ユウの宝物 -37ページ目
10月16日 術後7日目
もう、ここまで来ると何もする事がなく、
退院したい気持ちでいっぱい。
点滴も昨日取れた。
8日間も頑張ってくれた点滴ルート。
外してくれたのは、看護師Mさん。
『ここの血管、本当に頑張ってくれましたね。』
と言われ、不思議に思うと
点滴ルートがダメになる事もあり、
別な場所に刺し直す事があるようだ。
偉いぞ!私の右腕の血管‼︎
点滴の管を抜くと、刺されていた場所は
パンパンに腫れていた。
必要な物を沢山補ってくれた血管。
優しくナデナデせずにいられなかった。
ここでまた食事の写真。
朝食。
普通のご飯になってから、本当に美味しかった。
毎日、病院食でも良いな。
この頃、看護師さんのシフトが
大体分かってくる。
早番、遅番、夜勤、で次の日は丸一日休み。
休みの後は繰り返し。
たまに違う病棟からなのか、
お手伝いの方が来る。
夜勤は基本、3人体制みたい。
人数、少なくない?そんなもの?
それより驚いたのは、イケメン主治医の勤務。
休んでないのよ。
入院中、毎日顔を合わせていた。
午前か午後のどちらかだけの時も
あったけど、会わない日がなかった。
体、壊しそう…。大丈夫?
産婦人科医は激務と聞くけど、
病院に住んでるのかと思う位だった。
それと、大変だなぁと思った事。
手術のキズを診て貰う回診の時、
必ず看護師さんと一緒に来て、
看護師さんが病衣をまくる。
背中の管を抜く時、
『背中の管を抜きますね。』
と言われたので、
私はイケメン主治医に背中を向けて
横になって待っていた。
けど、いつまで経っても何もしない。
あれ?と思うと、
イケメン主治医は私の側に立ったまま。
看護師さんは何か別な事をしている。
これは…自分でめくらないと始まらないのか?
と思い、自分で病衣をめくって背中を出すと、
イケメン主治医は管を抜く作業を始めた。
別な日は、手術の傷を診て貰う時。
仰向けになっていつもの様に待っていると
またも私の横に立ったまま
動かないイケメン主治医。
その時も、看護師さんは別な事をしていた。
これは…私がお腹を出さなきゃダメか?
と空気を読み、病衣をめくり
下着を下げると診察を始めてくれた。
小さい下着だと
手術跡と擦れて痛いと下調べしていたので
お腹が全部隠れるデカパンを履いていた。
43歳のオバハンでも自分で下着を下げるのは
少し恥ずかしさもあった。
お医者さんは何とも思わないでしょうけどね。
しかもデカパンで色気ないしー。
自分で下着を下げると、
イケメン主治医はやはり診察を始めた。
なるほど、診察をするのに
患者さんに触れるのは必要な行為だけど、
患者さんの病衣をめくったりする行為は
ダメなのね。
このご時世、何で叩かれたり
訴えられるか分からないものね。
女性の看護師さんが常に一緒に付いて回るのも
患者さんに安心感を与える為と、
お医者様が自分の身を守る為。
そういえば、内診する時も
カーテン横から看護師さんが顔を出して
必ず『大丈夫ですか?』と声をかけてくれて
先生と私を交互に見る。
婦人科クリニックでも大学病院の外来も、
婦人科病棟でも同じだ。
大変だなー‼︎
確かに下着を下ろす行為はダメかも知れない。
でも、病衣をめくるのもダメなのか。
病衣をめくるくらいなら、体にも触れない。
勤務体制も、患者さんへの気配りも
大学病院という組織においても
全て私達の想像を超えた苦労が
沢山あると思う。
…本音、聞きたくなるよね。
先週から大雪降ったり寒かったりで大変。
お世話になった大学病院の職員さんは、
自分で駐車場の雪掻きをするらしい。
大変すぎる…。
大雪、凍結の少ない冬であって欲しい。
コロナでも神経すり減らしてるもんね。
いきなりだけど、12月8日。
会社で初の新型コロナウイルス感染者が出た。
私の勤めている会社は
2千人弱の従業員がいて会社自体も広いのだが、
やはり同じ会社で感染者が出ると緊迫する。
幸い(?)な事に、発症する前は
有休を使って休んでいて、土日も挟んだ事から
社内に濃厚接触者はいなかったらしい。
新聞にも載せて開示していく方針らしいが、
社内では細かい情報は教えられていない。
どこのロッカーを使っていたのか?
