母が認知症と診断された当初、私は成年後見制度を利用して、母のお金を管理しようと考えていました。


母の主治医より診断書を書いて貰い、父親ときょうだいより、私に一任するという趣旨の委任状を書いて貰いました。後は申請書類を作成して、家庭裁判所に提出すればOK…というところでしたが、申請はしませんでした。


それは…

近年は近親者では許可がおりにくくなっており、弁護士などに依頼するケースが増えてきている。その場合は依頼費が発生し、それが割と高額であったため。

更に必要経費を事細かに、その都度申請しないと引き出せないのはとても面倒というのが、申請を取りやめた理由です。


結局、私は母と一緒に銀行へ趣き、全てを普通預金に変更して貰い、通帳とカード、印鑑類は全て私が管理する事にしました。


この決断のおかげで、両親がサービス付き介護住宅(サ高住)に入居した際や、母がグループホームに入居した際にかかった費用や入居後に必要となった物品の購入など、私一人で必要経費を引き出す事が出来ました。とても助かりました。

結果的に成年後見制度を申請しなくて正解だったと思っています。


ただ1つ、実家が母親名義であるため、空き家として管理し続ける他はないという状況が、申請をしなかった為に抱える問題として、浮上してきています。

空き家となって約4年。日を追うごとに、空き家管理の負担が、じんわり、のしかかりますショボーン

昨年亡くなった父の時の様に、最後は住み慣れた実家に帰らせてあげたい…その思いはあります。

しかし、母の場合は、それが何年先になるか分からないあせる

それまで、大規模修繕が必要な事態が起こらない事を、今はただ、祈るばかりですあせる


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