劇団天動虫 の 稽古場日記 -7ページ目

劇団天動虫 の 稽古場日記

劇団天動虫の稽古場風景・ワークショップ風景・劇団員のつぶやき・公演情報などをお届けします!⭐️

ぱこです!


今回の思い出は以前ちあきさんが紹介してくださった「僕は僕する」公演のアフターイベントとしてやっていたワークショップメンバーでのイベント!

(僕は僕するのブログはこちら→https://ameblo.jp/101064diary/entry-12851085286.html)




同じく寺山修司さんの言葉を使ったり、他の作家さんの言葉を使ったり……色々と挑戦できた回になっています。

天動虫の公演は、ひとつひとつのお話も大事にしつつ、それぞれの話にある「繋がり」を大事にしていると思います!

個人が持つ魅力を、最大限に引き出して……輝く✨


私がやったのは、寺山修司さんの

「ボーイフレンド運転免許証あげます」

でした!

男の子とお付き合いするにあたっての心構えんとかを車の運転に例えたり…楽しい作品です💕

とにかく元気いっぱいにやりました! 

身体で表現できるの楽しい! という思いがあります。



人の輪とか、繋がりとか。

いつでも大切にしてるのが天動虫だなと思います。




これは同じくアフターイベント内でのジョニーさんとりさこさんの二人芝居から🥰

うつくしい〜〜♡

りさこです🐈

天動虫では、先日
次回公演のオーディションを実施しました!
すてきな方々と新しく出会うことができ、
とても楽しかったです☺️

2021年、3人の新メンバーが入団し
フレッシュな風を運んできてくれた時のことを
思い出しました🫧

そんな新メンバー3人揃った1つめの公演
青空文庫シリーズ2021
『幸福は一夜おくれて来る』を
振り返ってみようと思います🌷



「青空文庫シリーズ」に関しては
こちらでお話しさせていただいています🤤
https://ameblo.jp/101064diary/entry-12851854221.html


数作品を上演しましたが、
その中で太宰治の『女生徒』を
新メンバー含めた劇団員6人で演じました

本作品は「ひとりの少女から送られてきた手紙」をもとに太宰が書いた作品と言われています。
少女が、自身の日々を語るようなかたちで物語は進んでいきます。


社会に対して、家族に対して、自分に対して、
どこかで感じたり考えたことのある言葉が並び、
またコロナとワクチン接種で混乱した当時の社会を刺すような言葉が並び、
劇団員6人がそれぞれの経験や想いを胸に
臨んだ作品でありました

ひとりの少女を6人で演じるのではなく、
6人の少女がそれぞれの
胸の内を明かしているというようなつくりにし、
6者6様の少女で物語を紡いでいきました
とても楽しかったです!

純真な眼で「美しく生きたい」と言うぱこ


自分の「好き」を大切にしたいと願うれいな


日常の「生きる」に押しつぶされそうになっても明るく振舞おうとする健気なまな


それぞれ「らしい」感じがして
大好きな少女たちでした

時代、性別、年齢を超えて、
生きる中での葛藤を代弁をしてくれているような作品ではないかなと、
でもそれは「みんな一緒」「似たり寄ったり」とか「量産型」とかで括られるものではなく、
確かな思いが綴られている感じがして


天動虫も
これからもそんな作品を作り続け、
皆さんの側で、
皆さんが抱えた葛藤と一緒に闘いながら
それでも楽しく✨進んでいきたいなと思います

一緒に舞台を作るというかたちでも
お客様というかたちでも
天動虫の仲間になってくださる方々を
いつも大募集しております
これからも出会いを大切に大切にしたいです😌


ちあきです🌷
今回私が振り返る作品は、
2022年の夏の公演『JUKE BOX』で新作として上演した短編作品「prayer」!


なんと〜!

主宰・演出のほあしさんと共演〜✨レア✨

そして劇団員のジョニー、

まゆこおじいちゃんバージョンと、流山児★事務所の平野直美さんがダブルキャストという愉快で素敵なメンバーでした😂🩷


実は…この公演の少し前に、

わたしは喉に良性ではありますが腫瘍ができてしまい、大きな声NGと病院の先生に言われてしまったのです…

そのため出演は厳しいかなと思っていたところ、

なんと、作家の野村さんが一言もしゃべらない役が登場するこの新作を書いてくださったのです、、、😭!!!✨✨✨

なんというありがたさ!!!😭


はじめて一言もしゃべらない役を演じました!

なんとアンドロイドの役です…!



