劇団天動虫 の 稽古場日記

劇団天動虫 の 稽古場日記

劇団天動虫の稽古場風景・ワークショップ風景・劇団員のつぶやき・公演情報などをお届けします!⭐️

劇団天動虫の稽古場風景・ワークショップ風景・劇団員のつぶやき・公演情報などをお届けします!



はじめまして。
潤目 渚(うるめ なぎさ)と申します。いぇいいぇい。

たまたま2年前に『ロミオとジュリエット』を観劇し、たまたま天動虫のオーディション情報を見つけ、たまたま帆足さんと共通の知り合いがいることが発覚し、気付いたらブログを書く側の人間になっていました。
意外と運がいいタイプなのかもしれません。

本当にすごい人しかいないので、一緒に稽古をする仲間たちがまだ雲の上の人に見えてしまう瞬間がありますが、せっかく運に乗れたので、雲の上の太陽を目指して飛んで行けたらなと思います。

あと、普通に楽しみたいです、演劇を。楽しまなきゃ、なんもやってられませんから。


潤目 渚


🐞

『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

〈劇場〉下北沢 シアター711

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はじめまして。星梨央です。
お芝居をやるのは今回がはじめてです!
よろしくお願いします。

私は脚本家を目指したり画家を目指したり、ぐるぐる回りながら日々を生きてきました。

その中で、当たり前のように自分の身体を置き去りにしていました。

私は表現者として生きたいから、この体を否定して自分の実存までも踏み潰すような選択はしたくない。

そんな考えが明確に上がってきた時に出会ったのが天動虫さんでした。
ずっと閉じ込められていた謎の少年についての公演をやると知って、急いでオーディションに応募しました。

初お芝居で天動虫さんの公演は難易度が高すぎたかな??とあたふたしていますが、稽古場では演出の帆足さん含め、一緒に公演を作っていくみなさん一人一人に支えられて前へ進んでいます。

作品の一部としてお力添えできるよう、がんばっていきたいです!

最後に、昨年描いた絵をのせて締めたいと思います。


『解き放て!』キャンバスに油彩

星梨央⭐

🐞

『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

〈劇場〉下北沢 シアター711

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お久しぶりです。
木﨑真宥子です。
このたび、
劇団天動虫 第15回本公演
『カスパー・ハウザー ― カレガミタソラハナニイロダッタノカ ―』
に出演にいたします。
なんと、4年ぶりに役者として舞台に立ちます。
……と言っても、実はここ3年ほど、本公演ではスタッフとして参加していました。
舞台をつくる側にいることが、自分には結構合っているなと思っていて。
舞台袖や客席から、役者たちがつくる世界を眺めているのも大好きになりました。

そもそも4年前に
もう「舞台の上の自分」には追求心がわかないなと一度舞台を降りました。
そんな私が、まさかまた舞台に立つことになるとは。
人生、何が起こるかわかりません。
久しぶりに立つあの場所は、やはり緊張します。
でもそれと同時に、あの照明を浴びることへの懐かしさと高揚感も感じています。

今回演じる役は挑戦が大き〜い!!
ダブルキャストの北条音寧さんとは手を取りあいつつ、それぞれがどんな役をつくるのか、
私自身も今から楽しみにしています。
とても素敵な役者さんなので、光栄に思います😊

今回の作品のモデルとなっているカスパー・ハウザーという人物を、私は今回初めて知りました。
何も知らないところから始まって、周りの人間との関わりの中で「人間」として形づくられていく少年。
この作品に向き合う中で、私自身もこれまでの4年間で経験してきたことや、少しずつ変わってきた自分自身を、何かしら芝居に落とし込めたらと思っています。
それが役に深みを与えられるのか、
作品に何かを添えられるのか、
まだ自分でもわかりません。
ただ、4年前の私にはできなかったことが、今の私には少しできるかもしれない。
そんな気持ちで、もう一度、舞台に立ってみようと思います。

