もう、何言ってるんだろうって感じですが、去年からBSではちょこちょことジャッキー映画の吹き替え版を特集で放映してくれるようになって、ああ、BS松竹東急に熱いジャッキーチルドレンが会議にかけて通してくれたのかなぁ、なんて思ってた。
そこにいきなり特集に看板がかかるようになったのが去年の12月!!
半年間、月によっては毎週月曜日にジャッキー吹き替え作品を放映するというのでジャッキーファン界隈はどよめきました。
今思うと5月31日に「ライド・オン」の公開はこのあたりで決まっていたのかもしれません。
公開が発表されたのは2月でした。
X(旧Twitter)のジャッキーファンの熱量を多分映画会社もあてこんでくれたたのかもしれません(憶測)。
とにかくこれは私らが興奮して口にするんじゃなくて特集タイトルに「ジャッキー・チェン祭り!」って付いてる。これは踊らないわけにはいかない!!
2023年12月4日の一発目は大大大好きな「スパルタンX」!!
1984年日本での人気爆発の頃のオールスペインロケ作品。
翌週2023年12月11日の第2弾はジャッキー代表作の殿堂モノ。「ポリス・ストーリー香港国際警察」。
1985年ジャッキー監督主演。
12月25日のクリスマスの夜の第3弾は人気安定期の1992年、スタンリー・トンを監督に据えてストーリー展開がスムーズでユーモアのセンスを交えながらの大作「ポリス・ストーリー3」
この作品でミシェル・ヨーのすごさが世に広まりました。
年末の12月30日に1983年ジャッキー監督主演で撮影に1年以上かけた「プロジェクトA」!
年末だけでも主婦はパニックなのになんと大みそか12月31日!!紅白歌合戦の裏に1987年の「プロジェクトA2」!
興奮したまま終了後は紅白に戻してましたが、私一人がテレビを占領するという異例の大みそかになりました(^^;)
年があけたら、アレッ?やらなくなっておかしいなぁ~・・・と思った頃の2024年1月29日。
1980年のジャッキー監督主演「ヤングマスター師弟出馬」。
このあたり#を付けて童子市長してる人らと書き込みで盛り上がるのが楽しみでした。
2月12日旧正月も終わった頃、1980年アメリカ映画「バトルクリークブロー」を。
ブルース・リー作品の監督でもあるロバート・クローズ印で作られた初アメリカ進出。
惨敗と言われているけどレトロアメリカの時代設定なのかファッションもかわいいし、年頃の青年らしい恋愛ボケネタも入って、人に任せるとこんなジャッキーが見られるというシリーズの一つだと思います。
契約問題で半分行方不明状態になった時期がスッポリこのあたりらしくて、アメリカでみっちり英語習得時間を費やしてこの時期苦労したらしい。それと同時に過去の名作や話題作の映画をたくさん見たのもこの時期らしくて、このあとも脚本はじめ監督主演作品にかなり活かされるようになったそう。
若い時の苦労はこうやって財産になってたんだんねジャッキー。
2月26日はゴールデンハーベストに移籍して順調に応えた1982年の「ドラゴン・ロード」
この時期に「ライド・オン」の日本公開が発表されて話題騒然でした。
3月4日はユーゴスラビアでジャッキー死亡説も飛び交って命がけの撮影が話題になった1987年「サンダー・アーム龍兄虎弟」
このあと再び間が空くもののジャッキー70歳のカウントダウンも始まる4月1日に1992年作品「ツイン・ドラゴン」
監督はツイ・ハークとリンゴ・ラム。香港の監督協会が協力して作ったコメディで、ジャッキーがほかの香港ニューウェーブの人に任せて演技をするとこんなにいろんな顔を見せてくれるんだというユニークな作品でした。
これは後日コレだけで日記にしたいです。
ここからがジャッキー祭りにもうひとつ看板が増えて・・・
多分、ジャッキーチルドレン世代の人たちはこのあたりをテレビで見て夢中になったのだと思うのです。
私のようにすでに人気者になってからキャー!になった現代ものアクションを反芻していた嗜好にはあまり食指がわかなかったカンフーもの。
時代劇であり、日本でいうチャンバラのようなくくり。
でも、このあたりをファンの人たちに説明してもらうといろんなスタントマンが出ていたりとかの見どころも多いのだと近年気づきました。
そしてこの時代のものが浸透したのはテレビ放映なのでジャッキー・チェン=石丸博也さんとして認知されているので、昔の地上波では尺の加減でカットされた部分を勇退したはずの石丸さんに復活してもらって追加アテレコをしての放映だという売り文句。
十代、二十代のジャッキーの声尾を当てていたころって多分石丸さんはアラサーだったと思うのですが・・・。
そして石丸さんはジャッキーより一回り以上年上の83歳・・・。
今回の追加録音はかなり頑張られたと思います。
映画館派だった私は補充部分くらいカッコイイ声ならほかの若手でもいいと思ってるのですが、そこは思い入れの深いファンは声が老けていても石丸さんを求めているのかもしれません。
現にレジェンド声優さんたちでさえ、石丸さん勇退以降のジャッキーに推薦されてもできないと断っておられるそうだと風のうわさに聞こえてきましたが・・・。
第一弾が4月15日の「成龍拳」1977年公開の原題「剣・花・煙雨江南」
これが親の仇だと思った悪党の女頭は自分の父が彼女の仇であったところから始まり結果的には師匠になり、混乱に巻き込まれないように捨てた芝居をした恋人の事が始終忘れられないジャッキー、恋人を託した友人に裏切られてのラストバトル・・・という筋を彩る一昔前の昼メロのようなエピソードだらけで、初見は恋人を殴るジャッキーが苦手であまりちゃんと見てなかったんですが、アマプラで再見してアラ面白いかも?と思ったところに今回の特集放映。
リアタイでコメントしてると案外女性ファンも多く、変わり種作品として楽しめるメロドラマでした。
日本版主題歌は北原拓。
日本版BGMの一部には無名時代の久石譲さんも参加されてらしい・・・ほんと?
