アーシングエブリナイト -68ページ目

アーシングエブリナイト

10年間、夜は導電性シートを使ってアーシングをしながら寝ています。目覚めた時、ゼロボルトの脳とカラダは純正の私そのもの。紡ぐ言葉も私そのものでありたい。

10年は経つだろうか。

 

夕暮れ時だった。

駅を出ると、雨が降っていた。

小雨だったので、アーケイド街の軒を借りながら、家路へ向かった。

途中、ドラッグストアがあった。小休止のつもりで、店に入った。

店内は、混んでいない。

だから。

レジの光景が目に入った。

女性のカゴには、たくさんの小児用咳止めシロップが入っていた。

会計を済ませた女性は、大きなレジ袋をさげ、雨の中、足早に道の向こうに消えていった。

店内にいるのは、主婦にOLに学生だった。

皆、一日を終えようとしながら、うっすらと心の張りを残した生活者の顔をしていた。

でも。

彼女の顔は違った。

そういう、平凡で日常的なものではなく、張り詰めた顔をしていた。

女性は、若かったかもしれない。そうでなかったかもしれない。

よくわからない。

 

私は、その数日前、小児用咳止めシロップを乱用する大人が増えていると、あるニュースメディアで知ったばかりだった。

小児用の小瓶は飲み切るのに丁度良いらしい。

咳止めシロップには、コデイン(麻薬の成分)が入っている。

今でこそ、小児用はコデインの厳しい使用制限があるようだが、当時は緩かったと思う。

ドラッグストアの彼女は、咳止めシロップの中毒者であったと思う。

 

考えてみれば、1本の成分規制が緩くても厳しくても、中毒者は、満足するだけ、何本でも、子供用でも大人用でも飲むだけの話だ。

店に行けば、売っているのだから。

その店になくても、ドラッグストアはいくらでもあるのだから。

 

 

 

車に乗るのを嫌がる子供がいると、電磁波測定器を持つ電気工事士(以下Dさんと呼ぶ)は言った。

「子供は、具体的にどこがどうある、とは言えない。でも、何かが出ているんだ」と。

 

私も、運転席より、助手席に長く座ると体が気だるくなる。

目の前のエアコン、オーディオ、ナビや、ボンネットの中からも床下からも電磁波は発生しているはずだ。

それでも。

以前の車に比べて、今乗っている車は、随分、不快感が軽減されている気がする。

日々のアーシングで体に耐性ができたこともあるだろうが、今の車は、コンピューターだらけで、誤作動を防ぐために、電磁波が出ないようにシールドしているのかな。とも思う。

 

今の世の中、電磁波による健康被害が、気のせいとか精神疾患という人は、自分の無知をさらけ出しているようなものだ。

企業だって、策を講じてる。とも思いたい。

 

Dさんは、車内から出ているのは、電磁波だけではない、と言った。

車内はシートは、もちろん、ほとんどがウレタンでできている。

車内が高温になったり、シートと体の摩擦で、イソシアネートが発生しているのではないか。

今、香害で注目されているが、以前から、建材などに使われるウレタンから発生するイソシアネートは

健康被害の原因になっている、と。

 

Dさん宅には、ビンテージ級の古い椅子がある。

椅子のクッションの弾力が無くなり、カバーごと取り替えようと、家具メーカーのホームページを見たら、

なんと、クッションは綿わたからウレタンフォームに変わっていた、という。

カバーだけの販売はしないとのこと。

仕方ないので、セットで取り寄せ、クッションのウレタンフォームは処分し、カバーには、使っていた綿わたを日干しして、また詰め込んだ。らしい。

ウレタン製品は、高温、粉砕、切断、摩擦などで、イソシアネートを発生する。

成型されたままの状態なら問題ないが、健康被害にあった人を知っているDさんは、あえて、身近に置かない、と言った。

 

 

 

 

いつも言いたいことを言い合っている母と娘。

はた目には、「喧嘩ばかりしている」ように見える。

でも。

娘は旅先で、土産物屋に入ると、真っ先に母への土産を買う。

母は、娘が元気がなければ、娘の好きなおかずを食卓に並べる。

ある日。

娘が結婚したいと男性を連れてくる。

条件の揃った男性に周囲は大喜び。

母は言葉少なに男性を見ている。

その夜、母は、娘の部屋に入ると、「彼を愛しているのか」と問う。

それが一番大切だと。

 

