こんにちは。

各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は帝京大を紹介します。

 

帝京大の今季のキーワードは「最強世代」です。

 

今季の帝京大の4年生は史上最強世代になれる可能性があります。

 

圧倒的なスタミナを武器にハーフの距離で学生トップクラスの力を持つ畔上、競り合いにものすごく強い竹下、あらゆる区間で上位の走りができる横井、速い流れへの対応力に優れた濱川。

彼らはこつこつ力を伸ばして上級生になってから花開く、という帝京大の常識をぶち破りました。

2年次には早くも重要区間に座り、チームの主戦力として走り続けている選手が何人もいるのです。

 

でも、まだ彼らを最強世代と呼ぶことはできません。

 

それは、まだ箱根駅伝でチームとして納得のいく結果が出ていないからです。

 

彼らが主力として出始めた2年次は11位、完全にチームの軸となった3年次は9位と、彼らの力を考えるといずれも消化不良の結果となっています。

 

また、彼らの一学年下には岩佐、平田、小森、島貫、田村丈、田村岳と脇を固めるには十分すぎるキャストが揃っています

もう、あとは彼らが主役として輝くだけなのです。

 

実力も経験も十分に備えた今の帝京大ならば、低く見積もっても箱根駅伝で5位以内には入れる可能性が高いはずです。

 

正真正銘の勝負の一年。史上最強の世代となるための彼らの戦いに注目してみてください。

 

 

 

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各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は山梨学院大を紹介します。

 

山梨学院大の今季のキーワードは「ニャイロのスタート位置」です。

 

ドミニク・ニャイロはロードにおける現役学生最強ランナーです。関東インカレハーフ三連覇、全日本大学駅伝8区で三年連続区間賞など、その輝かしい実績を挙げればキリがないほどです。

 

では、そんなニャイロのいる山梨学院大は箱根駅伝でも上位に進出しているのか―答えは残念ながらNOと言わざるを得ません。

 

大会

総合成績

2016年(ニャイロ1年次)

8位

2017年(ニャイロ2年次)

17位

2018年(ニャイロ3年次)

18位

 

山梨学院大は決してニャイロのワンマンチームではありません。田代、佐藤、上田など、実力者がこれまでニャイロの脇を固めてきました。実際、出雲駅伝や全日本大学駅伝では優勝争いに絡んだこともあります。

 

それでは、なぜ山梨学院大は箱根駅伝で思うような好成績が出ないのか。その理由のひとつにニャイロのスタート位置があると思います。

 

大会

ニャイロによる順位移動

ニャイロの区間順位

2016年(1年次)

10位→3位

2区2位

2017年(2年次)

20位→18位

2区9位

2018年(3年次)

17位→4位

2区1位

 

いずれもニャイロが2区で巻き返す役割を果たしていることがわかります。特に前回は13人抜きで一気に上位戦線までチームを引き上げてくれました。

 

しかし、これまでのニャイロは本当の実力を発揮できているとは言えません。なぜなら、ニャイロが本当に強さを発揮するのは一人先頭で抜け出したときだからです。単独走になったときの圧倒的なスピードは後方の選手に諦めを感じさせます。

 

こうして抜け出すことができれば、後続の選手たちも落ち着いて走れるので全体として好結果が出ます。

 

つまり、ニャイロが巻き返す役割を担うのではなく、抜け出す役割を担えるようにすることこそが今季、山梨学院大が上位に進出するための重要な要素のひとつなのです。

 

要はスターターに先頭付近で発進してほしいのです。前回、1区を任された永戸はその力を持っている選手でしたが、残念ながらいい結果を出すことができませんでした。彼がリベンジするのか、もしくは新たなスターターが現れるのかはわかりませんが、いずれにせよ、スターターにかかる期待は非常に大きなものになります。

 

ニャイロに頼るのではなく、ニャイロを活かす駅伝をするために。山梨学院大の再生に向けた戦いに注目してみてください。

 

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こんにちは。

各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は駒澤大を紹介します。

 

駒澤大の今季のキーワードは「新しいエース像」です。

 

駒澤大は代々、本格派エースに導かれてきました。彼らは高校時代から世代トップクラスの看板を背負って駒澤大に入部し、1年次から駅伝でも活躍します。そして、遅くても2年次にはエース区間を任されるようになり、区間賞争いを常に繰り広げているのです。

 

せっかくなのでこの10年間の駒澤大のエースを簡単に紹介します。

 

 

・宇賀地強(2006~2009年度)

駒澤大史上最もエースらしいエースです。1年次からチームが出場した駅伝には全てエース区間で出場しています。また、走力だけでなく、チームを強力に鼓舞できる選手でした。彼ほど走る姿から魂が伝わってくる選手を、私は他に知りません。

