こんにちは。各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は上武大を紹介します。

 

上武大の今季のキーワードは「エース不在」です。(ちなみに前回は「脱皮」でした。)

 

昨季、初出場から11年連続11回目の箱根駅伝出場を果たした上武大。本戦ではなかなか思うような結果が出ていませんが、それでも年々激しくなる箱根予選を通過し続けるのは大変素晴らしいことです。

 

ではなぜ箱根予選を通過し続けられるのか、その要因のひとつとして、柱となるエースが常にいたという事実が挙げられるでしょう。

 

思えば初出場時からチームを振り返ると、長谷川、園田、氏原、山岸、倉田、佐藤、東、坂本、太田黒とエースの存在を次々挙げることができます。

 

彼らは必ずしもエース区間で好走し続けることができたわけではありませんが、それでも最前線でチームを牽引してくれました。箱根駅伝の連続出場をキープできているのも彼らのおかげでしょう。

 

では、今のチームにおけるエースは誰なのか。それがわからないのが上武大の課題です。これは非常に危機的な事態です。

でも、これは逆にチャンスということもできます。

 

エースがいないからこそ、すべての選手がエースを目指して取り組む余地が生まれます。それはチーム全体の底上げにつながってきます。

 

ちなみにその中でもエースとなる可能性が高いと感じている選手はいますので、簡単に紹介します。

 

 

〇佐々木守(4年)

勝負レースでの実績は最も高い選手です。2年次には箱根駅伝10区12位、3年次の全日本予選では4組22位と粘走を見せています。前回の箱根はチームの鬼門である6区に挑み、跳ね返されてしまいましたが、これは走行中に脚にアクシデントが発生してのもの。エースとしての期待値は最も高いです。

 

 

〇齋藤優(4年)

チームNo.1のスピードを持つ選手です。得意の1500mでは関東インカレで入賞を果たすほどの実力があります。ロードの勝負レースデビュー戦となった前回の箱根ではいきなり1区に起用。ハイレベルなレースについていくことはできませんでしたが、これは経験値の差による部分が大きかったでしょう。経験さえ積めば互角に渡り合えるポテンシャルを感じます。

 

 

〇鴨川源太(4年)

チームで唯一ハーフマラソン63分台のタイムを持っている選手です。前回の箱根での3区19位という成績をどう評価するかは難しいところですが、まだまだ成長途上にあることを感じさせています。

 

 

いずれの選手もエースと呼ぶにはまだ実績が足りません。それはこれからの関東インカレや全日本大学駅伝予選で残していけばいいのです。

 

もちろん彼ら以外の思わぬところから新たなエースが誕生する可能性だって十分にあります。

 

エースはいませんが、逆に誰にでもエースになれる可能性があるのが今季の上武大です。全員がエースの気概を持って戦いに望めれば、必ず面白い戦いができる集団が出来上がるはずです。

 

みなさんも新エースの座をかけた戦いに注目してみてください。

 

※ちなみに去年の上武大の記事↓↓

https://ameblo.jp/100hakone/entry-12378853111.html

 

 

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こんにちは。各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は法政大を紹介します。

 

法政大の今季のキーワードは「6区」です。(ちなみに前回は「できること」でした。)

 

法政大は箱根駅伝において、特別な区間を持っています。それが山下りの6区です。

 

6区は箱根駅伝の中でも特に際立つ特殊区間です。800m以上の標高から箱根の山を駆け下りるそのスピードは1km2分30秒台にも達します。

 

この区間においては適性が何より重要視されており、だからこそ一度この区間で好走したことのある選手はその翌年以降も同じ6区を走り続けることになります。

 

こうして「山下りのスペシャリスト」と呼ばれる選手が毎年のように誕生しているのです。

 

しかし、法政大はこのメカニズムから外れた選手育成を行っています。

それはどういうことか。佐藤と坪井の足跡から説明しましょう。

 

 

〇佐藤敏也(4年)

全国的には無名だった1年次。箱根6区で区間3位の衝撃的な快走を見せます。その後にハーフマラソンで62分台の好タイムを叩き出すと、もはや山下りのスペシャリストで居続けるのはもったいないとまで言われるようになります。

 

その言葉のとおり、昨季は山下りを卒業すると、コンバートされた1区でも5位と好走。今季は堂々とエースとして戦うシーズンを迎えています。

 

 

