無機塩、ビタミン類の吸収 | 衛生管理者・エックス線作業主任者・危険物取扱者の合格率約90%の試験対策ブログ

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今回は、第一種衛生管理者試験の解説で、『無機塩、ビタミン類の吸収』についてです。


それに関する第一種衛生管理者の問題では、次のような選択肢が出題されます。


「無機塩、ビタミン類は、酵素により分解されて、吸収可能な形に変わり、腸壁から吸収される。」


この選択肢は、誤っている記述です。


この記述は、無機塩、ビタミン類の吸収について問うものです。


私たち人間は、食べ物を食べ、食べ物に含まれる栄養素を、エネルギーに変えて生きています。


エネルギー源となる栄養素には、次の3つがあります。

1.糖質

2.脂質

3.タンパク質



この3つの栄養素を、3大栄養素といいます。


これらの他に、体の組織を作ったり、代謝や免疫などの生体システムを調整するために必要な栄養素もあります。


それが次の2つです。

4.無機塩類

5.ビタミン類



上記の1~5の栄養素をあわせて、5大栄養素ということもあります。


このうち「4.無機塩類」は、ミネラルとも呼ばれ、鉄(Fe)、カルシウム(Ca)、リン(P)などの元素記号で表される物質です。


鉄は、レバー、肉、海草などに多く含まれ、赤血球のヘモグロビンを作るのに必要です。


カルシウムやリンは、牛乳や魚などに多く含まれ、骨や歯を作るのに必要です。


また、「5.ビタミン類」は、水素、酸素、窒素、炭素などが結合した物質で、ビタミンA、ビタミンCなど13種類があります。


ビタミンAは、レバーや卵などに多く含まれ、目の健康を維持するために重要な役割を持ちます。


ビタミンCは、果実や野菜などに多く含まれ、皮膚や血管の老化を防ぎます。


これら、無機塩類、ビタミン類は、分解されずにそのまま、腸壁から吸収されます。
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(これメッチャ重要です!)


私たちは3大栄養素を分解する酵素(こうそ)を持っていますが、無機塩類、ビタミン類を分解する酵素を持っていないのです。


吸収された無機塩類とビタミン類は、肝臓に運ばれた後、様々な場面で使われることになります。


ここで、今回の選択肢に戻りましょう。


すると、「無機塩、ビタミン類は、酵素により分解されて、吸収可能な形に変わり、腸壁から吸収される。」という選択肢は、誤っていることがわかります。


糖質などの3大栄養素は、分解されて吸収されますが、無機塩類とビタミン類は、そのまま吸収されます。


したがって、「無機塩、ビタミン類は、分解されずにそのまま、腸壁から吸収される。」という選択肢であれば、正しいことがわかります。


無機塩、ビタミン類の吸収については、試験でポイントとなるところです。


覚えておきましょう。


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◇【目次】[第一種衛生管理]関係法令(一般)
◇【目次】[第一種衛生管理]関係法令(有害)
◇【目次】[第一種衛生管理]労働衛生(一般)
◇【目次】[第一種衛生管理]労働衛生(有害)
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