「ファーストミッション」をチビチビとあげていますが、今日は思い立ってコレを視ました。
「ヤングマスター師弟出馬」(1980年公開)
ヤフオクで思ったよりお安くBlu-rayBOXがゲットできたので(^^)
「ドラゴンロード」とヤンマスのBlu-rayとパンフレットの縮小復刻版が付いてます。
まぁ~、これが付いてるのが決め手といったら決め手?(^^;)
古本屋で買い集めた当時モノと大きさ比較♪
85年の「プロジェクトA」からファンになった私はこの作品は劇場では観てません。
おっかけ鑑賞でレンタルビデオで観ました。
20代の動きがぴちぴちのジャッキーが魅力的でした。大好きなユン・ピョウも出ています。まだ少年ぽさの残るかわいい頃でした。
ちゃんと最初から最後まで観たのは何回あったかなぁ。1時間46分の作品なのにリピートして視るのは部分部分。
エピソード一つ一つが面白くてエピソード立ちしてるのですが、少々長く感じるんですよね。
あらすじとかスタッフやキャラクターはウィキペディアとか、他の方のデータでご確認いただくということで、私の部分部分の思い付きまとめ(?)で・・・
最初は道場の門下生たちが祭り(旧正月?)で獅子舞をする準備に大忙しのシーンから始まります。
小さい子もいれば太った人もいる道場で、獅子舞対決が始まるのに演舞するタイガーが見つからない。
代わりに先導役をすることになったドラゴン(ジャッキー)が途中でライバル獅子の先導をしているのがタイガーだと気づく。
狼狽しつつ演舞して相手を蹴落とさなければならないので真剣な表情のジャッキーが獅子の下から時々映るのがイイ!
華やかでかつルールにのっとっての演舞。
中国獅子舞ってこんなことするものかと思ってたので、中華街とか中国イベントとかで普通の獅子舞を見た時に「あれっ?」って思ったものでした。
金獅子対黒獅子。
兄貴分のタイガーの方が実力があるのでドラゴンの金獅子は負けてしまう。
「ヤンマス」は最初からこの獅子舞対決で見せ場を作って、スピーディに進んでいくのです。
道場で門下生たちは寝食を共にしているようで、おふろ(湯浴び)のあとに寝床の準備をしたりしているシーンは学生寮のようで微笑ましい。
ジャッキー自身が特典映像のインタビューで、自分の育った中国戯劇学院がこんな感じだったということで、このシーンを入れたかったらしい。
で、ライバル道場に金目当てで加担した兄弟子タイガーがシレッと帰ってきて、商売女を呼び入れるので弟弟子のドラゴンにお師匠にバレないように見張りを頼む。
昼間のドラマがあったのにいいの?と観てる方は思うのですが・・・どうやら何度かこういうことをやっている2人のようで、
うむむ・・・成長期の男の子としては何してるのか小学生ファンたちはわかって観てたのでしょうか(^^;)
ドラゴンなんて早くしてよ、後で俺も・・・と、いうことでモソモソしてたからね。
案の定お師匠に見つかって、叱られるレベルではない怒り様。
そりゃそうだ、昼間の裏切りもあるからね。
こういうこの道場での憤懣による態度の悪さが爆発したタイガーは道場を飛び出す。
お師匠は弟子たちに八つ当たりのようにツッコミを入れて叱る。
耐え切れずに泣きながら気持ちを打ち明けるドラゴン。
このシーンは一発撮りを決めようと色々と悲しい事を考えて、泣く演技をがんばったジャッキーでしたが、フィルムがまわっていなかったというトラブルがあったと情報通の友達から聞きました。
じゃあこのシーンは2回目?
ここで道場を出て行く決心をするのですが、お師匠からタイガーを探して連れて帰って来いと言われる。
で、間髪入れずに次のシーンになっちゃってる。これがアれれ・・・なトコなんですよねぇ。余韻がない。
ライバル道場にタイガーを探しに行くけど道場破りと思われて戦うことに。
雇われてないというシーンがこの前にあったのですが、このあと、シーン変わって、凶悪な罪人が移送されているシーンに。
この凶悪犯を助け出して、悪事を働こうとしてるのがライバル道場の奉公人たち。
その仲間にタイガーが加わっちゃってるんですよね。
で、逃げる時にタイガーが扇子を広げて扇いでから逃げた。
普通に考えたらとても大きな扇子をどうやって持ってたんだ、とか何も出す必要なかったんじゃ・・・と突っ込みそうですが、
この後、ジャッキーが犯人と間違われるのが同じ大きな扇子を持っているからという理由からなんですが、
さっきのライバル道場のところでこの扇子を使ってたので、これはスペシウム光線のように、技の最後に扇子を出すのかも・・・と、思ったのですが、特にそんなこともなく・・・
警察署長の息子に追っかけられるのも犯人一味と間違われてるからなんだけど、ベンチ椅子を肩に担いで追いかけて来たユンさま扮する親に無口な息子。
ユン・ピョオ?!正しい発音はユン・ピュ。ジャッキーは阿彪(あぴょ)って呼んでた~。(めっちゃ横なネタ)
ユンさんのシーンだけ見てても満足(^^)
息子を巻いて、通りがかりのおじさんのお茶をいただくドラゴン。
立膝ついてるのは行儀が悪いのか、韓国風なのか?
