母のエピソード記憶抜け落ち事案の後、かかりつけ医より、認知症疾患医療センターに指定された病院の診察予約を入れて貰いました。
予約は比較的スムーズでした。その後確定診断まで計4回、私と母はその病院に足を運ぶ事となります。
1回目が医師による診察と検査の説明。2回目がMRI(脳の画像診断)やSPECT(脳の血流量を調べるもの)などの検査。3回目がMMSE(記憶や見当識を調べる)などの心理検査。4回目が再び医師による診察で検査結果を聞くという流れです。
母とは途中の駅のホームで合流し、一緒に病院へ向かいました。
母は定期券を購入し、街中のフィットネスジムに足繁く通うような人でしたし、ついこの前も自力で孫の音楽会に来ていたので(約束時間よりかなり早くに到着していたため、母と出会えず大変でしたが…)、電車には難なく乗れるものだと思っていました。
しかし既に母は、券売機での切符の買い方が分からなくなっており、窓口で切符を購入していました。それを聞いた時はショックでしたが、その頃はまだ、その経緯を娘の私に説明出来ていたし、何より自力で切符を購入し、待ち合わせの駅まで、どうにか列車に乗って来る事は出来ていたのです。
ただ、事前に伝えていたものとは毎回異なる列車に乗ってくるため、私は待ち合わせ時間の30分以上前から、何台も列車を見送り、母が乗っていないか確認する必要がありました
本当に綱渡りのような待ち合わせでした
今から考えると、利用者の多い主要駅のホームで、4回とも母と無事に出会えたのは、まさに奇跡だったと思います。
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