社員食堂は使用していたのか?
誰なのか。
全く、情報が入って来ない。
‥怖いんですけど‥。
なので、実家に居る時は消毒してマスクをして
なるべく話さず過ごす。
そうこうしていると、今度は
同じ職場の同僚のお姉さんが
コロナ感染者と濃厚接触者だと言う。
同僚もお姉さんも、昨日PCR検査を受けて
陰性だと出たけれど‥。
怖い‥。
私の体調、順調に回復しているけれど、
2週間前に膀胱炎になった。
今年、3度目‥。
2月と3月、そして12月。
抵抗力、落ちているのかな。
ストレス?疲れ?
現在担当している仕事、暇な時間もあるので
人手が必要な仕事へ、自らフォローに入る。
気持ち的にも身体的にも
私が率先してこなしていないので楽だ。
フルで仕事しているけれど、
休みも2週に1回、有休を使って休んでいる。
でも、膀胱炎になると言うことは
どこか身体は万全ではないということ。
だから凄く、コロナ対策に神経を使う。
大きな会社だから、
今までコロナ感染者が出なかった事の方が
奇跡とも思うけど。
市内で一気に感染者が出ている。
医療現場は大丈夫であろうか。
これだけ増えてくると、濃厚接触者も
増えてくるだろうな。
お互いに気をつけて過ごさないと‥。
先週もマスクしてない人がいたし、
(昨日からは、さすがにしていた)
近くまで寄ってくる人、多いし。
うちの職場長、体の距離が近いのよ!
何度言っても近い‼︎
パーソナルスペース‼︎
と何度も注意していたが、
今はソーシャルディスタンス‼︎
と何度も訴えている。
怖い部下だろうなぁ。
悲しそうな顔をするけど、知ったもんか。
必要以上に近付く理由がある?
私の声が聞こえづらいのか、
何度か書き直されたりするけど
私の声、聞きやすいし大きいと思う。
他の人から聞き返される事なんてない。
耳、悪いの?
今の状況、分かってんの?
何度も同じこと言わせる人、
嫌いだからね。
‥愚痴でした。
10月15日 術後6日目
今日で退院出来るかも知れない‼︎
ワクワクしていた。
朝7時、血液検査と尿検査。
8時、朝食。
午前9時。
病室が変わるという。
またあの看護婦長さんっぽい方に言われる。
退院するかも知れないのに今から病室移動?
何だかわけが分からないけど、
病院の何かの事情なんでしょうね。
私は何もしなくて良いからいいですけど
おばあちゃんにも挨拶しなきゃ。
カーテンを開けて、おばあちゃんに挨拶。
『今から病室移動だって。お世話になりました。
夕方に退院出来るかも知れないのに‥』
おばあちゃんに
『行かないでー、寂しいー。』と言われながら
その病室とお別れ。
新しい病室は一般の病院と同じで、
ドアから見て左右に2つずつベットが並ぶ。
TVを見ていると、教授回診。
先週はシャワーを浴びていたので
教授回診は免れた。
教授とイケメン主治医がベットの足元に立ち、
その後ろには医師達が数名見えた。
イケメン主治医は教授に私の話をする。
専門用語や英語が混じっていて早口。
何を言っているかは、ほとんど理解できない。
私は緊張して、ただただ2人を見ていた。
イケメン主治医の説明が終わると、
教授の目尻が優しく下がり
『良かったですね、お大事に。』
と言われる。
私は
『ありがとうございます!』
と言うのが精一杯だった。
手術して、迅速病理検査も子宮内膜異形増殖症
で良かったね、と言うことかな?と
勝手に解釈した。
お昼前、またゆっくり過ごしていると
イケメン主治医がバタバタした感じで登場。
『今朝の血液検査で貧血が酷くなっていたので
今日は退院できなくなりました。
6.8まで下がってしまってるんですよ。』
私『えっ?退院できないんですね‥。』
『すみません、先に退院なんて言ってたから
期待持たせちゃいましたね‥。』
と謝られてしまった。
手術直後の血液検査よりも、
その日の血液検査の方が値が悪かった様だ。
手術後は7.4。
鉄剤も術後3日目位から飲んでいたんだけどな。
でも数日間の絶食に加え、
五分粥になるまでは
ほぼ食べてなかったしな‥。
手術後の説明で、術後の貧血に注意と
書かれていたのはこういう事か。