〇坪井慧(4年)

元々1年次に山下りの6区に起用されることを予定されていた選手です。このときは大会直前に調子を崩したことで佐藤と交代し、その佐藤が快走したため2年次まで出番が回ってきませんでした。

 

しかし、佐藤が1区に回った前回、満を持して6区に登場。なんと前回までの佐藤の記録をも上回るタイムで駆け抜けました。

 

さらに凄いのはその後の活躍。神奈川ハーフで優勝を飾ると青梅マラソン30kmでも学生トップを奪取するなど、完全に平地でも戦える選手となっています。

坪田監督からも「来年は1区でも3区でも行ける」と評されており、次回も6区を走るかどうかは全くわからない状況になっています。

 

 

一般的には「6区を好走した選手はその後も6区で好走し続ける」のですが、法政大は「6区を好走した選手がその勢いでエースになる」チームなのです。

 

こうなると次に6区を走る選手が誰になるのか気になりますよね。

 

個人的にはスピードのある久納や人見、下り基調の全国高校駅伝4区で好走しているルーキーの中園や河田に期待しています。

 

法政大の特別な区間である6区。新たに担う選手が誰になるのか、佐藤や坪井の活躍と合わせて注目してみてください。

 

※ちなみに去年の法政大の記事↓↓

https://ameblo.jp/100hakone/entry-12377129180.html

 

 

 

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こんにちは。各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は大東文化大を紹介します。

 

大東文化大の今季のキーワードは「チャレンジングエース」です。(ちなみに前回は「エースの座」でした。)

 

前回のチーム紹介で、大東文化大には絶対的なエースがいないと書きました。そこから1年経った今、大東文化大にはエースが2人います。

 

それは川澄克弥奈良凌介です。

 

彼らは予選会や駅伝において、他校のエースと比べて必ずしもいい結果が出ているわけではありません。

それでも、必ずエース達と勝負をしています。ただ同じ場所を走っているのではなくて、勝負を挑んでいるのです。

 

エースになるためにエースに勝負を挑む、昨季の2人はそんな走りを見せ続けていました。簡単に振り返ってみます。

 

 

〇関東インカレ

川澄は10000mとハーフマラソン、奈良は5000mと10000mに出場しました。ここで素晴らしかったのが川澄の10000m。先頭のペースが上がったときにも食らいつく攻めの走りで上位に。引き離されても単独走で粘り切って5位入賞を果たしました。川澄のハーフ、奈良の両種目は入賞こそ逃したもののそれでも10位台はキープ。チームのエースとして戦うという立場が明確になりました。

 

 

〇全日本大学駅伝予選

当然のように2人揃って最終4組を任されました。そして当然のように先頭付近で勝負を挑みます。さすがに最後まで食らいつき続けることはできませんでしたが、ここでも揃って10位台でまとめます。3組の失速をカバーすることはできず、予選通過とはなりませんでしたが、勝負を挑む2人の姿は駅伝ファンにインパクトを残しました。

 

 

〇箱根予選

またしても2人揃って序盤から先頭集団で勝負を挑みました。それぞれ、10km付近まで他校の強力なエース達に食らいつきます。その後は失速して川澄が39位、奈良は52位まで順位を落としますが、新井や谷川など周りの選手も奮起し、チームとしては無事に予選通過を果たすこととなりました。

 

 

〇箱根駅伝

川澄は2区、奈良は4区とそれぞれエース区間、準エース区間を任されましたが、ここでは明暗が分かれることに。

 

苦しかったのは川澄。1区新井がスタート直後に転倒、脚を引きずりながら中継所にたどり着いたとき、先頭とは8分40秒、ひとつ前の選手とも4分以上の大差がついていました。走りづらい最下位での単独走に加えてアクシデントへの動揺もあったのでしょう。序盤からペースが上がらずに区間最下位に沈んでしまいました。

 

対照的に素晴らしかったのは奈良。後方でのレースながら序盤から積極的に飛ばします。最後までそのペースは衰えることなく、なんと区間5位の好成績を残しました。

 

奈良がこれだけやれたのです。川澄もいい戦いができるだけの実力は既に手にしているはずです。

2人が常に自分の可能性を信じ、挑戦を続けるエースであるということが伝わりましたでしょうか。

 

これだけ勇気を持って戦い続けることができるエースが先頭にいるのが今季の大東文化大です。

 

