インパール五輪とはなにか | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

 

雨宮処凛 さんが、すばらしい解説記事をかいてくれています。

 

日本軍のインパール作戦を知ったのは、けっこう最近の話です。NHKの朝ドラ「エール」で、主人公(作曲家古関裕而の若い頃)とその恩師が、インパール作戦に参加する様子が描かれていました。兵士を送るだけ送っておいて、食事の供給もできず、かなりの餓死者がでたという作戦です。戦争を鼓舞する曲を作り続け多くの国民を戦争に向かわせた。自分がインパール作戦で実際に戦場にいき、たくさんの人が死んでいく現場に立ち会った。その場で彼は、「僕は何もしりませんでした。ごめんなさい。」と泣きじゃくるわけです。

 

日本軍がこんなにひどい状況であるのを知っていれば、みんなが反対したはずです。しかし、一部の軍人をのぞけば、誰にも知らされてはいなかったのです。戦争は勝てるものだと言われ続け、負ける戦に突入していった。

 

今や、あともどりのできないインパール作戦に突入してしまったのです。多くの国民が失望するまでとまることのない作戦です。

 

昔と違うところは、インパール五輪は危ないと言っても、治安維持法下ではないので、逮捕され拷問されることがないことかな。だから、インパール五輪反対の意見も堂々と書ける。