夢中になれるものを探して踠く夢追い人 | 劇団天動虫 の 稽古場日記

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ジョニーです☀

今日のお話は
第3回目の本公演
「DOLLー後ろ向きな人生の前向きな歩き方ー」
の、ジョニーの役についてです。


(前回ちあきちゃんが書いていたブログも合わせてぜひ♪)

…私は
よくいえば自由奔放
そのままいえば傍若無人
なフリーター女性…
飯野(いいの)ちゃんを演じました。





何かのビッグになりたくて
次から次に新しいことを始めては
「これは私には合ってない」と早々に諦めて
また次の新しいことを始める
ひとつのことを最後まで成し遂げられない夢追い人です。(笑)




ただ、スピード感が気持ちいいくらい颯爽としてるというか
彗星のように現れて、端的にその場を破壊して、豪速球で消えていく、嵐みたいな人なので
別にひとつのことを成し遂げなかったとて
楽しそうだしまあいっか、迷惑だけはかけないでね、と、思われてる感じの人です。




この作品は
とあるアパートに
そんな飯野ちゃんを含めたクセあり住人達が居住し
後ろ向きな人生を前向きに歩いている物語なのですが、
どうも誰かが後ろ向きすぎる時は
お互いに背中を押したり押さなかったりしています。

飯野ちゃんも、基本は楽しそうにして何も気にしてない風を装っていますが、
本当は、何か夢中になれるものを探して踠いているっぽい感じ。




当時の私は
飯野ちゃんよりずっと自分と向き合えておらず
ひとつのことを成し遂げるとかよくわからず
本当に、楽しくなくなったらすぐに匙を投げていました。

だから、飯野ちゃんが踠いているのは輝いて見えました。
だって諦めてないんだもの。
上手く演じられなかった記憶が残ってます。
私はもがけなかったので。

作家の野村さんは、辛辣な愛情でもって当て書きをしてくださったんですね。
ありがとうございました。(笑)

今ならもう少し違う飯野ちゃんを演じられそうです。
やってみたいかも。





本当の幸せってなんなのか、
今のままでもいい気がするけど、
なんだか違う気もする。
そんな人たちの背中を押してくれる作品だったなとしみじみ。