4月22日は時代活劇「蛇鶴八拳」。
これも1977年製作ロー・ウェイプロダクション時代のチェン・チーホワ監督作品。
古典的な作風からジャッキーら若手の意見を取り入れたらしき初期作品。
究極の奥義書「蛇鶴八拳」をめぐる争奪戦になぜかこの教本を持つ謎の男がジャッキーで、自信満々のクールなキャラクターで敵か味方か、というなかなかカッコイイ作品でした。
日本版主題歌は小清水ミツルさんの歌う「デンジャラス・アイズ」。JOYSOUNDに入ってるのでカラオケでよく歌います(^^)
4月29日は1978年のコメディ「カンニングモンキー天中拳」原題「一小半式闖江湖」。
オープニングから日本の座頭市のパロディや中国時代劇のコスプレ剣舞で始まるコメディ。
前半は緩いコントがゆっくり続くのであまり好きな作品ではないんだけど、後半の活劇になるとやっと本調子のアクションの見せ場が増える。そんな感じ。
日本版主題歌はタケカワユキヒデ作曲、ミッキー吉野編曲の「カンニングモンキー」。
歌ってる人はSHYさん。ハートビーツの元ボーカルの方らしい。
5月6日は「拳精」。これ、昔水曜ロードショーかなにかでよく放映されてたのを見てた気がする。
その頃は特にジャッキーファンでもなかったけど「あ、また拳精やってる~」って思って点けてた記憶があります。
1978年製作。シリアス路線だったジャッキーがシーゾナルフィルムに出向して出演した「蛇拳」がヒットしたのでロー・ウェイプロダクションでもコミカルな作品を作ったのがコレだとか。
落ちてきた隕石の衝撃で五獣拳の妖精が出てきてじゃっきーに脅されながら五獣拳を伝授する主軸に少林寺での裏切りや野望に巻き込まれるクライマックス。
リマスターされた映像は城タイツ姿がまるわかりの拳精たち。
何気に少林寺の坊さんたちの数も多い。エキストラの多さが話題作なんでしょうね。
日本版主題歌はHEROの「チャイナ・ガール」ポップでディスコティックな曲です。
5月13日はみんな大好き「龍拳」!!香港公開は1979年、日本上陸は1982年。
ロー・ウェイプロ時代のシリアスで、師匠を殺された復讐にたどり着いた先で敵は改心していた。が別の策略の争いに巻き込まれる悲劇。
とにかくジャッキーが終始シリアスで、だまされているとも知らずに母親代わりの師匠夫人のためにわかっていながら悪の手先にも手を染める。
5月27日は「クレイジーモンキー笑拳」1979年香港作品。
ジャッキー監督作品であり、独立した豊年影業公司での初製作作品。
前半はとにかく欲望のために行動しているコミカルなエピソードがメイン。
女装もしちゃう。
自分の軽率な行動のせいでずっと悪の手から逃げて身を潜めていた祖父の身元がバレてしまい敵によって祖父を亡くすことに・・・。
後半は祖父を知る男の特訓で笑拳を身に着けて死闘を挑む展開に。
日本版挿入歌はDr.スープの「クレイジーモンキー」。作詞は「俺たちは天使だ」の主題歌の「男たちのメロディー」のケーシー・ランキン。作曲は「スパルタンXのテーマ」のキース・モリソン。
キャッチーなはずです。
これが今週始めまでのラインナップでした。
が、その間ゴールデンウィークに今度はBS12がサメ映画とジャッキーとインド映画を集中放映する特集を組んだ。
びっくりしちゃう。4月30日に「五福星」と「大福星」、5月1日は「プロジェクト・イーグル」と「ドラゴン・ブレード」。
3月30日に「ドラゴン・キングダム」もありました。
で、BS松竹東急に戻すと「笑拳」の翌日5月28日は「ファースト・ミッション」放映。
1985年のジャッキーが「ポリスストーリー」「七福星」などと並行して撮っていた時期で、時折優しそうに見えて眠そうに見える疲れた表情が狂気に変わって見える人気絶頂の時期。
監督はサモハン・キンポー。この作品には魅力がいっぱいあるようで障碍者を持つ家族のジレンマと愛情を描きながらアクション映画のクライマックスが入っている不思議な一作。
香港のスタントマンたちが過去最高に怖かった現場として伝説になっているのもこの作品。
爆発シーンで俳優さんたちが吹き飛んでます。
この映画については後日改めて。
その翌日5月29日はいきなり近年の2017年の「ポリス・ストーリーREBORN」
これは・・・実はあんまり好きじゃない。
すでに中国資本で作られたっていうのもあるけど、SFみたいな展開だし、BGMや色調が「ジャッキー・チェンじゃなくてもいいんじゃ?」という雰囲気がずっと漂っていて楽しくない。
それだけなんです(^^;)
そしていよいよ最終回5月30日。
1976年作品の目元が整形前のおぼこい雰囲気のジャッキー主演作「少林寺木人拳」。
日本版主題歌は謝花義哲さんの歌う「ミラクルガイ」。カラオケで人気のジャッキー映画ソングです。
父の形を打つために少林寺で修業を積むジャッキーがけなげでねぇ~。
この作品が放映された翌日が本日5月31日で、「ライド・オン」ロードショー公開なのです。
今年70歳を迎えたジャッキー。
この映画撮ってた頃は60代半ばだったと思うのですが、昔を少し振り返って前へ進んでいるのかもね。