はじめに
多胎児育児をされている方、
虐待を受けた三つ子の方、
余命宣告をされた方、
をはじめ
様々なコメントをいただき
大変勉強になります。
ありがとうございます。
当事者にしか分からないことです。
自分の立場で感じること以外は
理解することは難しいです。
ただ、視野を広げて
様々な立場の人のことを
理解しようとすることはできます。
自分のために、
子どものために、
視野を広げて
物事を考えられる大人に
なりたいと思っている
今日この頃です。
一番最後には
1大決心したお知らせを載せました
今日はものすごく長いです。
お疲れの方は明日にしてください
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コメントをいただいた
三つ子の次男を死なせてしまったママの裁判に、何人のママが泣くことだろう・・・①ニュース
①の記事はこちら↑↑
三つ子の次男を死なせてしまったママの裁判に、何人のママが泣くことだろう・・・②執行猶予は必要か②の記事はこちら↑↑
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多くの反響が出ているニュース
三つ子の育児、背負い込んだ母 泣く子を投げ落とした夜
2019年3月16日 15:10朝日新聞デジタル
生後11カ月の三つ子の次男を床にたたきつけて死なせたとして、傷害致死の罪に問われた愛知県豊田市の元派遣社員、松下園理被告(30)に対する裁判員裁判の判決が15日、名古屋地裁岡崎支部であった。野村充裁判長は懲役3年6カ月(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡した。(概要。詳しくは①こちら)
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三つ子のニュースを受けて
③「死なせないために」
※②「執行猶予は必要か」の続きです。
「執行猶予希望」表明に対して
「ふざけるな」と
怒りを露わにした方
について②で話題にしました。
この方は
1人の子どもの命が
亡くなったことに対して
悲しんでいます。
私の知る双子ママさんたちと
同じです。
ただ
1人の子どもの命が
亡くなったことに対して
殺されてしまったことに
対して怒っています。
鬱になって、
精神を病んでいたから
人間の限界を超えていたから
判断力を失っていたから
夫の協力も行政の援助も
不十分だったから
衝動にかられたから
(たった一瞬の誤り)
(死ぬだなんて思ってもいなかった)
だから、
無理もない。
ママがかわいそう。
(この状況じゃ仕方がない)
(こういう方は居るだろう)
これは私が
とっさに感じたことです。
私は子育てをしたことがありません。
でも、双子育児を
目の当たりにしました。
24時間
1、2時間の細切れでしか
睡眠がとれないことが
何ヶ月も続いて、
(昼寝していると思われがち)
(だけれど、そんな暇はない)
子どもが大きな声で永遠
ひっくり返るようにして泣くことも
(それも双子なら2人)ある。
無収入で24時間
やって当たり前。
下手をすればつつかれる。
経済的弱者だから
お金をかけることにも抵抗があり、
何かとお金を使うことも
はばかられる。
(双子育児は出費もすごい)
ママが睡眠不足と
産後うつと戦って
必死に自分を奮い立たせていることも
自分を後回しにして
無力な可愛いわが子のために
限界を超えて
働きづめることも知っています。
ママとしての
ホルモンなども働いているため
男性やママの立場になったことの
ない人には理解されにくいことも。
(最近双子パパさんから)
(コメントを通して詳しく学びました)
そして、世の中、昔からママが
大変なのは当たり前。
(下手すると)
(不便だった昔の方が大変)
(という認識もついてくる)
そして、
私の知る双子ママたちが
口をそろえて言う、
「三つ子は次元が違うと思う」
この意味・・・。
たぶん裁判官よりも痛いほどに
ママの状況は想像できます。
大変だっただろう。
今もこれからも地獄だろう。
可哀想だ。
そう感じました。
裁判員にも裁判官にも
残念ながら、本当の大変さは
どんな状況かは
家の中に24時間
数日見てもらえなければ
分かってもらえないだろうと。
分からない人が
ジャッジする裁判で
懲役3年6ヶ月。
控訴はするようだけれど。
多胎児の虐待で執行猶予が
つかなかったのは初の事
だという記事も目にしました。
双子育児を見聞きしてきた
私ではありますが・・・
ただ・・・・
「執行猶予希望」表明は
どうなのだろうかと、
一瞬、止まりました。
執行猶予はどうか。
一瞬では
分かりませんでした。
「分からない」は
・ママの(精神)状況
・人が亡くなっている事実
(正確には殺された事実)
(わざとでなくても事実)
これが総合的に考えてどうなのか。
それが執行猶予の判断基準、
なのだろうと考えたからです。
(精神疾患、状況を加味してもらえるか)
この場合
人(子ども)を殺してしまって
情状酌量で済まされるのか。
それも
善人が努力された末の
精神疾患とも言える・・・
(どこにでもいるだろうママ)
・・・・・・
ママを思えば涙は出ます。
それでも
「済まされる」とは
思えませんでした。
たぶん、当事者のママが
誰よりもそう思っていると思います。
「殺してしまって
済まされる事じゃない」
(ママは懲役3年6ヶ月で)
(償えるだなんて)
(も思えないのでは。とも思う)
子どもの命。
11ヶ月。
将来は何年あっただろう。
11ヶ月といえば一般的に
つかまり立ちをして
テレビを見て笑ったり
ママを追いかけたり
自分でご飯を食べようとしたり
おもちゃと30分以上遊んだり
コップを持って口に運んだり
興味が広がっている頃。
考える力もあります。
したいことがたくさんあります。
