ろうけんのジレンマ
ろうけんとは、老人保健施設の略語です。ろうけんは、病院と在宅の中間施設でリハビリの場ということになります。骨折や脳梗塞など治療を終えた方がスムーズに自宅に帰れるように専門的なリハビリをおこない、期間も3カ月で一区切りなのです。しかし実際は、リハビリをして歩けるようになったから、家族が喜ぶかというとそうでもありません。最初の目標が自宅で身の回りのことができるようになるといった設定で、それをクリアーしたら、「やっぱり、自分で買い物に行けるくらいになってほしい。」など今までできなかったことを目標にしてほしいと言い出します。「歩けるようになっても家にはかえってきてほしくない。」とはっきりと初めから行ってくるれればいいのにとリハビリスタッフは、家族面談のあととてもがっかりしています。入所と違って死ぬまでお世話になる、またはお世話するという覚悟がないため、スタッフも家族から要望があると「不満があるならかえればいいのに。」と思ってしまします。病院と違って3か月以上いても減算されないので、病院のような無理なおいだしがないので最長で8年の方もいます。利用者もスタッフもなんだか中途半端な気持ちが蔓延するろうけんです。