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とある電力会社に勤めております

電柱からみんなの暮らしを見守るお仕事

こんばんは。
今日は管内で火事が起こりました。

さて、火事が起きると現場に消防、救急、警察あと誰が駆けつけるでしょうか?
そう、それは俺。
俺が駆けつけます。
そしてがんばっている人に応援を送ります。
お百度参りします。ラッサラーラッサラー。



えー、電力会社も駆けつけます。
家が燃えると当然屋内配線も焼けますし、引込線も焼けます。
被覆が焼け落ちると消火活動する人が感電する可能性が出てくるので危険なんですね。
水を撒いてますし。
そのため消防と警察の要請を受けて柱上で電線を切って家に電気を送らなくしておきます。

炎上が激しい場合は炎で上空の電線の被覆が焼け落ちて周囲まで停電する可能性もあります。
そうしたら消化活動が終わり次第停電復旧作業に当たります。


火事になった家の人は火が怖くなることがあります。
風呂やコンロの火でさえも不安になります。
それで心配を減らすためオール電化を検討したりします。
こないだは現場でオール電化に替えたい。話を聞きたい。と言われました。

僕らもボイラーの空焚きで火事になった現場などに行くと
オール電化なら起きなかったのになぁとか思います。
なかなかその場で渦中の人にオール電化どうですか?とは言えませんけどね。

火事を起こす原因が減るし、不安も無くなるし。
一人暮らしのお年寄りなんかには絶対お勧めなんですけどね。
「一人暮らしのお年寄り」っていうキーワードがものすごく詐欺話っぽいですね。

どうですか、オール電化。
興味のある人は僕に連絡ください。
ノルマに協力ください。
今日は台風関係が2件。

1.台風で倉庫の屋内配線がやられて停電。
そろそろ使いたいので業者さんに直してもらったら、引込線に電気が来てないとのこと。


屋内配線に傷が入ってそこで配線同士が短絡してた模様。
柱上で保護装置のヒューズが溶断してました。


2.外灯が点かない。
というか、外灯へいってる引込線が切れてる。


話を聞くと台風以来切れっぱなしだとか。
引込線のあちこちに傷があって、腐食してた。
線を繋いで、ハイ点灯。
しかしよく放置してたなぁ。

その他まだまだ台風復旧工事は終わっとりませんよ。
台風のときこうこうしてくれる話だったのにまだなっとらん。どうなっとるんか。
と言う苦情が最近来ますが、大概は忘れてるのではなく忙しすぎて設計や工事の順番待ちだったりします。

台風の爪痕を全部直す前にまた台風が来そうだね。
市役所下水道課の方と食事会をしてまいりました。
こうやって勤務外で親睦を深めて
仕事が円滑に進むように根回しするわけですな。

なんてなんて。
合コン行ったらたまたま市役所下水道課のおねーさんがいただけです。

仕事も大事だけど嫁も探さないとね!
警察署の交通課の方を招いて安全交通教育が所内であった。
毎日のように車に乗って仕事をするからこういうのも大事だよね。

朝から夕方まで一日中車に乗って電柱を見て回るだけの日もある。
最後は車運転するのも電柱見るのも飽きる。
iPODでも持ち込んで聴きながらならそりゃあ楽しいかもしれんけど
さすがにちょっと無理かな。

で、お話を聞いたり警察24時みたいなビデオを見たりして過ごした。
後半では新人の婦警さんがたどたどしく安全講話もしてくれました。
こういうのも大事だよね。
関取の皆さんこんばんわ。
今日も引き続き温暖化の話です。

電力会社は非常に便利なガスを使っています。
SF6ガスというものなんですけど、
これは空気の3倍の絶縁性を持ち、消弧能力も100倍くらいあります。
なおかつ科学的安定・無毒・無臭。
装置の中に空気の代わりにSF6を入れれば、装置を小さくすることができるわけです。

しかし、これがなんとCO2の24000倍もの温室効果を持つガスであることが判明したんですね。
もう桁が違いすぎね。
目の前に猪木が出てくるような、そんな桁違い感。

で、当然のように温室効果ガスと認定され、京都議定書によりマーキングされてるわけです。
こんないいガスは他にないし、逆に回収までしないといけないし、
大変な電気業界なのでした。
京都議定書が発効されましたね。
映像をニュースで見ましたけど
なんで発効ばんざいなんでしょう。
どちらかと言うと発効がんばろうの方ではないのか。
何故祝う。
俺も混ぜて。

昔教科書で習ったままそれっきりで
誰かどこかでがんばってるのか不思議でしょうがなかったんですけど
採択後7年で6%減らすところを8%増えるという大変な事態になってたんですね。

採択当時はこのまま技術革新が起こり、省エネ機器が普及し、火力発電に替わり原子力発電所をばかばか建てていけばなんとか達成できるのではないだろうかどうだろうかいやはやさてさて。みたいな感じだった気がします。

とりあえず電力自由化が決まったとき思いましたね、
政府は京都議定書を守ることを諦めたなと。

CO2発生の最大部門である産業部門、その中でもウエイトを大きく占める発電。
効率的にCO2削減するためにはまず大きい要因から攻めていかないといけないのにね。
初期投資のかかる競争に不向きな原子力発電、その増設を電力会社は絶対抑える。
そして新規参入IPPや過剰電力を売りたいと思ってる会社は必ず火力発電でくる。
特にオンサイト電源なんかは汚い煙をごうごう出すけど燃料費の安いディーゼル発電ですもの。
無理やねー、これは。

