全身に及ぶ脱毛。
ま、仕方あるまい。
パクリタキセル+アバスチン点滴の副作用。
イノチには代えられんもんな。
いや。
葛藤はあった。
ハゲシクあった。
だが。
二回目である。
2008年の乳ガン初発時、フルコースな治療時にも脱毛致した。
この時は泣いた。
号泣慟哭致した。
「病を治すための治療であるのに、精神的に不安定となる副作用は受け入れられん。」
そんなキモチであった。
抗がん剤点滴後、きっかり二週間で脱毛開始。
あっという間に、ほとんどの毛が抜け落ちた。
マズは下の毛。
幼子となった。
続いて頭髪。
ざんばら髪となった。
だが、根性ある毛は最後の最後まで根を張り、抜け落ちるコトなくその場に生え続けた。
今回…
やはり、根性ある毛は相変わらず根を張り逞しく生え続けておる。
素晴らしい生命力。
あやかりたい根性。
引っ張ると痛い程。
ちょうど両耳の上辺り。
それに前髪。
後頭部ボンのクボ辺り。
なかなかな頑張りを見せてくれておる。
アリガタイ。
感謝に堪えない。
非常にアリガタイ。
…のだが…
微妙である。
この根性ある頭髪達を洗うにあたり、シャンプーを利用すべきか否か…
地主(…めめおのコト)としては、頑張りを見せておる頭髪達に、シャンプーし、あまつさえトリートメントまでしてその労をねぎらいたい。
がむばってくれたまへ
そう言って、残ってくれておる頭髪達の背中を流してやりたい…
と、思うのだが…
ちゃちゃっと、ビオレUでアタマのてっぺんから爪先まで洗うてのが、何ともラク…なんだよな。
いや。
今や、それが出来うる状態であるとも言えるワケでさ
ん。
シミジミと鏡で薄くなった頭部を眺めてみる。
ぢはだに…
地肌には、薄っすらと……
うむ。
ウウ゛毛が生えて来ておるのを目視にて確認
めめおスペシャルなパクリタキセル+アバスチン投与なればこそ、休薬ちうに、気の早い毛達が生え始めるんだよな。
うむ。
また抜け落ちるウンメーなんだが…
この逸るキモチ、やる気マンマンな毛達。
コイツらにもビオレUで…
いやいや。やはり、トリートメントをば……
いやぁ。
仕事もなく、
日がな一日のんべんだらりと過ごしておると、こんなどうでもヨイ事を`どーしよーかなぁ…´なんて考えておられるんだよな。
平和だぁ