近親転調 第2巻 -P97〜P107-
近親転調
●転調
・和声の進行中に調が変わることを転調という
・先行する調を先行調、後続する調を後続調 という
・先行調の最後の和音を離脱和音といい、後続調の最初の和音を転入和音という。
・離脱和音→転入和音の和音進行を転調進行という。
●近親調・近親転調
・ある調の各音度調を、その調の近親調という。各音度調 を参照のこと。
*近親調の定義は確定されていない。黄本では↑このように定めるとのこと。
・ある調からその近親調への転調を近親転調という。
●近親転調における上3声の連結の決まりごと
・転調進行における先行(離脱)・後続(転入)両和音の連結は、今までと基本的に変わらない
①:両和音の上部構成音のうち半音的関係をなす2音は、同一声部で増1度関係に連結する
ただし、後続和音が減7の和音である場合は対斜は許容される
②:①に該当しない時、共通音を保留
③:①に該当せず共通音も無いときは[基]同士の連結なら上三声をバスに反行させ、[転回位置]を含む連結ならば、各上三声を適当な近い音へ進ませる
④:後続調の導音に達する増二度上行は、内声に限り許される
⑤:離脱和音の上三声中に限定進行音がふくまれ、その正規の進行が不可能な時は
保留・または増1度進行させる
*ただし導音は場合により跳躍上行することもあるらしい
⑥:転入和音がⅡ7,Ⅳ7の和音である場合、これらの第7音は予備を必要とする
●転調とカデンツ構造
・和音設定もこれまでのカデンツの原則と同じ
・転入和音には、T以外(D/S)の和音を用いることが多い。
○離脱和音がT, 転入和音がD/Sの時、後続調の最初のカデンツは不完全な形となる。
○離脱和音がD/S、転入和音がD/Sの時、先行調の最後のカデンツも不完全な形となる。
このように、不完全なカデンツを不完全カデンツという。
○近親転調において、離脱・転入両和音の選択は、原則として自由(どこで転調しても良い)
ただし、離脱和音→転入和音の進行を先行調のままの進行と仮定した時に
機能的に不都合な場合は避ける。(例:Ⅳ→Ⅵ Ⅴ→Ⅳ Ⅴ→Ⅱの進行など)
●近親転調の実例
さまざまな実例がP.103-104に載っているので、弾いたり見たりしながら慣れたいとおもいました^p^
●近親転調を含むバスの実施について
①まず、どの部分が何調であるかを決定する。このように課題の各部分の調を設定することを調設定という。
②1つの楽曲の最初と最後の調は原則として同一である。これをその曲の主調という。
この章の課題における調は、主調およびその近親調だけ。
だが、主調の近親調だからといって、その近親調同士が互いに近親調であるとは限らないYO。
Cの近親調はd.e.F.G.aだけど、G⇔dは互いに近親調ではないよね。
だから、課題としてはC→G→d→Cのような転調もありうるのです。
③終止点の位置及び終止の種類は、バスの終止定式によって判別する。かんたんだよ!
*終止点の和音は長めの音符な事が多いです。
④終止定式さえ覚えておけば、課題中の各終止の種類および調がわかるよ!例としては以下の通り
・終止点のバスが完全5度下行/完全4度上行で到達されるなら、全終止または半終止(前後のバスから判断)
・2度上行は半終止または偽終止(前後のバスから判断)
・2度下行、3度上行は半終止
●近親転調を含むバス課題実施の流れ
①終止定式によって、終止の位置・種類・調を判別
*予め、適用しうる調を書き出しておくと便利。Cdurならd,e,F,G,a CmollならE,f,g,A,h と書き出す。
②各調の範囲を設定。
*各終止点の間の部分は、できるだけ後方の終止点と同一の調とみなす。
*半終止の終止点の後続和音は、なるべくその半終止と同一の調のT和音を設定する。
(そこを離脱和音とする)
③それぞれの調ごとに終止定式とD提携の和音設定をする
④残りの和音設定をして、上3声の配置・連結を行う。
*主調以外の部分の臨時記号を落とさないように注意