「執行猶予」は必要か・・・
多くの反響が出ているニュース
三つ子の育児、背負い込んだ母 泣く子を投げ落とした夜
2019年3月16日 15:10朝日新聞デジタル
生後11カ月の三つ子の次男を床にたたきつけて死なせたとして、傷害致死の罪に問われた愛知県豊田市の元派遣社員、松下園理被告(30)に対する裁判員裁判の判決が15日、名古屋地裁岡崎支部であった。野村充裁判長は懲役3年6カ月(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡した。
名古屋地裁岡崎支部
判決によると、松下被告は次男の泣き声にいらだち、2018年1月11日午後7時ごろ、自宅で次男を畳に2回たたきつけ、脳損傷により死なせた。
判決は、被告は犯行時、うつ病の状態だったが、完全責任能力があったと認定。野村裁判長は「無抵抗、無防備の被害者を畳の上に2回たたきつける態様は、危険性が高く悪質」などと量刑理由を述べた。
■不妊治療の末に
子ども部屋に寝かせていた次男(当時11カ月)が、泣き始めた。2018年1月11日夜のことだ。幼子の泣き声で、松下被告を動悸(どうき)や吐き気が襲った。次男をベッドから抱き上げ、隣の和室へ。少し勢いをつけて畳の上に投げ落とした。泣き続ける次男を再び投げ落とすと「気持ちが少し落ち着いた」。次男は約2週間後、搬送先の病院で息を引き取った。
不妊治療の末に授かった三つ子だった。17年1月23日に出産。次男を含み3人とも低体重だったが、「一生懸命に生きていて、初めて見たときは、とてもいとおしい気持ちだった」。
だが、同時に3人の子を育てる生活は想像以上に過酷だった。
ミルクは3人あわせると最低でも日に24回で、寝る暇もなかった。同時に泣かれると、どうやってあやせばいいか分からず、泣き声を苦痛と感じるようになっていった。
出産直後は愛知県内の実家に里帰りしたが、飲食店経営の両親を頼ることはできなかった。5月に半年間の育休を取得した夫が待つ自宅に戻った。おむつの取り換えに失敗したり、だっこをすると子どもが泣いたりする夫を、次第に頼らなくなった。
■行政も頼ることができず
頭を悩ませたのが、他の2人と比べて成長が遅かった次男の存在だ。ミルクのはき戻しが多く、すぐに泣いた。苦手意識が芽生えていった。「他の2人と同じように次男を愛せない私はひどい人間だ」。そんな思いが被告を追い詰めた。夫が職場復帰すると、さらに育児や家事を1人で背負うことになった。
出産前、子育ての不安を市に相談したが、双子の育児ガイドブックと多胎育児経験者の会のチラシを渡されただけ。三つ子のような多胎育児を想定した対応は手薄に感じられ、不安は解消されなかった。出産後、自宅を訪問した保健師に相談すると、子どもを一時的に預けられる「ファミリーサポートセンター」の利用を勧められたが、事前面談に3人の乳児を連れて行くことが難しく、利用することはなかった。
事件当夜、被告は119番通報した。救急車が駆けつけるまでの約9分間、次男を抱きかかえて心臓マッサージをした。最終陳述で被告は、次男について涙ながらに謝罪を口にした。「大好きだし、大事な私の子どもだというのはずっと変わらないです。何も悪くない次男に痛い思いをさせ、将来を奪ったこと、本当にごめんなさい」
犯行直前、育児によるうつ病を発症したとみられる被告。弁護側は「(被告は)行政や病院に不安を訴えたのに、適切な支援がなされず、追い込まれた」と理解を求めた。判決は、うつ病が犯行に及ぼした影響は限定的とし、「行政などの対応が(被告への)非難の程度を軽減できる事情があったとも認められない」と指摘した。
6日間の公判中、傍聴席からは、同じく多胎育児を経験し、被告の支援をしようと傍聴を続けた多胎育児支援団体の関係者らのすすり泣く声が響いた。(大野晴香)
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詳しくは「三つ子の次男を死なせてしまったママの裁判に、何人のママが泣くことだろう・・・①」→→こちら多胎児育児中のママからのコメントも寄せられました。(ニュースまとめ)
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今日は「執行猶予希望」の
ハッシュタグがネット上で
たくさん見られることについて
書いてみます。
私は
「執行猶予希望」表明を
しませんでした。
未だにしていません。
理由はいくつかあります。
その話をする前に。
このニュースに対して
悲しんだ人、怖くなった人、
怒った人、
様々な反応を聞きました。
ネットの声だけではなく、
友人双子ママとメールをしたり、
顔を合わせても聞きました。
(双子ママ6人以上を含む)
双子ママさんは、
この三つ子ママに共感を示し
悲しむ方が多かったです。
執行猶予がつかないものか
話題にもなりました。
一方、双子ママではないある方は
執行猶予を希望する人に
怒りをあらわにしました。
「ふざけるな」と
どういう人だと思いますか?
・子どもを不慮の事故で亡くした人?
・子どもが欲しいのにできない人?
・子どもをあきらめた人?
・親から虐待を受けた人?
・保護施設で育った人?
・虐待で兄弟をなくした人?
・親が逮捕された人?
・生きるか死ぬか分からない病気と戦っている人?
・鬱と戦って克服した人?
・鬱になり、子どもを手放した人?
・いじめられている人?
・教育関係者?
詳しくは書けませんが
子どもをもつ親です。
子どものことを一番に思う親です。
怒りのもとは悲しみだと
心理学でいわれたりします。
この方は、
悲しんでいます。だから、
「執行猶予希望だなんて
ふざけるな」
そう怒りを露わにしています。
この方は
1人の子どもの命が
亡くなったことに対して
悲しんでいます。
私の知る双子ママさんたちと
同じです。
ただ
1人の子どもの命が
亡くなったことに対して
殺されてしまったことに
対して怒っています。
行政が悪かった?
旦那さんが悪かった?
ママが悪かった?
医療関係者が悪かった?
家族が?地域が?
行政は悪くなかった?
旦那さんは悪くなかった?
ママは悪くなかった?
医療関係者は悪くなかった?
家族は?地域は?
責任者はだれ?
そんなことが議論されます。
この怒りをあらわにした方は
どう言ったと思いますか?