東京都世田谷区下北沢の小さな劇場を、ほんの少しでも異国の地に変える。
その一員になれることを楽しみにしています。
劇場でお会いできたら嬉しいです。


木﨑真宥子🍙





みなさま、こんにちは。はじめましての方も、改めましての方も、ご挨拶させていただきます。北条音寧と書いてほうじょうおとねです。
芸名っぽいとよく言われますが、20数年を共にしてきた本名です。
普段は全く違う業界で働いています。

初めて出演した『ロミオとジュリエット』昨年出演した『マクベス』に引き続き、劇団天動虫さんの本公演に出演するのは今回で3回目になりました。(びっくり…!)
新しい作品が生まれていく稽古場で、嬉しさとわくわくでいっぱいな日々です。


今回の公演では、私はしなやかな強さを持つユダヤの女性を演じます。
そして2曲も歌唱させていただきます。う、嬉しい、、〜〜〜

それはなぜか……
私はもともと、幼い頃から歌うことが大好きでした。歌が好きでミュージカルと出会い、そこで舞台やお芝居の世界と出会い、そしてお芝居をしてみたい!と応募した2年前、「ロミオとジュリエット」のオーディションをきっかけに天動虫さんと出会いました。
なので、天動虫さんの舞台で歌うなんて!!!!思ってもみなかった機会で、光栄さとありがたさと共に、ドッキドキしています。

素敵な作品の彩りとなれるよう、精一杯努めます!!

そして何より!!
素敵な皆さんと共に舞台に立てることが本当に嬉しいですし、この時間を大切にしたいと思っています。

ぜひ、劇場まで足をお運びください!
お待ちしております。


北条音寧🌹


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『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

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主真幾志朗(ぬしま いくしろう)と申します。
劇団天動虫公演には3回目のご縁をいただきました。
今回も座組最年長の爺です。
実は、ここだけの話ですが、反復しながら(これ当然!)、のろのろしながら(遅いなー)、ボーっとしながら(すぐ疲れる?)、うっかりしながら(覚えが悪い!)。。。。。稽古しております!
さて、どんな役をお見せできるか、これからどんどん作り上げていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。


主真幾志朗


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『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

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天動虫さんとの出会いは8年前のWS。

本公演は4年連続4回目の出演となります。

今回は常連の出演メンバーが諸事情で参加できず不安もありますが、久しぶり参加の方、初めて参加の方と、
天動虫版「カスパーハウザー」の世界の一員になれたらと思っております。


黒柳寿弥

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『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

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縁あって、この場に立つことになりました。目、口、耳、鼻、頭、手、足、呼吸、、心‥‥
少しガタがきている心身に若人からいただくエネルギーを注入してフル回転しております。皆で創り出す大きな渦の一つとなって、観ていただくお客様の心に、この作品『カスパー•ハウザー』をお届け出来たら嬉しいです。


川原洋子🌼




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『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

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こんにちは、劇団員のジョニーです🌻


次回公演は「カスパー・ハウザー」。
18世紀ドイツに実在した謎の少年を題材にしています。
今回も今回とて、「生きるとは何か」を考えさせられるテーマの作品になると思います。

…天動虫の稽古をしていると、とにかく脳をすごく使います💪
作品のテーマ、役者としての自分、役としての自分、音楽、振り付け、空間の使い方、集中、などなど、
舞台上で同時に考えることがすごく多くて、稽古の後は、体はあんまり疲れてなくても、脳がぼーんやりしてしまう😳

そんなハードな天動虫での私の意気込みは✏️(笑)
「ゆっくり確実に」です。

以前は、がんばるってことは全力疾走で走り続けるってこと、のように思っていましたが、
歳を重ねるにつれ、がんばりすぎると倒れちゃうんだ、ということがわかって参りました😊
最後まで全うするには、「休みながらゆっくり進む」が肝心です。

ただ、天動虫の作品は、人と向き合う、自分と向き合う、作品ばかり。
今回もきっとそうなると思います。
答えのないテーマに対し、ひとつの答えを導きだして、それをお客様に魅せれるものにまで落とし込むわけですから、
たくさん考えることがあります。
なので、休んでばかりもいられない!
「確実に」積み上げることが大切!

