コロナについての仮説 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

コロナ後遺症外来を開いている、平畑医師は、その治療にBスポット治療が非常に有効であると絶賛している。このため、そこですすめられたからと当院を受診してきた患者が10人弱いる。

 

コロナの後遺症とはいろいろな症状があるのだが、だるい、微熱、息苦しいなどの症状にはこのBスポット治療が効くのではないかと、自分も思っている。このような症状は慢性上咽頭炎の代表的な症状だからだ。

 

コロナウイルスは上咽頭を荒らす。これは、今の新型コロナに限らず、従来の風邪の原因ウイルスと言われたころより、その性質があるように思う。新型に変異しても上咽頭をあらし、慢性上咽頭炎の形でのこってしまうため、慢性上咽頭炎の症状が、コロナの後遺症のように思われているのかもしれない。

 

コロナ後の後遺症で苦しんでいる人で、Bスポット治療を行ってかなり症状が楽になったという人がいる。後遺症の症状のすべてがこの治療で治るとも言えないが、よくなる人はけっこう多いような気がしている。

 

上咽頭というのは、免疫細胞が集まっているところである。そこの炎症が起こっているとさまざまな体調不良の原因になる。

 

ここからまだ誰も言っていないような仮説を書く。自分もまだはっきり確証を得ていないので、仮説になる。

 

コロナのワクチンは、上咽頭に影響をあたえる。そこに多くの免疫細胞が集まっているので、その影響なのか、慢性上咽頭炎と同じように体調不良がでてくる人がいる。そのような人にも、Bスポット治療が効果があるように思っている。

 

コロナワクチンをうったあとに、発熱があることは有名であるが。その後の体調不良が長引く人が多く、そのような人は上咽頭が荒れているように思う。それにBスポット治療が効きそうだとうい感触がある。

 

ワクチン後の体調不良を診察している患者はまだ少ないのだが、自分の仮説が正しいものかどうか、もう少し検討していきたい。