近所にこの町の議員さんが住んでいて、
主人がいた頃からなぜか、そのお宅の雪かきを、深夜の暗いうちから車でやって来る老夫婦がいつもやっている。
別に雇われているとかお金を貰っているとかでは無く、
主人は(その議員さんに)世話になったからずっとやっているんだと、そう言っていた。
今日私も暗いうちに起きてゴミ捨てに行ったから、そのご夫婦がまたやっているのがわかった。
本当に「老夫婦」と言えるような年齢。
見た目じゃわからない事だけど、あれだけの雪を常に沢山の道具を使ってキレイにしているのだから、体は元気なんだろうなと見えます。
主人がいた頃からおじいちゃん、おばあちゃんに近い年齢と思ってたから、そこから更に年数が経ち、本当に高齢になっているのがわかる。
あの頃は普通に主人が(も)居たのに、
どうしてか今いない。
だけど変わらずこうしてあの頃からずっと生きている人たちが居る。
それこそもきっと世の中の普通のことなのだろうけど、
私にするとそこが不思議なような…
納得がいかないような…
なぜ?どうして?の堂々巡りの想いがある。
人の命、人生は一概に年齢などでその濃さは決まらないとは言うけれど、
5年半が経っても主人よりも(ずっと)上なのに元気な人たちを見ると私の中ではなんとなくのため息と、虚しい気持ちが湧いてしまいます。
もうあの頃から、どれだけこんな事をしつこくしつこく思うのか。
「主人の死」のことを仕方なかったんだと、誰の力を持ってもどうする事もできなかったんだと、それはもう本人の生まれ持って来た宿命だと今は考えるような私だけど…
それでもわからない
やっぱり納得なんて永遠に出来ないし、
そこにある残された方の悔しい気持ち、どうしてもそんなのは消えないから、ついいつまでも思ってしまうのかな。