といっても

このお話はどれほど先の時代かも、どこの国かもわからない世界で、

いわゆるアンドロイド役とは違います。

(逆にいわゆるアンドロイド役のような完璧なロボット動作の演技は多分できない、、、笑)


わたしは家事掃除や、壊れたものの修理、宿題のお手伝いのみならず、

人々に癒しを提供するアンドロイド、リリーイレブン!の役😳✨✨


なので、ロボットらしい動きながら、

笑顔や愛想をふりまいたり

楽しくダンスするシーンもあります。

フリーダムな時間多し。笑

楽しく演じさせてもらいました😆💕




他の役とのすれ違いや絡みが面白い

コメディー要素もあるお話でした😂✨


しゃべらないのに

感情はない役なのに

共演の4人の皆様と芝居で関わり合うのがすごく楽しかったです☀️

もちろん存在の意味や説明を顔と動きだけで行うので今まで味わったことの無い難しさもありましたが💦



お話は、リリーイレブンが戦うロボットとして戦争に駆り出されてしまうという展開に進みます。

人々を癒すロボットだったはずが

戦争につかわれるなんてと

悲しみ怒るみんな。

戦争をとめるのは簡単ではないけど、、、

実はリリーが電池切れして充電する時のポーズがまるで祈りのポーズのようで、そこに想いを馳せる、、、

という、25分ほどの短いお話のなかで、多くは説明せず、また結末が明確な訳ではありませんが、

観た人が最後祈りのポーズをみて何かを感じてくれたらいいなと思って、

感情はないリリーですが、

ひたすら祈りを捧げていました。





…ちなみにおまけ。

別の短編の衣装で場当たりしなくてはならなくなった時の私とジョニー。



うーん、

衣装とヘアメイクって大事‼️‼️笑



ジョニーです☀️



「サルベーションー救済ー」


被検体なのか患者なのか、
少年なのか少女なのか、
といった風貌のこの人物が主人公。







病院施設のような無機質な空間ではじまったかと思えば、
海賊を夢みて海に冒険に出るファンタジー世界になったり、
たまに母親との重苦しい空気の食卓がフラッシュバックし…
客席側も覚めない白昼夢を見ている気分になります。
おそらく、精神に問題を抱えた主人公の内面を、研究施設の中で解き明かしていくストーリーなんだと思います。







上演したときの感触として、
お客様の感想が、
「まったく意味がわからない!」
「自分を見ているみたいだった」
はっきり二分される傾向にあったかなと思います。






ストーリーを詳しく明かすことはできないのですが(笑)…
母親、家族、と、自分。
色々な形があると思いますが、全ての家族が仲がよくて幸せなわけではないのが悲しいですよね。
相性がよくても悪くても一緒にいなければならない「家族」というコミュニティ。
「最悪の親ガチャ引いた」なんて言い方もされる昨今ですが、人生は親だけじゃなく全てがガチャなわけで、この中でそれぞれがそれぞれ頑張って生きています。
ほしい愛がもらえなくても、なんでか生きていかないといけません。
そういう人達に向けて、
自分と向き合い、戦い、受け入れ、自立し、光に向かって前進する、再生の物語として受け取っていただけたらと思って作りました。







私自身も主人公になりきろうとすると、本当に自暴自棄の破壊願望にみまわれたりして、
芝居中はセットに本気で身体を打ち付けたりしてました。
真似しないでください。
痛いです。
壊れます。(笑)

自分を大切に。
人に言われて嫌なことを自分で自分に言わないでね~!
自分を大切に、です!





ぱこです!

今回私が振り返るのは
『CONTROL』



私はこの作品が初めての天動虫の本公演出演✨

このポスター、当時もかっこいいと思っていたんですが、今見てもかっこいい。

セットもかっこいい……




コロナ前、ある意味ではまだ世界が変わる前……
たくさんの話し合いを重ねて作った作品です。
「戦争って遠いよね」「得と損」「ルール」
色々な話題が出る中で考えて考えて……
それでも自分の足で歩いて、道を切り開く。
新しい旅に出る。




出演者が多い!王子小劇場の中をとにかく走り回る!
そんな印象でした。音に合わせるシーンも多く。
天動虫ならではのムーブメントもたっぷり味わえる作品。

元気なヤンちゃん!やりました。
落ちこぼれクラスの一人。
この頃はいまよりも〜っと髪が長かったので三つ編みもなが〜い。
タイガーリリーみたいだねって言われたような記憶がうっすら(笑)




