アドレナリンのはたらき | 衛生管理者・エックス線作業主任者・危険物取扱者の合格率約90%の試験対策ブログ

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今回は、第一種衛生管理者試験の解説で、『アドレナリンのはたらき』についてです。


それに関する第一種衛生管理者の問題では、次のような選択肢が出題されます。


「アドレナリンは、肝臓のグリコーゲン分解作用を促進する。」


この選択肢は、正しい記述です。


この記述は、アドレナリンのはたらきについて問うものです。


私たち人間の体内には、少量でも生きていくために重要ないくつかの物質があります。


その物質は「ホルモン」と呼ばれ、内分泌腺という器官で作り出されます。


内分泌腺で作られたホルモンは、直接、血液やリンパ液の中に送り出されます。


主な内分泌腺は、次の通りです。

・脳のすぐ下にぶら下がっている「下垂体(かすいたい)」

・首の前面にある「甲状腺(こうじょうせん)」

・甲状腺に隣接する「副甲状腺」

・肝臓の下にある「膵臓(すいぞう)」

・腎臓の上に位置する「副腎(ふくじん)」

・精巣や卵巣などの「性腺」



ここでは、副腎について詳しく見ていきます。


副腎は、円盤状をしており、腎臓の上に乗っかっています。


腎臓は背骨を挟んで左右に1つずつあるので、副腎もそれぞれの腎臓の上に1つずつあります。


1つの重さが約7グラムで、黄色をしています。


副腎の外側は「副腎皮質(ふくじんひしつ)」、内側は「副腎髄質(ふくじんずいしつ)」と呼ばれます。


ホルモンは、副腎皮質と副腎髄質の両方から分泌されます。


まず、副腎皮質からは、様々なホルモンが分泌されることで知られています。


代表的なものとして、血圧や血糖値を上昇させる働きを持つ「コルチゾール」や、血液中の塩分バランスなどを制御する「アルドステロン」などがあります。


一方、副腎髄質からは、「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」が分泌されます。


これらのホルモンは、強い恐怖、怒りなどのストレスを感じることによって血液中に分泌されます。


例えば、暗い夜道を一人で歩いていて、目の前に包丁をもった男が現れれば、強い恐怖によりこれらのホルモンが分泌されます。


このうちアドレナリンの主なはたらきは、次の通りです。

・筋活動が円滑に遂行されるように身体の態勢を整える。

・心臓に作用し、心拍出量を増加させる。

・血液中の糖の濃度を上昇させる。

・肝臓のグリコーゲン分解作用を促進する。

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(これメッチャ重要です!)


このように、アドレナリンは、体が活動的になるように働きます。


また、人間が活動するためには、エネルギーが必要です。


人間の主なエネルギー源は、ブドウ糖です。


ブドウ糖は、血液中に溶けて全身の組織、細胞に運ばれます。


食後は、血液中のブドウ糖が過剰になりますが、過剰分は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。


グリコーゲンは、ブドウ糖がたくさん集まったものです。


筋活動によって、血液中のブドウ糖が不足すると、肝臓のグリコーゲンが分解され、ブドウ糖として血液中に放出されます。


この分解を促すのが、アドレナリンになります。


ここで、今回の選択肢に戻りましょう。


すると、「アドレナリンは、肝臓のグリコーゲン分解作用を促進する。」という選択肢は、正しいことがわかります。


アドレナリンのはたらきは、試験でポイントとなるところです。


覚えておきましょう。


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◇【目次】[第一種衛生管理]関係法令(一般)
◇【目次】[第一種衛生管理]関係法令(有害)
◇【目次】[第一種衛生管理]労働衛生(一般)
◇【目次】[第一種衛生管理]労働衛生(有害)
◇【目次】[第一種衛生管理]労働生理


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