夢うつつつつつ。 | めめおの乳ガン日記☆まいにち楽しいことイッパイ。

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めめおの一日一笑のつれづれ日記です。

「お迎え」て現象が、実際にあるらしい。
 
いや。
 
新聞記事の受け売りなのだけれども…。
 
 
黄泉の国へと旅立つ前、例えば亡くなった身内がお迎えに来るのだとか。
そのお迎えに来た人を、旅立つ人だけが見えるのだとか…
 
 
空を見て語りかける旅立ち間近な人。
周りから見れば、ただの独り言。
だけれども、当人にしてみればソコには亡くなった婆さんが見えていて…
 
 
あるらしい。
そんなコトが…
 
 
 
入院ちうの話。
 
中々軽減されない腹水。
パンパンに膨れたハラを見るにつけ、「…もぅ、いよいょダメなのか」と悲観的になる一方だっためめお
 
苦しくて。
ツラクて。
悲しくて。
不安で怖くて。
 
夜中にパチリと目覚めてしまうコトもしばしばあった。
 
 
その夜も、何となく目覚めてしまった。
遠くに聞こえる包交車の音。
 
今、何時ダロ…
 
時計を見ようと半身を起こした時、仕切りのカーテンの下から、黒いズボンを履いた足が見えた………気がした目
 
ん?
ナンダロ。
採血か。
追加の検査か。
 
スーーーーーっとカーテンが開いた。
 
 
 
「…おーい。どうだ?どうした?」
 
 
 
母が立っていた。
黒いズボン。
グレーのローゲージニット。
肩までのカールした髪。
めめおが高校生くらいの頃の、乳ガンに罹患する前の元気な姿な母…
 
バリバリ仕事をして、
休みには旅行に行き、
おしゃれをしてさ…
 
 
そんな1番充実していた頃の母がソコに立っていた。いや。ホントにいたのか…
 
 
 
 
……なんだったんだろなぁ。
 
いや。
未だに分からん。
気が付いたら、めめおたら枕にアタマをのせて寝てたんだもの
 
アレは夢だったと思っておるのだが…
だが、1番充実していた頃の母の姿なんざ、すっかり忘れておったぜ。
そういえば、かぁちゃん、綺麗だったな…なんて思い出したりしてさ。
 
いや。
アレは、お迎え…だったのか。
不安で怖くて…そんなめめおを連れに来たのか……
 
ホントのトコロは…
 
 
 
 
お迎えかぁ。
まだ来て欲しくはないが、声は聞きたいなぁ。
 
 
 
ん。
若干、弱気である。
春なのにぃぃ