 

 

・窪田忍(2010~2013年度)

1年次から当然のように三大駅伝フル出場を果たすと、後述のようにスピード型の後輩がいたことから終盤区間に回り、そこで鬼のような強さを発揮していました。この時代の駒澤大が安心して走れていたのは最後に窪田が控えていたからです。

 

 

・村山謙太(2011~2014年度)

歴代最高の爆発力を持つ選手です。彼も1年次からエース区間しか走ったことがありません。歴代エースと比較するとやや波のある印象ですが、ハマったときの手のつけられなさは他大が絶望するほどでした。実際に大爆発した3年次の全日本大学駅伝4区ではあのモグスが持つ区間記録を塗り替えるという偉業を達成しています。

 

 

・中村匠吾(2011~2014年度)

同学年に村山がいたことからエース区間を走ることはあまりありませんでしたが、1区を4度走ってそのうち3度区間賞獲得という最強のスターターでした。恐ろしいのは1区だけではなく、中盤区間での競り合いも単独走も難なくこなすところです。村山とはタイプが異なりましたが彼もまた、エースと呼べる存在でした。

 

 

・中谷圭佑(2013~2016年度)

彼を最も適切に言い表す言葉は“駅伝の申し子”でしょうか。通算9回走った駅伝のうち、区間賞4回、区間2位3回と抜群の安定感を誇りました。また、3年次からはチームのエースとして奮闘。自分が絶対に稼ぐという強い気持ちが走りから溢れる頼もしい選手でした。

 

 

・工藤有生(2014~2017年度)

高校時代は全くの無名選手でしたが、大学入学後に大ブレイク。1年次から戦力に加わると、2年次からは中谷と並ぶダブルエースとしてチームを引っ張ります。区間賞こそ獲得できませんでしたが、常にエース区間で真っ向勝負を挑み続けました。また、彼は自分に先着した選手を必ず称える気持ちの良い選手でした。

 

 

こうして振り返ると駒澤大には常に強力なエースがいたことがわかります。そして、彼らの共通点として1年次から活躍し、遅くとも2年次からはエース格としてチームを背負っていたことが挙げられます。

 

しかし、今の駒澤大のエースはこの通例に当てはまりません。

 

片西も堀合も頼りになるエースですが、彼らは歴代エースのように下級生時から華々しい活躍をしてきたわけではありません。2人とも叩き上げでここまで強くなってきた選手です。長い距離を中心に自信をつけた2年次に戦列に加わると3年次に片西はスターター、堀合は終盤のまとめ役として自分の力を発揮しました。そして、こうして結果を積み重ねた今、彼らがエースであることに疑いを持つ人はいません。

 

今までとは異なるプロセスでエースになった2人が牽引する今季の駒澤大。叩き上げだからこその強かなチームになるのではないでしょうか。

 

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今回は月に1度のシリーズ「箱根路を駆けた名選手たち」です。今回紹介する選手は小山 司(帝京大卒)です。

 

中学時代から、小山の隣にはいつも眩しい輝きを放つエースがいました。当時、決して強豪校とは言えなかった帝京大もそんなエースに導かれて強くなっていきました。そんな中で小山は悪く言えば地味なタイプだったものの、安定して走り続けることで信頼を獲得した選手です。今回はそんな小山の歴史を紹介します。

 

 

〇中学・高校時代

埼玉の男衾中から武蔵越生高校に進学した小山。中学高校ともに、あの設楽兄弟と同級生でした。当時から設楽兄弟は才能の片鱗を見せており、駅伝全国大会に出場しています。小山は3本目の柱として走っていましたが、彼らの陰に隠れており、大きく目立つことはありませんでした。

 

 

〇大学時代

高校卒業後は中堅校のひとつだった帝京大に進学します。当時の帝京大は出走メンバーがみんな同じような力を持つ金太郎飴のようなチームでした。しかし、そんな帝京大の歴史を変えるようなエースが小山と同時に入部することとなります。彼の名は蛯名といいました。

 

■1年次

小山はじっくりと力をつけている途中。勝負レースへの出場もありませんでした。一方で蛯名は早速箱根駅伝デビューを果たし、8区9位と好成績を残しています。

 

■2年次

この年、小山は本格化し、レギュラーの座をがっちりと掴みました。全日本予選2組4位、全日本5区8位、箱根予選79位、箱根5区12位とチームの先頭を走っているわけではないのですが、確実に役に立っていました。

なお、蛯名はこの年の学生ハーフで優勝しており、一気にその名を学生長距離界に轟かせることとなりました。

 

