ユウの宝物 -36ページ目
10月29日 術後20日目
術後の病理検査結果を聞きに大学病院へ。
名前を呼ばれて診察室へ入ると
いつもの外来の先生がいた。
先生は私と目を合わせない。
診断結果でなんと言われるか、雰囲気で読めた。
『前回、〇〇くん(イケメン医師)から
検査結果は聞いていたかな?』
いいえ。と答えると
『病理検査の結果、子宮体癌が出ました。』
…覚悟はできていた。
MRIの画像結果で、疑わしかったもんね。
迅速病理検査でも子宮体癌疑われていたので
時間かけてやって貰ったもんね。
そこで子宮体癌出なかったから、
イケメン医師も疑問持ったんだもんね。
『子宮体癌1aで、類内膜腺癌。
1番、顔つきのいいものになります。
そこでですね、リンパ節郭清をしなかったので
今日、ここで決めなくてはなりません。』
おぉ…。今、ここでときたよ…。
子宮体癌1aは、筋層への浸潤が1/2以下だから
リンパ節郭清は省略出来る知識はあった。
類内膜腺癌だと転移も少なく、
予後も良好だとも知っていた。
ただ、先生から問われると不安になる。
少しだけ悩み、先生へ質問する。
私『先生なら、どう考えられますか?』
『これから2ヶ月毎に通院して
定期的にCTを撮れば、リンパが腫れたりするのが
発見できるので、経過観察で良いと思いますよ。
もう一度、お腹切るの嫌でしょう?』
おぉ…。そうか。
リンパ腫れると転移してるって事か。
リンパ浮腫の大変さも少し知識にあったし、
何より私の体型と仕事では
絶対に浮腫になる事確定。
今の現場に復帰出来ないか、
職場異動が目に見える。
それならば…やはり経過観察が1番であろう。
先生がそう仰るならば、そうしよう。
と、即決した。
『それでは2ヶ月後、予約取りますね。
12月24日はどうですか?』
思わず笑った。クリスマスイブじゃーん!
追加治療がないと言うこと、
次回の診察が年末という事で、
会社復帰の為の診断書をお願いした。
先生は前回同様、サクサクっとその場で
診断書を作成してくれた。
11月15日まで休暇を取るので、
11月16日〜仕事復帰可能と入れてください。
とお願いした。
診断結果を聞いた後、
休職の診断書の時と同様に
受付の方に診断書の受け取り方の説明を聞き、
入院の時の精算もできるという事も言われる。
先ずは診断書の手続き。
会社用と保険用。
手続きの紙は別々に2枚書く。
かなり面倒くさい。
窓口で保険用の診断書は2週間はかかるという。
2週間ならば、
まだ仕事復帰してない時期で
取りに来れるという事で
郵送ではなく手渡しで…とお願いした。
それから恐る恐る会計。
11日の入院だよ‼︎
約3日間の個室の差額ベット代も
保険負担額に入っちゃってる。
父の大腸癌と胆石の手術のとき
それぞれ10万超えてたって母に聞いたし、
その頃、父は年金生活だった。
金銭的に凄く助かったし保険で賄われるのは
嬉しいけど…。
あんなに優しく丁寧にお世話して頂いて、
個人的にお金包みたくなった。
ダメなんだけどね。
その他にレンタルした病衣やタオルは
5,500円程度だし。
診断書代は
会社用が左で、右が保険用。
思っていたより財布が軽くなる事なく
会計を無事に済ませ、婦人科外来へ戻る。
出来立ての診断書を受け取り、
大学病院を後にした。
車に乗り込み、診断書の中身を確認する。
忘れないうちに、復職する為の面談日を
決めて貰う連絡を会社にしなければ。
封筒に入れて渡してくれるが、封はしていない。
中を見て絶句。
…11月16日から仕事復帰可能の文字がない‼︎
せんせぇ…それ、入れてってお願いしたー‼︎
その言葉がないと復職出来ないんだよぉ🥺
仕方ないので、再び婦人科外来へ戻った。
自宅で気付かなくて良かった。
忙しいのに先生は直ぐに書き直して
新しい診断書を作成してくれ無事に私の元へ…。
先生、ありがとう‼︎
でもこれだけは言わせて!
