星組『BIG FISH』 (2024 シアターオーブ) | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

昨日はかなり雨が降り

今日からは真夏日になりそう?

雨は穏やかにちゃんと降って欲しいなあめ



星組『BIG FISH』は

6月16日父の日が千秋楽でしたねびっくりマーク

おめでとうございます花束


Blu-ray収録や配信がなく

記録が残らないと悲しんでいましたが

音楽配信されるとのことルンルン

良かったです!!



前日に渋谷のシアターオーブへあしあと

観劇してきました笑ううさぎ


『BIG FISH』は小説の原作を元に映画化

その後ブロードウェイでミュージカル化

日本でも2度公演していますね

ティム・バートン監督作品はいろいろ好きだけど『シザーハンズ』を見て好きだなぁと感じた記憶が大きい


小説は未読で

チケットを手に入れてから

映画を視聴しましたにっこり

でも、以前にも視聴してる可能性高し


観劇をしてみて

原作を読んでみたいなと感じたり花

映画でも謎は謎のままに

という部分もあった気がしたので。



以下セリフっぽい表現等ありますが

すべて朧げな記憶及び雰囲気です、すいませんあせる



川縁で石投げをするエドワード

いち、に、さん…、…ろく!

あぁひとつ足りなかったっっ

いち、に、さん…、…ろくっ、ななっっ!!

やった〜〜ルンルン


ダンスで魚を釣る場面?

魚がいっぱい跳ねてるけど

舞台奥から

跳ね上がって出てきた

魚のぬいぐるみの様子が可愛いうお座


魔女の予言に腹を立て

水晶の玉を奪ったドンに

水晶を返すように詰め寄るエドワード

エドワードの死に方を見せる魔女


水仙の花束を抱えて

サンドラのいる学校まで

走っていくエドワード


キラキラ目で話しかけるエドワードと

真剣に冷静に答えるサンドラ


礼さんと詩さんの歌声が合いますね音譜

小桜さんが真に歌うま音譜

碧海さんの芝居が良いキラキラ

極美さんがキラキラキラキラ



個別の印象を書きながら

作品の感想を。


エドワード・ブルーム 礼 真琴

歌声は安心しかなくて

むしろハードルが

上がってしまっているような礼さんルンルン

どの曲も良かったですが

たぶん兵役の時のソロ曲と

二幕のソロと

サンドラとのデュエットが好きでした流れ星


若いエドワードから亡くなるまで

エドワードの生涯を演じられて

しかも、時系列がいったりきたりして

それを演じ分けていて

父親のエドワードの

ちょっとコミカルな感じがお似合い花


映画の印象もあるけど

エドワードって、

濁りがない目を持っているんですよね

それは何も知らない身綺麗さとか

汚れを知らないとかじゃなくて

まっすぐに人を見て

偏見がないというか

本質を見る

だから、その本質を見る目で見た真実を

みんなに語るんだけど、

ほとんどの人たちは

いろんなバイアスにかけられていて

いろんなバイアスにかかった真実を見ていて

大多数の人がそうだから

エドワードはホラ吹きだ!となる

けど、エドワードには

エドワードが見た真実があって

それを伝えようとすると

ホラ話のようになってしまう

ほかの大多数の人が見ている世界を

完全に理解していないわけではないんです

その証拠に

ウィルがある話について

事実に基づいて詰め寄った時に

『お前は何もわかってない』

というようなことを言うんですが

ウィルはまた『本当のことをおしえて!』

と言いつづけて噛み合わないのですが…

嘘をつきたいとか

騙したいから話さないのではなく、

エドワードには知って欲しい

真実があって

それを伝えてるんだと思います

そして、そちらがエドワードの世界では

真実の景色なんですよね…

だから、『わかってない』となる

と言っても、現実に置き換えると

いつも自分が中心で

いつもいつも物語の世界にいるような

エドワードの

何が現実かわからない話ぶりは

ずっとそばにいるとしんどいかもしれません

ただ、この物語が表現したいのは

そういうことかなとぽってりフラワー


ウィル・ブルーム 極美 慎 

合理的で常識的で頭のきれるウィル

真逆のような

父エドワードの語る物語にウンザリし、

実はちがっているはずの

父の真実の物語(人生)を

聞きたいと思っている


そんな雰囲気をちゃんと出していて

若さや、喧々した感じもあり

スーツもお似合いでした


歌声がね、やはり

聴かせるって感じじゃないとは思う。

ただ、歌っている時も

セリフとしてはしっかり聞こえていて

内容が理解できるので

そこはすごくマシな点なんです大変重要!!

