オレオ | らくがき

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書きたいときにつらつらと。
大人向け。

もうすぐ新生活を始める方は今わくわくどきどきしていることだろう。一方私はうとうとすやすやしていてパフォーマンスが思わしくない。こないだも「prep」(準備)と会社の予定表に入れたはずが「oreo」になっていた。上司はおやつタイムだと思ったことだろう。キーボードの位置が近いのでタイプミスしたんだろうな。


こんなときは息抜きが大事なのでマザー牧場へ。

私は前世が牛だったのではと思うくらい牛が好きである。そもそも大平原が好きだしずーっと草をはむはむしてぼーーっとしていたいし、興奮したら突進するし、気に入らないときはテコでも動かない。

頃合いをみて撫でた。前回はスカートを舐められたのだが、今回も舐められそうになった。


あと私は菜の花も大好きである。イエローは元気になるし、蕾は美味しいし。とくに辛子和えが好きである。


そして高いところも好きだ。空を飛ぶ鳥はいつもどんなふうに下界を眺めているんだろうといつも羨ましく思い、彼らの世界を想像する。


寒かったけど行列に並びソフトクリームを食べ、帰りに寄った海ほたるではちゃんぽんを食べた。どちらもおすすめ。


ちょうど日没が近づいていて航空機が何度も通過していった。太陽の左上にある小さな鳥みたいなやつが航空機である。


陽が沈むと富士山が現れた。


***

ここからはとりとめなく。

ドラッカーも言っているがある程度まとまった時間でしか成し遂げられないことってあるよね。掃除、運動、気分転換の読書、単語の暗記、自由な発想、みたいなものは細切れの時間でできるけど、アイデアを形にするような作業とか、答えがない(行動の選択肢が複数ある)問題を突き詰めてアルゴリズムや想定シナリオをイメージして整理するとかは分単位ではなく時間単位でやらないといけない。そして私の場合これには相応の集中力とエネルギーが使われる。他のことが全く気にならなくなるような、無敵状態のマリオみたいな感じ。数時間でその状態が切れて燃料が底をついた感覚は虚無みたいで、でも嫌いではない。


もともと脳のキャパが大きくて処理能力が高い人ならば、そこまでリソースを枯渇するまで使わなくてもマルチタスクができたり情報をしまっておけたりするだろう。だが私は凡庸なのでそうもいかない。同時にたくさんの処理をしようとすると逆に遅くなるからその数時間で連続的に全力でひとつひとつ処理をしていく。かつ、たくさんの空き容量を用意しておいてその中で情報を浮遊させるイメージ。


ちなみに私の得意なことは「人の話を聞かない」ことである。指示に従わないとか、聞き流すとか、意図的に無視するとかではない。「聞くときは、真剣に耳を傾ける」「聞かないときは、音を意味のある言葉として受け取らない」という選択ができる。

これは小さな頃から家族や姉妹に囲まれて自然に育まれたスキルである。全部の会話を真剣に聞いていたら身がもたない。考え事をしていたり勉強をしているとき、周囲の会話はノイズになるが、逃げ場はない。だから身についたのだと思う。

聞いていないときは、すぐ横で家族が話をしていて突然「ね?」などと相槌を求められても、「へ?」という反応をする。「また聞いてなかったの」「いつもよくそこまで聞かないでいられるね」と言われる。悪気があるわけではなく、全然違うことを考えていて、本当に聞いていないから答えられない。これはとても集中するのに役立っていて、周囲の余計な情報をシャットアウトできる。


なお外にいる時の視覚情報も私の中にはほとんど入ってこない。世界のほとんどは私にはモノクロのように見過ごされていて(比喩)関心をひくものだけが色がついて浮きでて見えるような感じ。鳥、自然、仕事、好きな人、生存を脅かすもの、ぐらい。「一日一緒にいた友達の服の色とリュックの色」とか聞かれても、たぶん関心を持たなかったら答えられない。


とにかく人と比べて脳に余裕がないのだと思う。


その結果、頭を使ったあとは眠くなる。眠った後は、頭を空っぽにできて五感を刺激される場所へ行きたくなる。海や山を見て、風や波の音を聴き、匂いを感じ、生き物に触れ、好きなものを食べて、自分を取り戻す。