ちあきです🌷
今回私が振り返る公演は…
天動虫第3回目の本公演となる『DOLL -後ろむきな人生の前むきな歩き方-』

この副題すごく好きです💕


芝居が始まる前はグレー一色の舞台。

オープニングが始まると

舞台は瞬く間にカラフルに🌈✨




何をしたってうまくいかなくてついてない。

だから何も望まなくなった夢をみない女に、

大きな夢を失い諦めた男が出会い、

一生懸命夢をみさせてあげようと奮闘するお話。


様々に悩みや憧れや夢を抱えた個性豊かな仲間たちも登場して、

コメディたっちでほっこり

だけど何だか心があったかくなって

自分も頑張ってみようかなって思える素敵なお話です!☺️☀️


演じてる時は必死だったけど(笑)、

お客さんとして観るとしたら個人的にすごく好きなジャンルのお話かもです♪

日常にころがってる、自分にも思い当たるふしがある、だからこそ励まされるような気がするお話です。


私は結婚詐欺師のセクシー?おねえさんの役でした😆💄

今思うとそういう役めっちゃレアだったかも…!!

その後セクシーな役もおねえさんな役もまわってこず(笑)

当時未熟でいっぱいいっぱいだったな

今思うともっと楽しんで演じられれば良かったな

なんて思います。



夢をみない女を演じたまゆこ。

とにかくついてない不器用っぷりが面白いし何だかかわいらしいし。

淡々とすごす毎日の中に

少しずつ楽しさや希望をみつけていく姿が愛おしい素敵な役でした☺️✨



りさこです🐈

今回は2022年アニバーサリー公演
『JUKE BOX』を振り返ります🌞

短編作品数作品を、上演回によって組み合わせを変えて上演する『JUKE BOX』シリーズ
「お好きな作品をお好きな場所で」楽しんでいただける公演です


このシリーズ、はじまりはなんと2015年!


今まで、カフェや飲み屋さん、ライブハウス、アトリエなど、大好きな場所で、お客様とより近い距離で、そこにいてくださる皆さんと全員で、
演劇を楽しみたい想いからスタートしました

公演後に一緒にお食事をしながら、
作品についてお話しできる時もありました
そういったことがだいすきな天動虫に
直撃したコロナ、、、


2022年6月、
まだ直接お話しやお食事は難しかったり、演目によってはマスクをつけたままとなりましたが、
アトリエ第Q藝術さん、下北沢ニュー風知空知さん、スパイスダイニングb.e.parkさんと
いう、
すてきな、大好きなところで、
また『JUKE BOX』という名を掲げて公演ができたこと本当に嬉しかったです


私は、憧れの坂口安吾作品に挑戦しました!

お友だちになった『傲慢な眼』のお人形

美しさより、常に多くの人から注目されることに満足していた令嬢
と、その令嬢を「傲岸な眼」で見つめる絵描きの少年とのひと夏の出会い



お人形のちりめんのお洋服と、
ちりめんの髪飾りでおそろいにしていました!
語ってる私自身がその女の子とシンクロできるよう想いを込めてヘアメイクしてました🤭
私と、お人形と、令嬢と、
繋がっている気持ちでいれました



ラストの台詞とてもすきです😂
事実をも凌駕する絶対的な自分を持った女の子、なかなかあることでもないですが
それが成立した瞬間に出会った時には、
よく「かわいいは正義」といいますが
「美しさは絶対」だなと思います
人に有無を言わせない、見目かたちの条件など超えた、絶対的な美しさってあるんだなって

人によっては、令嬢に対して
おいおい!って思われるかもしれません😂
ですが私はそんな心意気で演じておりました!


また皆さんと
ゆっくりお話しできる時間が作れますように!
天動虫もお話ししたい気持ちいっぱいです、その時はどうぞ数年分のお話ししましょう〜🥹!

ジョニーです


今日は『喧嘩仲裁屋』について。





これもジョニー19歳の時に脚本家の野村さんが書き下ろしてくださった作品です。
謎のピンク服着た人が、喧嘩をしている人達のもとへ、どこからともなく現れて、独特の手法で喧嘩仲裁するお話です。






だいたい30分くらいで仲裁が終わります。
最初の15分は↓ここで見られます。
最初の5分見れば様子がおかしいことがわかります。


ただの奇人に見えますが、
やってることは結構シビアというか、
ケムに巻きつつ、核心をついてきます。

仲裁屋と名乗りながらも、
警察の取り調べとか、
探偵の捜査とか、
そういうのが得意そうです。

あんな見た目で、あんな言動だからこそ、
相手も油断するわけです。





仲裁屋のキャラクターは、
最初に台本を読んだ時はまだ、ピンクの奇人と決まっていたわけではなくて、
ただの生真面目な女性でも、
普通のサラリーマンでも、
よかったわけなのですが。

なんかアイデアをこねていたら、
ピンクの奇人になってしまいました。






こう見えて凄腕の仲裁屋なので、
必要な道具をすべて簡単に取り出せるようにしたくて、
お腹にマジックテープつけて、
そこに全部くっつけちゃいました。






初演は、前回記事で語った『夜長姫と耳男』とね、
同時上演だったんですよ。

…はぁ???????