本番にお客様に会えるまでの道のりを、ゆっくり、でも確実に、歩いていきたい所存!

今回は、
オーディションで来てくれた初参加メンバー、
数年ぶりに帰ってきた劇団員たち、
アングラ小劇場の大先輩、
人生の大大大先輩、
なんだかんだでいつも支えてくれてるメンバーたち、
色んな仲間が集まってくれました。

年代や経験がバラバラな皆ですが、だからこそ、同じものに向かってそれぞれの力を発揮できたら、なんだか良い作品になる気がしております。
頑張りますので、ぜひ応援に来てください✨


ジョニー🌻

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『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

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こんにちは!
実は劇団員の温井美里(ぬくい みさと)です。

はじめましての方も、とってもお久しぶりの方もいらっしゃるかと思います。

なぜなら
8年半、舞台に出演していなかったからです。

8年半…
小学校なら卒業している。
赤ちゃんだったらかなり普通に会話できるようになっている。
カップ麺だったら149万個作れる。(は?)

そんな年月を経て、約8年半ぶりに天動虫の舞台に出演します。

最後に出演したのは、2018年3月の『Jukebox2018』。
(本公演でいうと、2017年12月の『Salvation-救済-』)


当時、私は大学生でした。

2014年から2018年までの4年間、山ほど舞台に出てました。
天動虫の公演だけでも12公演くらい。

そして、お金がなかった…
演劇をやっていたからである。
いや、演劇のせいにしてはいけない。
でも本当にお金がなかった。

6枚切りの食パンを1日1斤、朝昼夜に2枚ずつ分けて食す生活をしていた時期もありました。
食パンは、安い。腹も膨れる。調理しなくても食べられる。
ありがとう小麦…。
具材はないので、食パン本来の甘みや味の機微を楽しむようになった。
おかげで、どこのメーカーの食パンか利き食パンができるようになった。

そんな感じで、時間もお金もないくせに舞台にはめちゃくちゃ出ていた。(バカ野郎である)

でもそんなバカ野郎でも、割とちゃんとしたことを考えていました。

「社会を知りたい」
「自分の足で立てるようになって、守りたいものを守れるようになりたい」
何より、
「演劇で社会のことを表現するのなら、一度ちゃんと社会に出たほうがいいかも」

そんなことを思って、就職。

働こう!
いろんな人に会おう!
いろんな経験をしよう!
そして、吸収したものを持って舞台に帰ってこよう!!!

そんなことを思って、8年。

帰ってこなかった。
びっくり。

社会、大変…!!
心身ともにいろんなものが削られる…!!
いろんなことが複雑に絡み合っている…!!

目の前の仕事を覚える。
失敗。悔しい。
できるようになる。
また次のできないことが出てくる。
生活する。
人間関係もある。
家族がいる。友達がいる。
大切な人やものができる。
明日の仕事もある。
今日の洗濯もある…

気づけば、演劇のことを考える時間も、体力も気力も、なんかもう余裕がなくなっていました。

2018年4月、社会人になって以来ぱったりと舞台に立たなくなり、
お芝居を観に行くことはあっても、自分が舞台に立つことはないという期間が、
1年、2年、3年…
そのうち、「いつかまた」と思うようになりました。

「もうやらないの?」
と、いろんな人から聞かれるたび、
「いつかまた…」と答える。

「いつか」という言葉は便利である。
予定表に入れなくていい。
締切もない。責任も発生しない。
何もしなくても、夢を捨てていない人でいられる。

そんなある日、天動虫主宰の帆足さんからご飯のお誘いがありました。

「何かあるな…」
身構え。

今回の公演の出演オファーだった。

正直、最初は困りました。
だってもう、会社員としての生活を完成させてしまっています。

仕事する。
休日は休む。(これ重要)
遊ぶし旅行にもライブにも行く。
夜は寝る。
夜は寝るのである。

※大学生の頃の私は知らなかったが、
 人間にとって、夜に寝るという行為はかなり重要である。

そこに突然、「芝居」を入れる。

無理だろ。

しかも天動虫である。

私は知っている。
天動虫の舞台は、「仕事終わったあと、ちょっと趣味でやってます!」というテンションでは到底できない。

だからこそ、この8年間、中途半端な状態で「出たいです」と言えなかったのに…

仕事も生活も、プライベートもある。
8年半、芝居してません。
身体も動くのか分からない。
セリフってどうやって覚えるんだっけ?
舞台ってどうやって立つんだっけ?
そもそも私、役者だったっけ…?

