トイレのない駅で | らくがき

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書きたいときにつらつらと。
大人向け。

私は歴史の授業が好きになれなかった。どうも私は好きなこと以外で「誰が」何をしたかに興味を持つのが大変難しい。興味を持てない分野を丸暗記しなくてはならない苦痛といったら…!


なので通勤中の電車の中で理想の歴史の勉強会について想像した。


まず歴史はジャンルが広すぎる。土器の話から稲作の話になったかと思ったら墓の話になって、誰かが文学作品を書いていたと思ったら戦いが始まる。海外から誰かしらやってきたりする。それぞれどこで起きたのかも覚えきれない。名前なんてもってのほかだ。私の小さな脳みそではカバーしきれない。


そういうのはAIにお願いして、文学、戦争、法律などなど、イベントをジャンルごとに分類して年表を作らせて和暦も添えて仮想空間に並べればいい。

何年に何が起きたかの丸暗記は要らない。何が起きたからどうなったのかを紐づけたい。


で、みんなそれぞれ関心のあるテーマで歴史について調べて発表すればいいのだ。べつに難しくなくていい。出来杉くんみたいな人は「由井正雪の乱、その背景と影響」とかでもいいし、ふつうに「我が家の歴史」だって立派な歴史だ。「おとうさんとおかあさんのはじめのデートは地元の〇〇ランドだったそうです。」とかとてもいい。


みんなが住む町の歴史、カレーの歴史、野球の歴史、ファッションの歴史、ゲームの歴史、恐竜の歴史、漫画の歴史…そういうのをそれぞれ調べてもらって聞くのめちゃくちゃ楽しそう。老若男女集めてやりたい。


これにより、己の持つスキルと能力の範囲でどんなことができるかを考えてアウトプットできるようになる。上級者は出来事の時系列と因果関係を理解できればよりよい。

歴史から未来を予測したり自分と似たタイプの人物をさがしてみようなんていうテーマを与えれば発表内容はより豊かなものになるかもしれない。


お互いに発表を聞いて肯定的に受け止め合うみたいな練習もできれば、歴史勉強会を通じてホントいろんなことができるようになるわけだ。


と、ひととおり頭の中で想像したら満足した。

こういうことがよくある。


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北海道へ行ってきたので詳しくは別でブログにまとめようと思っている。知り合いが読んでないであろうからこそ書けるのだが旅行の前日に生理が来たのでなかなかハードモードの旅となった。

景色は美しくとても感動した。だが実際のところ、本人は4-5時間おきにボルタレンないしロキソニンを飲み、トイレのない駅にいるあいだは何となく心許なく小さな不安に苛まれ、原野の中では次なるトイレを探し(お手洗いのある施設はとても限られているのだ!)夜はしっかりと腹巻きをして早くに眠るというおしゃれとは程遠い旅だ。


幸い、特段困ることなく旅を終えることはできたし、そんなことは微塵も感じさせない記事にするわけだが、あらかじめここに記しておこう。


間宮林蔵。私が覚えた数少ない歴史上の人物である