仲裁屋やった直後ね
耳男やったんですよ。

…はぁ???????









『喧嘩仲裁屋』は何度も再演していて、
仲裁屋として色々な人の喧嘩を仲裁してきましたが、
人が変わっても大事なことは変わりませんでした。
それは「愛」です。

…はぁ???????





ぱこです!

今日私が振り返るのは
第5回本公演『飛び火』
 (2016.9.28(水)-10.2(日))


私にとってこの作品は、特別なもの。
初めて私が観た天動虫の作品がこの飛び火。
つまり飛び火の思い出とは、天動虫との出会いの物語なのです!

いつもとちょっと違う振り返りと思い出の話になります✨


劇場に入ると、四方に客席があり、どの方向からでも観られます!と案内して頂いたのがまず印象的でした。
飛び火で私が特に印象深いのはオープニング。
音と言葉と役者達の身体全てがあらゆる所から飛び出し、動き、縦横無尽に駆け巡る……
私は天動虫の世界観に一瞬で魅了されてしまいました!


こんなことってできるんだ!
やってみたい! 強くそう思いました。
観劇後すぐに天動虫のワークショップがある!と駆け込めたのは本当に幸せなことだなと思います。

その後実際に題材として天動虫ワークショップで触れる機会などもあり、やってみて難しさを感じたり、自分がまだまだ未熟だと感じ……
いつかここで、天動虫で一緒にお芝居がしたい! でもまだ全然力が足りない!

そう思い、ワークショップに参加させてもらったり、少しずつ経験を積んで…… 数年の時を経て
実際に一緒に舞台に立てる!となった時はとても嬉しかったです!


飛び火は産業革命のロンドンのお話。
主人公ウィリー。初めてジョニーさんをみた時は、少年!?とその魅力に夢中に。


次はどこから、誰が出てくるだろう。そんなワクワクを持ったまま観る……二時間半
二時間半!? 当時も思ったのですが、本当に信じられないくらい観始めると一瞬で。密度が濃いんですよね。
天動虫の渦のような不思議なパワー。役者が織り成す劇場のマジック。
そんなパワフルな作品。大好きです!


ちあきです🌷

今回私が振り返る舞台は…
劇団天動虫の旗揚げ公演
まさに私達のはじまりの舞台である『おひさま』です☀️



てんとうむしは、太陽に向かって飛んでいくところから「お天道様の虫」という意味をもっています。

なので、この『おひさま』という公演はまさに劇団天動虫のはじまりの舞台にぴったり!


ほとんどの出演メンバーがまだ高校卒業したての何も分かっていないような状態だったので、

本当に主宰・演出のほあしさんは苦労したと思いますし、たっっくさんのあたたかい支えがあって実現した公演でした。

少なくとも私自身、劇団の運営どころか、公演を1つうつために必要な裏方作業含めてのやらなければいけないことすらちゃんと分かってなくて、

ただ劇団の始まりだ!という胸のキラキラと、気合い、しか持ち合わせていませんでした…😂


この公演で、いままでのような学校の部活で行うような公演とは全然違う厳しさややるべき事にも直面しましたが、でもなにより、希望いっぱいで楽しかったなという記憶があります🌈



この『おひさま』の舞台は

おもちゃ箱をひっくりかえしたような、

ポップでカラフルな世界でした🎉

個性豊かな登場人物による物語。


お話の軸は、死者の魂を憑依させて死者の言葉を自らの口を通して伝える“いたこ”。

コメディたっちで進む物語の中にも

ドキッとする言葉があったり、

戦って闘って、得られるものがあったり。

ハートフルで元気をもらえるお話しだったと思います。



仕掛けがいろいろ、

音楽と共に駆け抜け

色んな衣装で登場し

次々とシーンが変わって物語が進んでいく天動虫の舞台はここから始まりました‼️✨


はじめてで大変なことがたくさんあったけど

お客さんが劇場まで足を運び、笑って楽しんでくださる幸せを噛み締めた公演でした☺️