■3年次

結果として、帝京大が最も輝いたのはこの年でした。小山は前年からパワーアップし、全日本では最長区間の8区を区間10位と粘走、箱根駅伝では前年と同じ5区で区間5位としっかり役に立ちます。箱根駅伝では蛯名も他校のエース達と真っ向勝負を展開し、2区8位という結果以上にいい流れを生み出しました。彼らの活躍もあって帝京大は総合4位とチームの歴史に残る好成績を残しました。

 

■4年次

前年の箱根4位のメンバーが多く残ったことでさらなる躍進が期待されたこの年の帝京大。しかし、大きな落とし穴が待っていました。それは蛯名の故障です。

それまで前半区間で必ずいい流れを作ってくれた蛯名の代わりになる選手はいません。では、彼の走っていたエース区間を誰に任せるのか、中野監督は迷うことはありませんでした。

 

“困ったときの小山”

 

今まで中盤以降の区間しか走っていなかった小山ですが、絶対に外さない走りを続けているうちに、いつの間にかエース蛯名と並ぶほど頼りにされる選手となっていました。

 

出雲駅伝では3区、全日本大学駅伝では2区とスピードエースの集う区間を任された小山ですが、それぞれ1区の選手が出遅れたこともあって思うような成績を残すことはできませんでした。

 

それでも中野監督からの信頼は揺らぐことはありませんでした。

小山は箱根駅伝でもエース区間の2区を任されます。他校の名だたるエース達に惑わされることなく、自分の走りを貫いての区間12位は素晴らしい結果と言えるでしょう。

小山がいちばん苦しい前半区間を耐え凌いでくれたおかげで、その後の選手たちはスムーズに反撃に切り替えることができました。なんとか7区に間に合わせた蛯名の快走もあって総合8位と見事に連続シードを獲得することができました。

 

 

〇社会人時代

帝京大卒業後はSUBARUに入社します。ニューイヤー駅伝では最もタフな5区を中心に相変わらずの安定した走りを見せています。

また、マラソンにも積極的に取り組んでおり、年々タイムを短縮しています。この調子でいけば、今冬にも一流の証であるサブ10が達成できそうな予感があります。

 

 

〇最後に

今回伝えたかったことは、決して華のある活躍をしていなくても、与えられた場所で己の役割を果たし続けることで信頼を獲得できるということです。

そして、そんな選手がいるチームは少々のアクシデントには動じないくらい強いです。

帝京大はいつも“速さ”より“強さ”を持っているチームです。小山はその象徴なのかもしれません。

 

次回はまた各チームをキーワードと共に紹介します。お楽しみに。

 

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こんにちは。各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は上武大を紹介します。

 

上武大の今季のキーワードは「脱皮」です。

 

上武大は前回で箱根駅伝初出場から節目の10年連続出場を果たしました。強化校が年々増えていく中で連続出場を続けていることは素晴らしいことです。

 

しかし、本戦ではいまだシード権争いに絡むことすらできていません。キラリと光る継走を見せるときもありますが、気づいたら下位に沈んでしまっているのです。

 

そんな上武大もそろそろ本気でシード権争いをできるチームに脱皮したいところです。そのために必要な要素を整理してみました。

 

①太田黒の相棒の誕生

上武大のようなチャレンジングチームにおいて、序盤でレースから置いて行かれるとそこから巻き返すのは至難の業です。したがって1区2区で遅れずについていけるエースが必要です。

太田黒はそんなエースです。前回の箱根駅伝こそ、悔しい走りになりましたが、十分に勝負できる能力は持っています。

問題はその相棒になる選手。現時点では有力候補となる選手の名前が挙がってきません。

勝負レースでの好走経験がある橋立や大森に期待したいところです。

 

②特殊区間で稼ぐ

上武大がいちばん稼げる可能性があるのは山(箱根駅伝の5区と6区)です。この区間はどのチームにも大爆発のチャンスがあります。特に上武大は定期的に山のスペシャリストが現れます。初出場時の福山、前々回の森田と5区で区間賞に近い走りを見せてくれています。

一方、山下りの6区は鬼門となっています。復路のスタートで出遅れてしまう事で、その後の選手のポテンシャルを引き出せていないように見えます。

この6区を最低限凌げる(欲を言えば稼げる)選手の登場を待ちたいです。

 

③つなぎ区間を無難につなぐ

ここが一番大事なところです。上武大は本来、層の厚さで勝負するチームのはずなのに、つなぎ区間で崩れてしまう事がよく起きています。最低限、全員が区間10位前後で走ることが求められます。

箱根駅伝経験者が11人いる今年のチームなら、それも可能なのではないかと思わせてくれます。

 

正直、シード権獲得への道は簡単ではありませんが、絶対に無理なことではありません。1年間かけて、一つずつ課題をクリアしていく上武大に注目してみてください。