街を走っていましたら、ちょこちょこと売出し看板を見かけますね。その多くが建築条件付き土地とか新築一戸建てなんで、テンションは上がりませんが・・・(悲)。今日は不動産業界も定休日なんで、突っ込んだ話にしたいと思います。ってことで、何回もこのブログで書いている建築条件付きについてそういった土地が気になった時の考え方を書きます。
かなり【?】な業界的な内容になってますので、その点はご了承ください。
まず建築条件付き土地とは? 簡単に書くと
【土地の所有者である売主(不動産会社)が指定する建設会社(下請けの工務店が多い)との間に、一定期間内に(3ヶ月)に建築する建物の請負契約が成立する事を条件にして売買される土地】ややこしい書き方ですね・・・一旦忘れて分かりやすくすると、「この土地が欲しいなら、コッチが指定する建物で建ててや。これが土地を売る条件です」って事です。
まぁ普通に聞いていると、ふ~んって感じだけだと思いますが法律的な立場で言うと、ホントは独占禁止法にひっかかります。この事についてはウィキペディアにも書いてまして、分かりやすいので抜粋↓
建築条件付土地取引は、建売住宅と混同されることが多いがその名のとおり土地取引であり、建物販売である建売住宅とはまったく違う。 建築条件付土地は、土地契約に建築契約をセットで取引するものである。しかしながら、これが土地契約であるならば、買主である消費者がその土地をどのように利用しようと、あるいはどのような設計・建築業者を選ぼうと、それは土地所有者の自由であるはず。 それを阻害するような抱き合わせ販売行為は、独占禁止法に触れる行為になる。このような独占禁止法から逃れる為に、条件付には自主規制として3つの要件をつけることを業界ルールとしている。
【業界ルール3原則】
- 3ヶ月程度で建築契約を結ぶことを条件とする。
- 建築請負契約が締結できなかった場合、土地に対する手数料も含め一切の預り金を返還する。(停止条件)
- 建築を請け負う業者は土地の売主(その子会社を含む)又はその代理人でなくてはいけない
ややこしいかもしれませんが、建築条件付きっていうのはこんな状況の取引なんですね。自主規制の業界ルールってのもよく分かりませんがね・・・自分たちの都合のいい様なルール決めやんって話ですが。
私がかなり前から意見をしているのは、【建築の条件を付けるという事は本来の買主さんの自由を無くしている行為なので、建築先を指定するならもっと本気で建物に対して取り組んで、買主さんの要望に応えましょう】って思ってます。くわしくは以前のブログでも書いてきてるので今回は省きますが「土地を仕入れて建築条件付けといたら、建物利益も出るし」とか「土地を気に入ったら、建物の契約もほぼ自動的に出来るし」って感じで非常に軽く考えている不動産会社が多いと感じています。
あと、建物価格も1坪あたり60万円とか55万円とか微妙な価格でしょ。ハウスメーカーで建てると坪単価70~80万円するので、そこまでは高くしない。もう1つ曖昧になってしまう要素は、お客さんが自分で建築会社を探すとなるとどこに頼んだらいいか不安だし、手間がかかりそう・・・建築条件付きだと建物の仕様などがある程度決まっているので楽やんっていう感情を抱く販売方法でもあります。
価格設定については、ハウスメーカーが高過ぎるって話なんですけどね(汗)。これから人口も減って、住宅着工件数も間違いなく減ってきますので、ハウスメーカーの坪単価も益々上がっていきそうな気配です。住宅メーカーの数が減るか、もしくは抜本的な経費削減しないと難しいでしょう。契約数が減るのに売上・利益を今まで以上に確保するなら、見積り上げるしかないでしょうから。
もっと突っ込んで書くなら、ハウスメーカーの建物坪単価が90万円・100万円となれば、建築条件付きの建物坪単価も70万円・80万円と設定される可能性もありますよ、建物の内容どうこうよりハウスメーカーと比べて割安に感じるなら、不信に思うお客さんいないじゃないっていう発想ありえそうでしょ。
あと建築条件付きなら建物について色々と考えなくていいから楽かもっていう話についてですが、そんな事ないですよ。地域の建築会社でもそんなに打合せは面倒ではないです、逆にもっと自由に建物の検討ができて、坪単価は50万円前後って会社が多いかな。このあたりは幅がありますので、もっと細かく気になる方は個別にご相談ください。
なんか今日は長々と書いてきましたが、建築条件付き土地っていうのはこういった経緯や状況なので、建物に対してもっと緊張感を持っていただきたいのが本音。いや違うな・・・もっと売主である不動産会社に緊張感も持たせるのが大切です。「建物の仕様は?」「なぜその坪単価になるのか?」「建物に納得できなかったら建物契約しませんよ」そういった感じですね。それで嫌がるような不動産会社だったら、その土地やめといた方がいいと思いますよ。
徐々にだと思いますが、こういった緊張感が当たり前になる事で建物や打合せのクオリティが上がっていくと思います。そして、それが嫌な(出来ない)不動産会社は建築条件付きの販売をやめていくと思いますね。そうなったら、今存在する不動産会社の30%くらいはなくなるんじゃないかなぁ、大手の不動産会社も買い取る先がなくなって仲介手数料収入が少なくなって減るでしょう。もしくは店舗数・社員数が大幅に減ると思う。
かなり込み入った内容になって怖い(汗)ですが、それで残る会社が本物なんだと感じています。