のせいで、聴力検査に集中できない。また、周囲の音がうるさいので、小さな音が聞き取れない。結果的に、聴力異常と診断されてしまうのだ。
特定の学校でひっかかる生徒が多いのが特徴である。一度ひっかかった子供たちを、あらためて一人ずつ検査をやり直せば、ほとんど異常ないことがわかるのだと思う。しかし、面倒だから、医療機関へ行けと追いやってしまう。
自分が校医の学校であれば、こんな聴力検査をいくらでもうみだす学校はとんでもないと、注意の一つも入れるだろうが、他の先生が校医のところではなにも言えず。
ただただ、学校検診の聴力検査でひっかかった子供たちを「異常なし」と返すことしかできない。