綿70%ポリエステル30%のシャツを買った。
いつもは綿100%だが、しわになりにくく、形状記憶シャツというこで、
遠出や旅行に扱いやすいと思い買った。
先日、初卸で半日着て、首回りや腰周りの体に密着する部分がやたら痒く、
家に帰り着くなり即行脱いだ。
ブラやパンストなどのウレタンの締め付け部分の痒みに似ていた。
Mさん(化学物質のエキスパート)に、痒みの原因が、静電気とはちょっと違うみたい、と話したら、
形状記憶加工にウレタンが使われることもある、と言った。
元の形に戻ろうとする弾力のある繋ぎの部分に使われるらしい。
私の買ったシャツはスリムシャツで、
首回りやシャツのラインがパリッと復元するように加工されているに違いなかった。
今は繊維業界の技術も進み、綿100%でも、形状記憶が可能になっている。
もちろん、こうした加工過程でのウレタンが、製品表示に記載されることはない。
ウレタンアレルギーのある人は、形状記憶(形態安定)シャツには要注意です。
ウレタン成分が入っているか、分る術がないので。
ピアスを付け始めた頃、
動物のピアスを集めたことがある。
キツネやクマやネコにイヌ。
どれも18金の小さいもので、付けていると楽しい気持ちになった。
ある時、知り合いが、私に贈り物をくれた。
小さな箱を開けると、イヤリングだった。
象牙のお椀にシルバーの魚が一匹のっていた。
「君が動物の耳飾りが好きだと言ったから」
その人は得意気に言った。
自分がどんなリアクションをとったか覚えていない。びっくりしすぎて。
家に帰って、しげしげ眺めた。
一体、どんなセンスがあってこんなものを選ぶんだろう…
ダイイチ、耳飾りってなによ。これ、ピアスじゃないし。
びっくりは笑いに変わり、ひとりケラケラ笑った。
と。
これって。すごいかもしれない…って気がしてきた。
お椀の象牙には年輪のような線が見える。アフリカ象?それともインド象?
魚は左に頭があるからヒラメ?ご飯のおかずに魚一匹ということか…
私は、シュールで神秘的なオーラに包まれ始めたイヤリングを手のひらにのせ、じっと見つめた。
多々ある商品の中から、これ下さいと言った彼の個性もしくは知性が突如、魅力的に思えた瞬間だった。
年月が経った。
近頃18金の動物たちは、他の貴金属と一緒くたにされ、現金に変わった。
摩訶不思議なイヤリングは、バッグチャームとなって、今も傍にある。
※イヤリングを100均のピアスフックでリフォームして、手織りバッグに差し込んだ