彼らに触発されて全員が“戦う集団”になっている今の大東文化大なら、これまで何度も跳ね返されてきたシード権への壁も、乗り越えられる気がします。

 

皆さんも2人のチャレンジングエースの最終学年の戦いに注目してみてください。

 

※ちなみに去年の大東文化大の記事↓↓

https://ameblo.jp/100hakone/entry-12375643896.html

 

 

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こんにちは。各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は東海大を紹介します。

 

東海大の今季のキーワードは「黄金世代」です。(ちなみに前回は「多様性」でした。)

 

東海大の4年生は学生長距離界史上最高の世代です。

彼らは高校時代から実績が豊富でした。

高校3年次の全国高校駅伝において、エース区間の1区で区間6位までに入った選手のうち、なんと5名が東海大に進学しています。

 

彼らが入学したとき、いずれは東海大に黄金時代が到来すると言われていました。そして今、その黄金時代が到来しています。

牽引役となっているのは間違いなくこの世代。前回優勝した箱根駅伝では7名が出走しています。

 

ではそんな黄金世代にはどんな選手がいるのか。

今まで三大駅伝に出場したことのある選手について、簡単に紹介します。

 

 

〇館澤亨次

主な実績:日本選手権1500m2連覇、全日本大学駅伝3区3年連続区間賞

このチームを引っ張る主将です。1500mでは日本選手権で2連覇を果たすなど、日本最強の選手として君臨しています。そしてロードでも超強いのが館澤の理不尽なところ。東海大の強さの源となる存在です。

 

 

〇關颯人

主な実績:出雲駅伝3区区間賞(1年)、6区区間賞(2年)

総合力No.1の選手。故障が多く、箱根駅伝には一度しか出場できていませんが、健康体で臨めるなら迷わずエース区間を託したい存在です。

 

 

〇鬼塚翔太

主な実績:出雲駅伝4区区間賞(2年)

ラストスパートのキレが最高の選手。これまで5回スターターを務めており、絶対に遅れられないプレッシャーの中、いずれも上位で発進しています。

 

 

〇阪口竜平

主な実績:出雲駅伝1区区間賞(2年)、箱根駅伝7区2位(3年)

常にトップを目指すという強い気持ちがその勝負強さに現れている選手。2年次の出雲駅伝、3年次の箱根駅伝ともにチームの優勝における阪口の貢献度は非常に高いです。

 

 

〇中島怜利

主な実績:箱根駅伝6区2位(2年、3年)

次期山下りの神候補です。箱根6区においてはまさにスペシャリスト。劣勢を跳ね返す走りを毎年見せています。

 

 

〇小松陽平

主な実績:箱根駅伝8区区間賞(3年)

前回の箱根駅伝MVP。東洋大とのマッチレースを制しながら区間記録を更新する異次元の走りを見せました。その後も学生トップクラスの選手としての走りを連発しており、新たにエース格へと加わってきそうです。

 

 

〇西川雄一朗

主な実績:全日本大学駅伝1区4位、箱根駅伝3区7位(3年)

昨季、前半区間で確実に戦う役割を果たしてくれた選手。彼のおかげで大砲を後ろに残すことができました。

 

 

〇郡司陽大

主な実績:全日本大学駅伝6区2位、箱根駅伝10区3位(3年)

後半区間を堅実に締めることを得意とする選手。昨季は前走までの流れをキープする仕事を完璧にこなしました。スタミナ型に見られがちですが5000m13分台のスピードも持っていることも見逃せません。

 

 

〇松尾淳之介

主な実績:出雲駅伝3区4位、箱根駅伝5区12位(2年)

東海大が誇るスーパーユーティリティ。スピード区間から山上りまで何でもやってくれる選手です。

 

 

〇高田凛太郎

主な実績:全日本大学駅伝5区5位(1年)

1年次に全日本大学駅伝で非常にパワフルな走りを見せた後はなかなか表舞台に出てこられませんが、本調子ならゲームチェンジャーになり得る選手です。

 

 

〇羽生拓矢

主な実績:全日本大学駅伝7区14位(1年)

高校時代はこの世代のNo.1だった選手です。留学生と互角に渡り合っていました。入学後は故障に苦しめられていますが、諦められません。もし完全復活を果たしたら学生長距離界のゲームバランスが崩れるくらい東海大が強くなります。

 