声もクリアだし

声質も綺麗だし……だけどなぜだろう……


ウィルはとても優秀で

エドワードも自慢の息子なのだと思う

でも、夢がない

ウィル自身は夢はあるんですたぶん。

世代間ギャップもあるよね…

でも、アメリカンドリームの中

ホラ吹きに聞こえるような

荒波の中を

大きすぎる夢を実現しようと

生きてきたエドワードからすると、

息子は夢がなくて

現実を見ると言っても

良くない方向にばかり

理詰めで考えてしまい、

人間的な余裕がない

心で見ることができてない

もっと真実を、本質を見てほしい

って感じていたんじゃないかな

なんて思いました


ウィル(若かりし頃) 茉莉那 ふみ

キラキラして可愛らしいウィル

でも、ちゃんと不思議な顔とか

不審な顔とかもしていましたね


サンドラ・ブルーム 小桜 ほのか

声音で年齢を重ねていることが

感じられて

詩さんと役を分けたことで

行ったりきたりする時系列が

もちろんエドワードの変化でもわかりますが

よりわかりやすかった気がしました


やっぱり歌声が美しくて

だいぶ前に聴いた時に

硬質だと少しだけ感じていた

高すぎる音もなくなって

高音も低音も関係なく

優しい歌声がほんとに素敵照れピンク音符

エドワードを抱きしめてうろ覚え歌うソロが

特に素敵でした音符

気持ちがこもっていてジーンとしました照れ


サンドラ(若かりし頃) 詩 ちづる 

もともと歌声が良い方と思っていましたが

今回、礼さんとのデュエットが良くておねがい


前半中盤?くらいで

実は物語と進行が私の中で曖昧になり

ちょっとだけ

うとうとしちゃっていたのですが…

たぶん映画を見ていたのが禍いしたのかな?

何がどうなってるんだろ…と…なりまして…

それがサーカスのシーンで

エーモスに叩き起こされ

可愛いサンドラと

その歌声に引き起こされて

完全に覚醒目キラキラ

それに続くデュエット音符

2人のハーモニーも良かった

歌声もふたりのバランスがよく

でも個々に迫力もあり素敵でしたふんわりウイング

採用不可だったけど

子羊ちゃんたちのダンス

可愛かったですよねふんわりリボン


ジョセフィーン 星咲 希 

ウィルの婚約者→妻

劇中、結婚式もあり

真っ白なロングベールの

ウエディングドレス姿も乙女のトキメキ

妊娠中なのですが

控えめながらもウィルとお似合いでした


エーモス・キャロウェイ 碧海 さりお 

前々から特に演技の面で安心感があるけど

サーカス団でエーモスが出てきて

ギュッと引っ張られる感じがしました星

あら、誰かしらと思ったら碧海さんウインク


物語的には

途中で狼男のくだりも採用されていて

狼男姿もなんだか可愛い感じでしたねあしあと

狼男って…たぶん何か後ろ暗い過去があって

サーカス団で流れ歩いていた…

という感じかな、と。

昔はサーカス団自体がそういう部分があったし

(今は違いますけどね)

とても後ろ暗い

普通の人に知られたら

町を逃げるように去らなければならない過去。

でも、それを知ったエドワードは

それをそのまま秘密にし

新たな世界への足掛かりにも協力した

とかいう意味かな…と思いました。想像ですが。

でも、それをそのまま語らないエドワード

エドワードにとっては

エーモスはただの

狼男のサーカス団長なんですね、きっと。


ジェニー・ヒル 白妙 なつ

優しげなジェニー

映画ではだいぶ不思議な村と

だいぶ不思議な人物だったけれど

可愛らしくて良識あるお嬢さんが

そのまま歳をとったという風でしたねニコニコ

映画以上にエドワードとの関係は

ドライに観えました


ジェニー(若かりし頃) 鳳花 るりな 

可愛い女の子

パッチリした目の感じとか

金髪の髪型とワンピースの感じとかが

イメージにピッタリ

『来るのが遅すぎた』が

もう少し描かれていたら

わかりやすいのにな…とか。


舞台ではないシーンですが、

映画の靴を放り投げて

引っ掛けるシーンが印象的で

今回、予習のつもりで映画を見て

あ、前にも見たかもってなりました

それとも、違う映画にも同じようなシーンあるかな?