あと環境税を導入したいとか言ってますが
CO2排出量に応じて課税すると
発電会社は電力会社以外生き残れなくなるんじゃないすか。
電力会社は原子力発電や水力発電持ってるから全発電量に課税されないけど
IPPとかは発電量100%に課税されるわけでしょ。
今でも厳しいのに勝てないよ。

京都議定書も電力自由化もこけてどないやっちゅうねん。
猫でもなでるか。よしよし。
配電業務の話をしましたけど
技術系でも火力とか原子力とかまるで別会社。

昨今の自由化で会計の分離が叫ばれてて
お給料の出所も違うからほんと別会社っぽいよね。

火力とか原子力は当然、発電してるので発電代が収入。
自分のとこで発電した分を自分の会社の圏内構わず日本のどこでも買って使えるようになったから買ってほしいわけ。逆も然り。
競争原理の導入ね。
ところが配電は電柱使用料(託送料)が収入なわけ。
うちの電柱・電線を通って電気を送った会社は自分の会社であろうが他の会社であろうが決まったお金を払わないといけないのよ。通行料。
みんなが払ってる電気代=発電代+託送料とお考えください。

あと、営業所の営業部門は当然うちの電気買っておくれ。っていう営業をかけたり
メーターを見て電気代を回収したりするわけですよ。
だから発電部門寄りでお給料は発電代から。
よって同じ営業所にいるのにお給料の出所が違うわけですな。あら不思議。

だから配電部門は別に自分の会社の電気を買ってもらわなくともよいのですよ、これが。
しかし、まぁ自分の会社の発電部門が弱るちゅうことは
自分の会社が弱るちゅうことなんで配電部門も巻き込まれますわな。

新しく電気を作って売ろうとする会社は出ても、新しく電柱を建てて託送料で儲けようという会社は出てきませんよね。普通。
そういう意味でも配電部門は競争ございません。

だからといって胡坐をかいてるわけもなくコスト圧縮の波にあっぷあっぷしてます。
できるならもっとばしばしお金を使って停電の少ないいい設備を作りたいんだ。
もっとうちの会社よ儲かれ。

なので、将来の日本の電力システム構造は
・送電部門、配電部門は西日本と東日本の2社で独占(競争ないから50・60Hzでだけ分けておく)
・原子力は国有化(競争に不利な発電形態だし、国策だから)
・発電部門は群雄割拠
こんなところではないでしょうか。超適当ですが。

最後にはユニバーサルサービスが崩れて離島や田舎は電気代が昔より高くなったり、
各社が設備投資押さえまくりで停電しまくりの
電気自由化なんてクソを食べなさい。ってことになったりしないのかな。


かなり聞きかじりの部分がございます。
ぺーぺーの社員の発言ですので鵜呑みにしたり総意だとか思わないようにしてください。
間違ってたら私を殴ってよいですのでなにとぞ。
電力会社の社員て何してるの?って時々言われます。

ほんとあいつら何してるんでしょうね。
大体電気代払うだけなら各地に営業所いっぱいいらないじゃんねぇ。
街で工事してるのは委託会社みたいだし。

これ入社前の無知な僕ね。
入ってびっくり色々仕事あるんですけど。

いま僕は営業所勤務なんですけど営業所で働いているのは営業部門と配電部門です。
とりあえず僕は配電部門なんで営業の事務系の仕事は細かく分からないので割愛させてください。

配電の仕事は主に保守と設計と管理に別れるのかな。
工事をするのは委託会社さんなんですが、
当然電柱や電線は電力会社の物です。

だからきちんと設備が維持されているか、
電気が送れるか、危なくないか保守が必要です。
そのため電柱を一本一本巡視してまわります。
あとお客様からの情報を元に現場に行って悪いところを直します。
直すのは基本的に社員です。

新しくここまで電気を送って欲しいとお客様から言われたときは
そこまで電柱を建てて電線を張ります。
そんなときにここに電柱建てて良いですか?と地主と交渉したり
じゃあこうこう工事して下さいと委託会社に頼むのが設計です。
工事するんで電柱動かして欲しい、とか電柱が古くなったんで建替えよう、とかもします。

管理はいろいろ管理します。
それが社員のことだったり電柱のことだったり車のことだったり電流の潮流だったりするわけです。

だからあんまり外で見ないし、あまり顔も黒く日焼けしないのさ!
しかしちょくちょく外に出るから各地に営業所が必要なんだよ。
配電ってのはブルーカラーとホワイトカラーの両方なんだよ。
分かったか、昔の自分よ。

なら良し。
電線から火花が散っているので見に来て欲しい。という連絡があり見に行きました。

そしたらほんとに火花出てんの。こわー。
近隣住民のみなさんも怖いとは思いますが
治す僕も非常にこわいです。

電線被覆に傷が入って劣化してむき出しになってショートしたみたいでした。
たかが100Vなんですけどこの火花間近で浴びるとすごい火傷するんですよね。

なんとか線が悪くなってる部分を切り縮めて仮工事完了。
たまにはこういうのもあるよね、と思いながら会社に帰ると
もう一軒、火花が出てるとのこと。
ノー。
お店が夕方から停電でブレーカーを上げても点かない、という連絡。
あらぁ、引込線が切れてるのかなと思いながら
よく調べてみると電気料金未納でさっき送電停止された場所でした。

電話してきた店員は知らなかったのでしょうが
ええ、まぁ、そういうことですので電気は点きませんわな。

商売の第一歩は電気代を納めることではないでしょうか。
ほら、店員や近隣住民からヒソヒソ話が聞こえてきますよ。

この不況の折、電気代を捻出するのも厳しいとは思いますが
そこのところよろしくお願いします。

あと、電気代を払わないのに止められてる電気を今すぐ点けに来いと怒鳴る方は
頭がおかしいのではないでしょうか。