この三つ子の次男くんは
ママに
落とされた時、
ママの顔をどう見たのか。
どう思ったか。
2回落とされた。
11ヶ月の子どもなら・・・
感情はしっかりあったと思う。
2週間後に息を引き取るまで
何を思っただろう。
意識はなかったかもしれない。
それでも、
頭の中で何を思っていただろう。
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記事にはこうあった。
「少し勢いをつけて畳の上に投げ落とした。泣き続ける次男を再び投げ落とすと「気持ちが少し落ち着いた」」
※2019年3月16日 15:10朝日新聞デジタル
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ブログの①②を通して
虐待をされた方からも
しかも三つ子だという方からも
コメントをいただきました。
痛感しました。
当事者の子どもの立場で
このニュースを見ることは
なかなか難しいです。
亡くなった子どもはもういません。
「大人の視野が狭い」
私自身がそうだと痛感しました。
「執行猶予希望」表明に対して
「ふざけるな」と
怒りを露わにした方と
お話したときにも
そう思いました。
このお怒りの方は
1人の子どもの命が
亡くなったことに対して
殺されてしまったことに
対して怒っていました。
だから、この方は
執行猶予希望に対して
ふざけるな。と言いました。
多胎児育児の実態を
知っている私としては、
それを知らない人の言葉に
耳を傾けることは
とても難しいことになります。
「分かっていない人の言葉」
それにどれだけ傷つくか。
世の中そんなことはたくさん
ありますよね。
よく話を聞かなければ
この真意はわかりませんでした。
真意が分かったとき、
その方はこのようなことを言いました。
ママが
防げた。
(これはママが一番)
(痛感していることだと)
(思うので、)
(ママを責めて追い込みたい)
(ママを批判したい)
(そういうことではありません)
ママが殺してしまった訳ですから
そう言う方も当然いるでしょう。
背景が・・・
状況が・・・
精神が・・・
それは横に置いて。
(横には置けない!と)
(思われますよね)
(私も一瞬そう思いました)
(しかも多胎児育児を
知らない人の言葉を
聞いているのですから!)
続けます。
ママは
落として殺さずに済んだ。
(落として殺してしまった事実)
(ママが落とさなければ死ななかった)
(その日が来る前にできることがあった)
これは、世の中の大人が
見て見ぬふり
みたいなことではダメで
ことの重大さを
親としての責任を
殺さないという責任を
もっとしっかり見ろ!
単純に。ということ。
(今の日本にいて)
(多胎児育児に支援が少ない)
(そもそも理解も全然・・・)
(そういう状況下ならば)
(旦那さんもずっとお休みできないならば)
(一度仕事を辞めることもできないならば)
(子どもを施設に預けるなど)
(生かすことを)
(全力で選ぶこと)
(生きてもらうことができたということ)
辛い不妊治療を乗り越えて
授かったわが子を
殺してしまった最悪な状況は
辛さは、ママを思うと・・・
本当に残酷すぎます。
だれも望んでいなかった。
ママこそ一番思っているはずで、
そんなことになるくらいなら、
きっともっと前もって
やろうと思うことはあっただろう・・・
現実的に、
厳しいことを言うなら
それはそうです。
(もちろん死んでしまうとわかって)
(いなかったとしても)
(よくニュースになる虐待だってそう)
(子どもに当たりたい気持ちが)
(初めてだったわけではないだろう)
でも
「そんなことを考える
判断力を見失っていたから?」
「現実的に無理だった?」
状況も環境も悪すぎて?
結果的に死なせてしまったら・・・
そう思うのも当然かもしれない
けれど。
それは本当か?
結果的に死なせてしまっても
仕方なかったのか・・・
当然だと飲み込むことなのか・・・
100%死んでしまう道しかなかったのか
状況・環境すらも
子どもは何も変えられない!!
親がやるしか!!!!!
親が子どもの命を
(一番大事に思っているのだから)
本当に命がけで、
なんとしてでも守ってやらなければ
子どもを死なせてしまう!
それは
当たり前のこと。
・・・・きつくて泣けます。
執行猶予希望を考える前に
まずは、子どもの命を。
状況や環境が
どうだったかをリサーチする前に
まず。
子どもの命。
本当に
育児は生半可なことではない。
人の命を授かるってことは。
本当に甘くない。
この事件の三つ子ママとともに
1人の大人として。
厳しいけれど、
命の重さを考えたい。
三つ子ママが直面しているように
亡くなった子どもを思って。
大人としての責任を
自分の考えの甘さを
戒めて考えたい。
そんなことに気づかされました。
ブログを通して、
人との会話を通して。
勉強して、子育てについて
向き合いたいと思います。
必死に子どもを守っている親は
世の中たくさんいます。
絶対に手だけはあげないように
食いしばっている親もたくさん。
4つ子、5つ子もいる。
訳あって里親に出す人も。
子どものために
離婚して子どもを手放す人も。
生きるか死ぬかで
ギリギリのところで必死に
生きようとしている人もたくさん。
虐待されて育ったけれど
それを繰り返すまいと
食いしばっている人も。
「執行猶予希望」のことで
怒りを露わにした方は
いろんな人の事も
考えられる人だと思います。
たぶん。私はそう捉えました。
そして、1人の大人として
自分の行動・考えに
ぶれない軸をもっている。
私が真っ先に
執行猶予希望とは表明しなかった、
どこかに何かが引っかかっていた、
その違和感を取り除いてもらいました。
今回教わりました。
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