親戚の家にお年賀に行って、
久しぶりにボードゲーム「人生ゲーム」のルーレットを回した。
これから人生が始まる小学生の甥っ子たちは、
夢中になり何度も何度もゲームに没頭していた。
それに付き合わされる40代の親と70代のおばあちゃんでは、
年齢に比例するように、
「ああ疲れた。もおいいよ。」と早々飽きてしまった。
本当の人生ゲームを体験した人には、
ボードの上のことなんて茶番に感じるのかもしれない。
老人ホームに住む人は、人生ゲームのゴール寸前で、
「病気をする、家に居れなくなり老人ホームに入る。」というマスに当たった人たちだ。
「男の子が生まれる。」「娘が結婚、お婿さんと同居」
といったマスに喜んだのもつかの間
こんなことになることを想定して生きてきた人はほとんどいないと思う。
棺桶に入るその時まで、人生はわからないものだとしみじみ思う。
私が今働いている老人ホームでは
お正月に、外泊する人は一人もいない。
中には、息子や娘が居るのにだれも面会に来ない人もいる。
せめてお正月くらいは、自分の親族の中に
この老人が居ることを思い出してほしいと思う。
寂しさを紛らわすためか、
「おなかが痛い」「足が痛い」と不定愁訴が増える三が日が
今日終わる。