ここで犯人の証拠と同じ大きな扇子を出す。
追いついた息子が署長の息子とわかって諸々とコミカルな会話に。
で、結局、息子がドラゴンを捕えようとする。
これ、特典のフォトギャラリーから。本編はこんなに空の色がきれいに映ってなかった。
この時代の映像をデジタルリマスターにしても限度があるのかな~。
結局とっつかまったドラゴンは署長に連行される途中で泥沼に落ちて、助けてくれた署長を突き落として逃げてしまう。
ドロドロなので、通りがかりのお屋敷にお風呂を貸してほしいと懇願。
サービスショットなのかなぁ?めっちゃびっくりしたけどいい筋肉してますねぇ~、と目の保養も。
署長の家だったので、命からがら帰って来た署長と鉢合わせして、逃げようとしてコミカルに戦っちゃう。
家宝(?)のヒスイのキセルをバトンのようにふりまわしたりしていたずらっ子風のアクション。
魔女っ子みたいだったよ。
で、またまたお縄について、今度は息子が連行することに・・・
用を足したいから行き止まりの壁の所で、恥ずかしいからあっちを向いててくれというドラゴン。
息子が後ろを向いてる間に壁のぼりをするシーン。すごい。
でも、バレてて、壁の上で息子が待ってた。
少年マンガみたいね。
で、このネタ、2回やっちゃうんです。
これは見せ場と言っちゃあ見せ場なんでしょうが・・・
また、上った先で息子が待ってた、というネタ。
少年漫画とかこういう4コマっぽいの好きだもんね。
で、あんなに前半、悪役を買って出たタイガー兄貴はどうしたんだ?と、思ったら、このあと、悪人たちに罪を着せられるためにはめられたことに気付いて閉じ込められるのですが、
ドラゴンがこの間、うんたらかんたらあって、兄貴を助け出してくれるんですけどね、あんなに飛び出すまでがドラマチックだったのにアッサリ。
その時に、浮浪者のような恰好でアクションを振舞う見せ場があるのですが。(このシーン、「笑拳」と混乱してました)
リリー・リーと戦ったときのスカートアクションとかね、上手くこっちに取り入れるエピソードは効いてました。
丸太の上でよろけて、落ちそうになるところで、字幕は「止まった」って出てるのですが、広東語が「ピタッ!」って言ってるような気がして(^^;)
まぁ、このあと、悪人が凶悪犯から裏切られて殺されそうになるところをヒーローのように颯爽と登場するドラゴン。
凶悪犯との対決がなかなかの見ごたえたっぷりで、やられてるジャッキーもかっこいいいし、ジャッキーの吹き替えを担当している俳優さんの声が神谷明ばりに絶叫悲鳴が色気があって、迫力ありました。
が、もう終わるのか、もう終わるのかというラストファイト!
これが、もう長い!
かっこいい!でもツカレタ。
でも、かっこいい!まだやる?
延々20分弱ありました(^^;)
このアクションがラストシーンなのではなく、タイガーが道場に戻ってあっさり謝る。
で、ドラゴンは?というところで、包帯ぐるぐる巻きになったドラゴンが担ぎ上げられて帰還…エンド。
ジャッキー、ええんか?ほんまにこのラストシーンでええんか?と、ほとんどのファンが思ったと信じたい。
ちょっとね、ぐるぐる巻きの間から見える顔もあんまりジャッキーらしくなく、気持ちのいい「絵」にはなってない。
日本版主題歌の「さすらいのカンフー」はかっこいい歌なのに、これを流してる絵がこれじゃ・・・と、思うのですがアリなの?
なので、エピソードひとつひとつの完成度が高いだけに伏線回収が適当感があるところが非常にもったいないけど、傑作。
ジャッキー、ごめんよ、気に入ってるからアラ探ししちゃう。
特典映像で制作時の工夫をフィルムで説明してくれたジャッキー。
ほんとにファイティングシーンを解説している表情は「映画人」。
ゴーハベで言葉の通じるファンに語るときもこんな感じで、熱い想いを持つ素直な人なんだよねぇ~。