いろんなことを考えました。

だから最初は断ろうと思いました。

でも、

出ることにしました。

もう、相当な覚悟です。


会社員をやりながら芝居をする生活に突入して。
めーーーーちゃくちゃ大変。

でも、ある日気づきました。

稽古場にいる時間が、ものすごく惜しい。
あと10分ほしい。
もう一回やりたい。
この人の芝居をもっと見たい。
もっと試したい。

稽古場で過ごす1分1秒が、ものすごく尊く感じる。
誰かがセリフを言う。
誰かが動く。
演出がつく。
うまくいかない。
もう一回やる。
ちょっと良くなる。

そんな一挙手一投足を見ながら、「ああ、この時間、ずっと欲しかったんだな」と。

8年半も離れていたくせに。
本当はずっと舞台やりたかったんだな。


ただ、怖さもあります。

だって8年半のブランクがあります。
当然、ずっと舞台に立ち続けてきた人たちとの差があります。

「早く追いつかなきゃ」
「ブランクを埋めなきゃ」
と必死です。

だけど、客演として8年半ぶりに帰ってきたわけじゃなくそもそも自分は天動虫の劇団員。
「追いつく側みたいな顔してんじゃねえ!!」と背後の自分から殴られました。

8年半ぶりの出演だけど、8年半ぶりの劇団員ではない。
ずっと劇団員だったはずだ。

なのにこの8年間、劇団に対して何かできていただろうか…?

私が離れていた8年。
きっと天動虫には、いろんなことがあったんだと思う。
何よりコロナがあった。
演劇を続けること自体が難しい時期を越えて、それでも劇団は残っていた。

劇団員のみんながいて、
関わってくださる方々がいて、
観に来てくださる方々がいて、
みんなが繋いで、守って、積み重ねてきたものがあったから、
8年半も留守にしていた私が、
「ただいま〜」みたいな顔して戻ってこられる場所があった。

よくここまで続けてきてくれたな、、、と思います。
稽古場にいると、その8年の重さを感じます。


8年間、社会人として生きてきて嫌というほど思い知ったこと。

それは、
「力がないと、自分が守りたいものは守れない」
ということ。

それは経済力かもしれない。
地位や人脈かもしれない。
体力かもしれない。
技術や経験かもしれない。

たぶん、「力」と呼ばれるものは1つじゃない。

やりたいことをやり続けるためにも、守りたいものを守るためにも、力が必要だった。
優しさだけでは、どうにもならないことがある。
「好き」だけでは、続けられないことがある。
だから私は、力をつけたいと思って働いてきた。
できることを増やしたかった。
自分の足で立てるようになりたかった。

でも、

私が力をつけようとしていたその8年間、
私が大切にしていた場所は、
別の誰かが守ってくれていた。

なんだそれ。
めちゃくちゃ悔しいじゃないか。


そして同時に、
私はその8年間、少なくとも演劇においては何も積み上げていなかった。
積み上げてきたものでしか、自分はできないのに…。

私には8年分の積み上げがない。
この期間が「空白の8年半」になってしまうことが怖い。

でも、本当にそうなんだろうか…?