ちょっと、義経妖狐夢幻桜のムラを思い出したりも…笑


魔女 都 優奈

美人な魔女さん

やっぱり迫力の歌声ルンルン

そして、魔女ダンサーズの皆さまと

妖しい雰囲気が出ていました魂

演出という面では

もうちょっとだけ神秘的な

恐ろしげな雰囲気の方が

こどもたちのイメージになるのでは?と…

ちょっとディズニーの魔女みたいでしたね

単に私の好みですねあせる

舞台だと時間等の制約もあるけれど


カール 大希 颯 

巨人設定のカールビックリマーク

脚どうなってるの??って思いつつ

後ろに命綱つけてた??

声もイメージ通りでした

サーカス団に雇われてから

グリーンの素敵な衣装になっていて

似合ってましたスター

それに、歌うシーンがあって

その歌声が良かったルンルン


ラストの埋葬シーンは

映画でもウィルが

エドワードの話してきた物語が

実は真実だったと知るハイライトですが、

舞台でも

カールがちょっと背が縮んでいて

人間の身長になっていて

それでも、ちょっと一般的より高くて

BIG FISH(大袈裟)だけど

エドワードにとっては

すべてが本当のことなんだと

さりげなく?わかるのが良いですね

どんなことも真実は

ひとりひとりの中にあって

何をどう見るか、見たか

聞いたか、どう感じたか、

なんですよね


ドン・プライス 蒼舞 咲歩

ザッキー・プライス 夕陽 真輝 

野球帽のエドワード

悪ガキのドン

腰巾着のザッキー

そして可憐なヒロインで後の妻サンドラ

設定は違うんだけど

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の

世界だなと思いながら観てましたスター

というか、

アメリカンドリームの典型なのかな

感覚が。舞台も制作もアメリカだしね


そのドンの悪さや傍若無人さ

ザッキーは可愛らしさを残しつつ

良い感じにハマってました


ベネット ひろ香 祐

ウィルが生まれる前からの

エドワードの友人?で

今の主治医

穏やかで

エドワードとの信頼関係が自然花


人魚 希沙 薫

幕開けから出現する緑と白の

キラキラの長い尻尾を持つ人魚

人魚に魅入られてキスをするエドワード

幻想的で綺麗乙女のトキメキ

でも、どういう意味があるのか

わかりにくいかな…

映画でもわかりづらいけど


そうそう

サーカスの場面でのジャグリングは

御剣海

早瀬まほろ

世奈未蘭

の3名の役がわり

私が観た公演は世奈さんでした流れ星


世奈さん、ジャグリングをしながら

上手前方に登場星

すると、ジャグリングの玉がひとつ

ぴょんっダッシュて客席に飛んで行ったびっくり

客席、あっっという空気

エーモス『もし僕が、しょっちゅう物を落として、客席に飛ばす人を探していたら、君が最有力候補だっっ!!…どうもすいませんっアセアセ

客席笑笑い

玉を拾った最前列の方が

ポンっと投げ返して

それを世奈さんがキャッチキラキラ

という、可愛いやり取りがありましたウインク



ミュージカル 

『BIG FISH(ビッグ・フィッシュ) 

Book by JOHN AUGUSTMusic and Lyrics by ANDREW LIPPABased on the novel Big Fish by Daniel Wallaceand the Columbia Pictures film screenplay by John AugustBIG FISH is presented through special arrangement with Theatrical Rights Worldwide1180 Avenue of the Americas, Suite 640 New York, NY 10036, www.theatricalrights.com. 

潤色・演出/稲葉 太地





シアターオーブの窓から飛行機が見えますね✈️

羽田へいくのかな