こんな母の元に育った娘を知っている。

彼女は、恋愛でも友情でも、相手を試すようなことはしない。

心を覆うことがない。

彼女が、無防備に見えた。時に愚かに見えた。

でも。

今はわかる。

彼女にとって他者との関わりは、勝ち負けではないのだと。

彼女にとって、他者とは、反発し合いながらも、自分を裏切らないひと。

母のように。

 

私は緊張の強い家で育った。

いつも両親が何を考えているのか、探ろうとしていた。

彼らの望む行動をとらなければならないからだ。

最初に出会った他者との関わり方は、体にすり込まれ、その後の人生も支配する。

私にとって、他者とは。駆け引きの対象であり、到底、自分に寄り添うものではなかった。

 

アーシングをして目覚めて、ゼロボルトになって、「生き直す」という感じが好きだ。

6年間。

何度も何度も生き直した自分がいる。

そのうち、ダメな自分が、すっかり変われる予感がしている。

 

 

 

 

外からの高周波カットのため、我が家は、外壁のほとんどと、屋根はガルバリウム鋼鈑だ。

 

だから。

よく聴こえないラジオ局もある。

スマホも家の真ん中にいては、つながりにくい。

不自由もあるが、将来、携帯基地局が近所に建設されても、電磁波の健康被害は軽減できるだろう。

 

自分の体は自分で守る。と強く思っても、ままならないこともある。

我が家の周辺は、除草剤に、ヨーロッパでは使用禁止が始まっているラウンドアップを使っている。

短く刈った草に撒くわけでなく、1mもある草に噴射するのだから、風向きによってはたまらない。

なので。

農薬や除草剤を撒くときは、事前に連絡を下さい、と市役所を通してお願いをした。

で。

先日、「撒きます」と作業服の男性が来た。

家中の窓を閉めながら、既に、無人ヘリが、農薬を散布中なのを発見。

どういうことか・・・

お向かいさんと話したら、この方は、事前に連絡は受けてないとのこと。

クレームをつけた我が家だけに連絡したらしい。

しかも、あ。そうそう。って思い出したようなお粗末なタイミングの連絡。

それに。

全員に知らせるべきことです。

 

もうひとつ。

このあたりでは平気で野焼きをする。

先日、近所の道路端で、野焼の跡を見て驚いた。

ビニールの肥料袋の燃えカスがあった。

皆さんは、草や生ごみだけでなく、プラスチックやビニールも平気で燃やしている。

当然、ダイオキシンが発生している。

 

アーシングがやめられない。

 

 

 

 

葬祭場で働く友人は言った。

「お葬式は、その家族と短いお付き合いだけど、親族が集まってくると、一族の明と暗みたいのが、何となくわかるのよ」と。

それと比べて、結婚式は何か月も前から、何度も打ち合わせをするけど、見えないことの方が多い、とも言っていた。

この葬祭場は、以前は結婚式場だった。

 

私は参列した、ある告別式での出来事を話した。

一時、通った習い事の教室で知り合った高齢女性の葬儀だった。

喪主である息子さんは、大きな会社に勤めて地位がある人らしく、立派な告別式だった。

焼香の際、彼に深々と頭を下げる人の列が延々と続いた。彼の妻も、そばで応対していた。

亡くなった女性の関係者は、私たちの座る一角だけだった。

遺族の挨拶も終わり、故人に近しい人だけが残って、棺に花入れをする儀式が始まった。

と、入り口に、ひとりの高齢の女性が現れた。

喪服は着ていない。普段着のまま駆け付けた、という感じだった。

焼香に間に合わなかったのだろう。

女性は、花入れの儀式の最中、こんな姿で、入り込んでいいものか、躊躇しているように見えた。

その時、この式を担当していた女性スタッフが近寄り、花を握らせ、中央に置かれた棺まで連れて来た。

当たり前の光景かもしれないが、私が、あ。と思ったのには理由がある。

この女性スタッフは、勤めて間もないらしく、式の要所要所で、まごまごしていたのだ。

なのに、この行動は迷いがなく、素早かった。

普段着の女性は、棺の故人に花をたむけ、静かに手を合わせていた。

 

私の話をじっと聞いていた友人は、言った。

「葬儀は無駄な言葉や動きがないほど、シンプルなほど、いい葬儀なのよ。だからこそ、際立つ行動ってあるのよ」

新人スタッフが友人のセオリーを知っていたとは思えない。

ただ。

一見、場違いな女性が、彼女の眼にはそう見えなかった。

それだけのことだ。