社会に出たことを後悔しているかというと、
むしろ、よかったとも思っています。

8年前の自分は、舞台に立てることを、今よりずっと当たり前だと思っていました。

食パンをかじりながらでも舞台に立てた。
時間も体力も無限にあるような気がしていた。

でも今は違う。

仕事があって。
キャリアがあって。
家庭や生活があって。
いろんな人との関係があって。
立場もあって。

その全部の隙間を縫って、ようやく稽古場に辿り着く。

だから今は、
舞台に立てることが、当たり前じゃないと知っています。

当たり前じゃないから、
たぶん私は、8年前より、舞台に立てることに喜びを感じています。

社会に出て、
誰かに助けてもらって、
誰かを助けられるようになって、
守りたいものができて、
守ることができなくて、
力が必要だと知って。

自分だけではどうにもならないことも沢山あった。
納得できないことも、理不尽も、正しさってなんだろうと思うことも。
それでも投げ出すわけにはいかないから、
抗えないものと折り合いをつけながら、
自分なりに咀嚼して、飲み込んで、また明日を生きる。

それは、
役者としての積み上げではないかもしれない。

でも、
人間としては、8年半、生きた。
だったら、
それを持って舞台に立てばいいのかもしれない。

大学生の頃の私は、若さや勢いはあった。
好きならやればいい。
やりたいだけやればいい。
それができた。

でもお金がなくて、一日食パン一斤で芝居をしていた。
今はもう、食パン一斤で一日を乗り切らなくてもいい。

働いたからだ。
8年間、必死で社会を生きたからだ。

だったらきっと、
あのころ持っていなかったものも、何かしら持ってるはず。
この8年半が空白だったのかどうかはまだ分からない。

でも、
空白だったことにはしたくない。
仕事をしてきたことも、
芝居から離れていたことも、
悔しかったことも、楽しかったことも、全部、
舞台の上に持っていきたい。

そしてできることなら、
私の大切な場所を守ってくれていた人たちに、作品で返したい。
もっといい作品にしたい。
そのために自分に何ができるのか、本番まで考え続けます。

2018年3月から、8年半。
食パン一斤を抱えて稽古に行っていた大学生は、
32歳の会社員になりました。
仕事もある。
生活もある。
守りたいものも増えた。
夜はちゃんと寝たいです。

それでも、
また舞台に立ちます。

8年半かけて、舞台に持って帰れるものを集めていたんだと信じたい。

それが本当だったのかどうか、
ぜひ、劇場で確かめていただけたらと思います。




劇団員のりさこです🐈️

本公演ではシェイクスピア原作が続いていた天動虫ですが、
今回は、19世紀ドイツに実在したカスパー・ハウザーという少年を題材とした完全新作になります✨

舞台上の役者全員で、
空気を場所を、時間を創り先導する、
天動虫らしい強いエネルギーを
今回も、試行錯誤しながら作っています
それぞれが時空や運命さえも担うような役割のため、
全員頭も心もフル回転しながらの稽古場、、、
いろんなものに負けないように、
今回も最後までみんなで全うできるよう頑張ります✊🏻


幼いときから幽閉され育ち、
16.7歳のタイミングで世に放たれたカスパー

言葉も、文化も、世の中の様々な食べ物も、他との繋がりも、
何も与えられることなく育ったカスパー
まっさらな少年に向き合うことで、
人間の原初的な感覚や思考、欲求などを
見つめる機会にもなっています

言葉や理屈で安心したいわたし
自身の抱く理想や哲学を全うしたいわたし
目に見えない「社会」に縛られるわたし
様々な正義が横行する他者の中で曖昧になるわたし

そんなわたしがカスパーと出会ったら
カスパーと愛あるやりとりができたなら

まだまだ思考はまとまりませんが、
わたし自身も今作品から何かを受け取り
前に進んでいきたいなと思っています

皆さんがカスパーと出会い、
何を感じ何を思考したか、ぜひ劇場で聞けたら嬉しいです☺️
カスパーにとっての運命の星の光となって、
劇場へカスパーの人生の歯車を動かしに来てくださいませ⭐️
お待ちしてます🍀

🐞

『カスパー・ハウザー』
カレガミタソラハナニイロダッタノカ

〈日時〉2026年10月7日~12日
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00/19:00
10日(土)14:00/19:00
11日(日)14:00/19:00
12日(月祝)14:00

〈劇場〉下北沢 シアター711

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