正義の名の下に | らくがき

らくがき

書きたいときにつらつらと。
大人向け。

社会に所属している以上批判を受けることは避けられないので今日はその話。

ここでの批判とは、仕事中に否定的で理不尽な言葉を受け取った時と解釈いただければと思う。


多すぎて覚えきれていないが、覚えている最初の批判は、社内の全体会議の議題を募集していた際、「〇〇さんの部署の仕事を紹介してほしい、どんなことをやっているのか知りたいという声が多い」という要望を受け私が枠をもらって部署の仕事内容を紹介したときのことだ。


全体会議のあとにはアンケートをとる。「本日の内容はどうでしたか? 満足 おおむね満足

普通 やや不満 不満」みたいなよくあるやつ。そこで、2名から「〇〇からの研修は不要」「他は良かったけど〇〇の仕事紹介は正直なくてもいいと思いました」みたいな回答が返ってきた。


アンケートは無記名であり、社員全体に公表する際にはアンケート結果に一人一人のコメントまでは含まれない。だが幸か不幸か、私はそのときの会議の運営チームの一員だったのでアンケートの詳細が私にもすべて届いてしまったのである。


その2名は他の議題には比較的肯定的であったし、残りの方々のコメントはほとんどが建設的なものだったから、なんだか自分だけが非難されているようでまあ気分のいいものではない。

無記名で相手を名指しして批判する人はSNSでもよくいるけど、まさか有名人でもない私でもこんな目に遭うのかと思った。nは小さいけどね。


どう気持ちを切り替えたかというと、以下の三点まで考えたところで終わりにした。

・内容の質についての批判ではないのでOK。

・議題自体がいるかいらないかを決めるのは私個人ではないので私には関係のないこと。

・何をしても自分のことを嫌う人が1割だか2割だかいる、みたいな説があるが、どこにいてなにをするかわからないものだ。足をすくわれないように多少留意すること。


***

他の事例は、少なくとも相手が特定可能であり、批判というよりは他でためたストレスを私にぶつけているのかな?と思うようなものが多い。理不尽と感じたものについては、以下の対応をとっている。


・できるだけ英語で、書面のやりとりにする

書面なら記録に残るし、複数を含めたやりとりができる。英語は母国語よりも冷静に書けるし上手な日本語よりも下手な英語のほうがお互い如何様にも解釈できるので傷つきにくくなると思う。もちろん相手が傷つくことを書かないように注意を払ってはいる。


・文字数をどれだけ減らすかに集中する

言い訳や正当性をたくさん書けば書くほど、相手からさらに返信がくるリスクが高まる。理不尽な相手が考えていることはふたつくらいしかない。己を守ることと、己が思う正義の名の下ターゲットに「ぎゃふん」と言わせることである。だから長文を送ることは相手に反論材料を与えるだけだろう。「さっきはこういいましたよね?」とか「だとしてもこの部分の言い方は適切ではないですよね?」とかね。反論がなくても、「はぁ…で?」みたいな言葉を繰り出してとにかく言い返したいのだ。そしてチェーンメールになるほど本質から遠のき、何が何だかわからなくなっていく。

だから「承知しました」「はい、〇〇は〇〇にします」みたいな短文にできるかを考える。

そうすると話の内容よりもいかに文字を減らすかに意識が向くので、とても気が楽になりおすすめである。


・勝てる戦は勝ちに行く

孫子の兵法が好きなので争いは99パーセント避けたい。だが戦わねばならぬシーンはゼロではない。その時は相手の逃げ道を塞いで毅然と振る舞うこと。関係修復できないことを覚悟すること。


・時間を使わない

批判を読んで反論を書いて送るとか、建設的でない感情的な議論を双方向で延々続けるのは、貴重な時間を使って自分をより不愉快にする行為だ。議論に勝ったとしても恨みを買うからまたどこかでトラブルになるだろう。時間がもったいないので、とにかく対応する時間は最小限にとどめ、心地良いと感じる時間を確保すること。機嫌良くばりばり仕事するのが一番良い状態なのだから。


***

色々書いたが、現状とくに不満はないしとても元気に楽しく過ごしている。これは、人間同士時々うまくいかないなぁ、というときのための備忘録である。