うちの父の良い所は、
思った事を口に出すところで、
褒めるときは、
聞く方が恥ずかしいほど
褒めてくれました。
生きている間、
たくさんたくさん、私と姉に
言葉を残してくれました。
とにかく、本の好きな人で、
寝る前は、自分の寝室で、
ライトを照らして、
毎日毎晩、小説を読みながら寝てました。
2階の倉庫には、父の読み終えた蔵書が、
底が抜けそうなほど、すごい量残っていました。
「徳川家康(初版本)」、
「華麗なる一族」、「芥川龍之介全集」
日本文学全集、
アガサクリスティー、
エラリークィーン、松本清張、
小説新潮、文芸春秋、小説大衆、
などの本屋さんから届く月刊誌、
たくさんたくさん。
胃がんの手術後の病室でも、
ずっと小説を読んでいました。
仕事に行く前は、朝4時に起きて、
3紙の新聞を全て読む。
「活字中毒」と、よく自分で言ってました。