私は、結局、37歳まで、
24時間父と一緒に居ました。
37歳までと言うと、
短い親子の時間だったような気がしますが、
おしゃべりの父のおかげで、
濃密な父娘関係を過ごしてこられたので、
そんなに短いとは思わないです。
たくさん話をしていたおかげで、
父が病気になって、
余命がわずかになった時も、
父の生き方を姉妹で理解していたので、
父の望むようにしてあげられたと思います。
ただ、すごいパワーで、
私たちを守ってくれていた人だったので、
亡くなった時の悲しさは、
言葉にできないものでした。
来年で亡くなって、20年になろうかというのに、
今でも涙は、溢れます。
生きている限りずっとそうなんだと思います。
女の子2人しかできなかった時に、
1度あきらめた
「会社を2代目に譲る」
という夢を
少しの間でも叶えてあげれて、
私は、満足しています。
「お父さんが、90歳になった時、
60歳のめーちゃんに社長譲って、
会長職になるんや~。楽しみやな~」
そんなことを言ってたね~。
最後に入院するとき、
裏口の50cmくらいの段を降りる時、
私の右手の二の腕をつかんで、
「後は、頼んだで」
と言って、
車に乗り込んでいった。
今でも感触が、残っています。
本当に
たくさんの言葉と、
思い出を山ほど残して、
あの世に行ってしまいました。