館澤や關、鬼塚のように1年次から主力として活躍している選手もいれば、小松や西川、郡司のように上級生になってから頭角を現してきた選手もいる。そして、館澤の1500m、關、鬼塚の5000m、10000m、阪口の3000m障害、松尾、郡司のハーフなど、各種目に得意とする選手がいる。この多様性こそが黄金世代の魅力です。

 

彼らはまだまだ強くなります。大学駅伝三冠すら通過点と言えるでしょう。

 

史上最高の世代をリアルタイムで体験できることを喜びながら、一瞬たりとも見逃さないように彼らの戦いを見守りましょう。

 

※ちなみに去年の東海大の記事↓↓

https://ameblo.jp/100hakone/entry-12375395702.html

 

 

 

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こんにちは。各大学の注目点をキーワードと共に紹介するシリーズ。今回は国士館大を紹介します。

 

国士館大の今季のキーワードは「コア」です。(ちなみに前回は「大チャンス」でした。)

 

国士舘大は卒業生の穴が最も大きいチームのひとつです。エースの住吉をはじめ、多喜端、戸澤、高田、藤江と多くの主力がこの春に卒業していきました。

 

彼らは国士舘大を箱根予選の通過ができるかどうかのチームから、箱根予選を通過できるチームへと押し上げてくれました。本戦でも主要区間の大半を彼らが担ってくれました。

 

でも、そんな彼らはもういません。戦力的に厳しくなるのは仕方がないことです。

 

では、今季の国士舘大には上昇の芽はもうないのか。決してそんなことはありません。

 

国士舘大には他校と明確に違いを作れる部分があります。

 

それはコアの部分、つまり箱根駅伝でいう2区と5区に強力な選手を置けることが既にわかっているということです。

 

 

ライモイ・ヴィンセント(2年)

エース区間の2区を担うであろう彼はとんでもなく高い走力を持っています。

特にハーフでは60分10秒と日本人選手では太刀打ちできないレベルのタイムを叩き出しています。

 

さらにすごいのはそのクレバーさ。決してオーバーペースになることなく、クレバーに自分の力をレースで出し切ってくれます。

それがわかりやすかったのは前回の箱根駅伝2区。

序盤からずっと単独3位をキープしながら、終盤にペースアップして先頭を奪取した走りはあまりにも見事でした。

 

 

鼡田章宏(4年)

彼は山上りの5区を2大会連続で任されています。それぞれの区間13位、区間12位という結果だけを見れば、そこまで強力であるとは言いづらいかもしれません。

 

ですが、両方とも一般的に走りづらいと言われる下位で襷を受けながら、順位を上げてのこの走りなのです。

もし上位で走り出すことができたなら、区間5位以内で走れるくらいの実力はあると思っています。

 

さて、それでは2区と5区に強力な選手が揃っていることがどれだけグッドなことか、過去の例を用いて説明します。

 

 

〇順天堂大・2019年大会

2区:塩尻和也 区間2位 10人抜き

5区:山田攻  区間4位 7人抜き

彼ら以外に区間1桁で走ったのは7区の藤曲(区間9位)のみ。それでも総合8位に入れたのはコアの2区と5区でそれぞれ物凄いごぼう抜きを見せたからです。

 

 

〇國學院大・2012年大会

2区:荻野皓平 区間7位 3人抜き

5区:寺田夏生 区間5位 4人抜き

彼ら以外に区間1桁で走ったのは9区中山(区間9位)のみ。荻野も寺田も荒稼ぎというわけではありませんでしたが、しっかり流れを作りました。おかげで他の選手も大きなブレーキなく繋ぐことができ、総合10位とシード権を掴みました。

 

この2例からわかることは、10区間中、8区間で区間9位以下のレースになっても、2区と5区で稼げればシード権は獲得できることもあるということです。

 

国士舘大はそれだけ強力な武器を既に持っています。

あとは石川や福田、加藤、長谷川といった箱根経験者等から区間10位前後で走れる選手が現れ、それ以外の選手も大きなブレーキなく繋ぐことができれば理論上はシード権が獲得できるのです。

 

つまり、国士舘大は今季も面白い勝負ができるチームなのです。

 

皆さんもぜひ注目してみてください。

 

※ちなみに去年の国士舘大の記事↓↓

https://ameblo.jp/100hakone/entry-12372968987.html

 

 

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