私、絶対に言ったからね😅
その日の診察代。
220円。
高額医療で、再診代だけ。
10月22日
退院後、初診察の日。
予約は11時半。
10時半に自宅を出れば十分に間に合う。
ソロソロ自宅を出ようと用意していると、
大学病院の婦人科外来から着信が。
ビックリして出てみると、
『今、どちらにいらっしゃいますか?』
と聞かれ、自宅だと答えると
え?みたいな反応。
予約表を確認しても11時半の予約で間違いない。
急いで行きますか?と聞くと、
11時でも予約時間でも良いとの事。
そんな風に言われても気になるから
急いで大学病院へ向かった。
11時頃に婦人科外来に到着。
すると、さっき電話をくれた受付の方が
『先程はすみません。こちらの手違いです。』
と謝ってくれた。
私が間違ってなかったのなら、それで良いけど
驚くから…できたらやめてー!
はじめに採血。
もう、場所も手順も手慣れたものだ。
私が行く時はいつも空いているけど、
お昼近くになると
更に空いていて直ぐに採血終了。
再び婦人科外来に戻り、いつもの如く待つ。
でも今日はイケメン医師の診察だから、
血液検査結果が出れば
直ぐに診て貰えるだろう。
1時間程過ぎて名前が呼ばれた。
婦人科エリアに座っていたのだが、
いつもと違う産婦人科の診察室に呼ばれ、
診察室を探してしまった。
ノックをして入ると、5日ぶりのイケメン医師!
なんだか凄く嬉しかった😊
散々イケメン医師って呼んでるけど、
そう言えばマスク外した顔、知らない。
マスクイケメン⁉︎疑惑。
いやいや、優しいだけでもイケメン承認!
『こんにちは。体調はどうですか?
痛みや出血はないですか?』
と聞かれ、痛みも出血もなく、
徐々に回復しているのを感じると伝える。
貧血結果は9.7。
ここ最近で1番良い数値。
内診も〜と言う事で、内診室へ。
心配だった血腫も大丈夫。
ついでにキズも診ると言う事で、
内診台に上がったまま、足を開いた状態で
手術跡の確認。
いつも何も感じないカーテン越しに、
イケメン医師が居るのが分かる。
先生、すんげぇ恥ずかしいんですけど…。
と言いたくなるほど恥ずかしかった。
…まぁ、それはさておき
手術後の内診は
潤滑剤?を使ってくれているみたいで
心配していたが、全く痛くない。
他の方のブログを読むと、痛いとか苦痛だとか
言う方が結構多い。
私、痛かった事ないなぁ。
特に、イケメン医師は上手!
声かけされても、何も感じない内に
いつも終了で、本当に診た?と思う程だ。
内診も終わり、また診察室へ。
『手術跡も内診も問題ないので、
運動制限は解除です!
お風呂も入って良いですよ‼︎』
わぁお♫術後、2週間足らずで順調‼︎
『そう言えば、子宮の写真は見ましたっけ?』
イケメン医師、覚えててくれた!
姉に子宮の写真を撮る様に頼んでいたけど、
頑なに見たくないし嫌だと断られていた。
パソコンで自分の子宮と卵巣を見る。
迅速病理検査の為に切り刻まれたのか、
子宮の中や筋層までバッチリ確認できる。
卵巣って白いのね。
MRIで見た様に、子宮の上に
もう一つの子宮が乗ってるみたいな形。
色はピンクだけど、子宮筋腫部分は
もう少し濃い赤ピンクみたいな色。
茹でタコ🐙っぽい。
写真を撮らせて貰った。
私『悪趣味ですか?』
と聞くと
『結構いらっしゃいますよ。大丈夫ですよ。』
と言ってくれた。
『それから…鉄剤を処方しますが、
他に欲しいお薬ありますか?』
と聞いてくれた。
本当、優しい‼︎
それともこれが普通なの?
いつも外来でお薬処方して貰うのを
申し訳なく思いながらお願いしていたから。
遠慮なく、
ツムラ大建中湯100と酸化マグネシウムの
処方をお願いした。
痛み止めは、入院中の物も沢山残っていた。
だって、痛み全然なかったもん。
病棟内でゆっくり話す機会がなく
入院中は全然分からなかったけど、
イケメン医師の手は荒れていた。
きっとゴム手袋や手指消毒、日々の激務で
手荒れも治る暇がないんだろうな…。
それでいて手指消毒しなきゃならないんだから
滲みるだろうな🥺
…それからイケメン医師は
次の外来予約を取ってくれた。
『術後の病理検査結果、出てると思うので
来週まで送って貰う様に連絡しておきます!』
なんと頼もしい。
早く結果聞きたい!