イケメン主治医は悪くない。
私の体が、退院出来るほど
回復出来なかったから仕方のない事だ。
逆に申し訳ないと思った。
病棟内を歩く時に気を付けて見ていると、
病棟は満床。
そう言えば、入院前に個室希望か聞かれた時に
大部屋で‥と伝えたら、看護師さんから
『助かります』と言われた事を思い出した。
入院患者のベット確保も大変なんだと思う。
噂によると、病室移動をお願いされた方で
階の違う、3階の産科病棟へ移動する方が
いると聞いた。
産科病棟は赤ちゃんもいるので
病棟内に籠りっきりで、病院内のコンビニにも
行ってはいけないという話だった。
それはキツい。
だから元気に回復して歩き回れている
私も早くに退院の話が出たのだろうな。
でも、私史上初のヘモグロビン6.8は
さすがに怖い数値だと思った。
基準値の約半分だもん。
病院にいるから何かあれば助けて貰えるけど。
午後から排泄性尿路造影検査という、
腎臓→尿管→膀胱の尿路確認の検査があった。
昼食抜きで検査を受ける。
午後1時過ぎに、検査室へ連れて行ってくれる
担当の看護師さんが30歳位の女性を連れて
私の病室へ呼びに来た。
その方も一緒に同じ検査を受ける。
病棟から出る時は、何となくスリッパは嫌で
入院時に履いてきたスニーカーに履き替える。
病棟を出て歩いていくとつまづいた。
スニーカーを見ると、
つま先と底のゴムが剥がれて口を開いてる。
おかしくて黙っていられなくて、
看護師さんに伝える。
その看護師さんは、私を笑わせる看護師さん。
笑った笑った。お腹を押さえて笑った。
もう1人の女性も笑ってた。
一気に和み、話が弾み始めると、
検査室に着いてしまった。
検査は1人ずつなので私は後に検査を受ける。
廊下で座って待機。
少しして看護師さんに呼ばれて、中へ入る。
女性とはそこでサヨナラで、
その後病棟で会うこともなかった。
排泄性尿路造影検査は、病棟看護師さんも
造影剤を入れてくれたり
検査のお手伝いをする様だ。
いつも1人で検査を受けていたけれど、
知っている看護師さんが側に居てくれて
(↑しかも面白い看護師さん)嬉しかった。
看護師さんと話しているうちに、
あっという間に検査は終了。
その場で検査結果
『問題なく、綺麗でしたよ』
と言って貰えた。
病棟へ帰ってくる時も、病棟看護師さんと
話しながら戻ってきた。
病院食について聞かれ、私は美味しいと答える。
その答えに驚かれた。
みんな美味しくないとか味が薄いとか
文句ばかり言われると、
栄養士の方が言っていたと聞く。
同室のおばあちゃん達も言っていた。
予算も調理方法も決まりがあるだろうし、
それで工夫して作ってくれるのだから
凄いと思うんだけどな。
もっと感謝して食べるべきよ。
※私の重湯〜三分粥までの事は言ってません笑
病室へ戻ると、
机の上に軽食(食パン2枚とマーガリン、牛乳)
が置いてあった。
午後2時半過ぎ位だったかな。
1枚だけ‥と思ったけれど、そのパン‼︎
甘くて美味しい‼︎
パンも1ヶ月半ぶり?
ご飯と共に、パンもパスタもラーメンも
絶っていたから。
‥全部食べちゃった。
夕飯は食べられないかも‥
なんて心配をよそに、しっかりお腹が空く。
夕食。
泣く泣く、ご飯は半分残した。
夜、消灯時間。
今夜は眠れるかな‥と思ったら
お隣のマダム‥イビキ‼︎半端ない‼︎
初日に同室でイビキの凄かった人、この人かな?
いやー、本当、凄いのよ。
容赦ないのよ。
せめて
こっち向くなっつーの‼︎
周りが迷惑だから、イビキの酷い方は
個室を選択して欲しい‥。
ドリフみたいに、上から口の中に
水を垂らしてガラガラさせちゃいたい衝動が‥。
頭の中でだけで我慢、我慢‼︎
久々に看護師さんに眠剤貰った。
でも、眠れるわけがない。
つくづく、同室の方に恵まれなかったな。
これだけイビキが凄いって、自覚ないのかな。
看護師さんに自分の娘さんの話をしていた。
家族がいるならイビキの凄さ、
言われてるよね?
私、ボイスメモで録音した。
帰ってきてからのネタにするのよ。
どんだけ凄かったか、共感して貰う為に。
今、聞いても笑っちゃう。
思い出、思い出。