私の仕事復帰も考えてくれているのだろうか。
外来では4〜5週間かかると言われていたのに
術後3週間で結果を聞けると思わなかった。
そこまで話をすると
あー…。これでさよならだと思う。
本当にお世話になりました。
私を元気な体にしてくれて
ありがとうございます。
手術してくれたのがイケメン医師で良かった。
ありったけの気持ちを込めてお礼を伝え、
診察室を出た。
この日もまだ入院中の会計計算が終了していなく
次回の外来での精算になった。
次週に検査結果が出てるならば
来週まで診断書も待った方が良いと思い、
診断書も頼まずに帰宅した。
自宅へ戻り、自分の子宮写真を改めて見る。
その時は驚いて見ていたが、
じっくり見ると、病理検査の為とはいえ
切り刻まれた私の子宮を見て悲しくなった。
紛れもなく、2週間前には私のお腹の中にあった
体の一部。
ここからあの悪夢の様な性器出血が…。
子宮内膜異形増殖症が…。
色んな思いが込み上げた。
この日の診察代
1960円。
10月17日 術後8日目
朝7時、採血。
朝食をいただき、一応、退院準備。
すると看護師さんが訪れて、
気の早い退院準備を見られてしまった。
お互いに目を合わせて、えへへと笑う😆
10時近くにイケメン主治医が病室へ。
『貧血、8.4まで回復してるので
内診して問題なければ退院です!』
やったー♪
そのまま内診室へ向かった。
術後初めての内診台は恐怖しかなかった…。
お腹、痛くないか?
傷、大丈夫か?
それでなくとも、何度乗っても内診台は怖い。
内診台が動き始めると、心配とは裏腹に
何もどこも痛くなかった。
超音波エコーで診て貰うと
『ここ、痛くないですか?』
と、膣内のある部分を
エコーの先で触られ揺すられる。
術後、歩いたり触ったりすると
いつも痛む場所だった。
何もしなくとも
そこの場所だけ違和感があり、
痛む場所だと分かる位にピンポイント。
縫った断片、その場所に血腫ができたみたい。
血腫ができる事は珍しくなく、
放置しておいても治るらしい。
実際に触られてみると痛いと表現しづらく
違和感…というか、変な感じ。
『痛くは…ないです。』
と答える。
診察が終わると
『血腫ができてますが、大丈夫そうです。
貧血が酷いので、早めに一度診たいと思います。
次の木曜に来れますか?私が外来対応します。
退院は午前中でも午後でも、
好きな時間で良いですよ。』
…あー…そうか…。
外来はイケメン主治医は担当じゃない…。
また前の外来の先生に変わるんだ。
病棟看護師さんにも会えなくなるんだ…。
一気に寂しくなった。
できればイケメン主治医に診て貰いたい。
話しやすいし、優しいし。
病棟看護師さんも、みんな大好き。
みんなに会えなくなるの、寂しい‼︎
でも、患者さんが元気に退院するのが
先生や看護師さんにとっては嬉しい事だよね。
寂しいけど、ベットを早く空けてあげなきゃ
次の方入るの遅くなっちゃうと思い、
午前中に退院する事に決めた。
そこからはバタバタと病室の本格的な片付け。
姉に電話し、お迎えをお願いする。
看護師さんから退院証明書とお薬をいただき
ご挨拶。
丁度、看護師Mさんも出勤していて
しっかりお礼を言えたー!
本当にお世話になりました。
ありがとうございました😊
前の病室の転倒したおばあちゃんにも
挨拶を済ませる。
おばあちゃんも、同日に退院できるみたい。
良かった!
丁度その日は土曜日で、
入院の精算は出来なかった。
診断書も頼んで帰りたかったけど、
そちらも土曜日の為、出来ず。
まぁ、すぐ木曜に来るからいっか!
と気持ち改め、迎えに来てくれた姉の車に乗り
実家へと帰る。
実家では、ミニーもららも変わらずに
元気にお迎えしてくれた。
会えて嬉しくてベタベタしたかったけど
お腹の傷が気になり、ちょっとだけ遠慮がちに
抱きついて、匂いを確認‼︎
これこれ、この匂いよ😊
甥っ子とも、夏以来の再会。
一回り痩せた私を見て、
『ユウさん、かぁさんより痩せたね。』
わーいわーい🙌
ぽっちゃり姉妹なので、
普通の方よりは太いですけどね‥。
帰宅時、車の揺れも大丈夫だったので
アパートへ自分のクルマを走らせてみた。
片道1.5キロ程。運転、普通に出来た。
シートベルトが当たらないように
タオルを準備したけど、必要なかった。
アパートへ着くと
手紙やら折込チラシやら、郵便受けに
沢山溜まっていた。
久々の我が家。
そのままお風呂に入り、また実家へ。
2〜3週間、実家へお世話になる予定。
その夜は、久々に熟睡できた。
7時間だけど、
あの悪夢のようなイビキに悩まされることなく。

