花組 『アルカンシェル』 ~パリに架かる虹~ (2024) | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

2月23日は星組東京公演の初日星

無事に幕が開いて良かったブルーハート

ますますパワーが

みなぎっているみたいで

楽しみですねおねがい流れ星


それにしてもここ数日間は

暖かくなったり

寒くなったりですねー傘寒い不安不安不安

体調に気をつけねば…

来週からは雪組さんも

お稽古が始まるみたい…お元気かな雪の結晶


連休始まりに北野天満宮へあしあと

梅が見頃でしたニコニコ


さて、先週

花組公演を観劇してきましたガーベラ




ドイツ占領下のフランス

公演を巡る劇団員たちの物語


役の心情が

それぞれに重なる部分も多そうで

舞台がフランスの劇団という利点を

めいいっぱい使って

ダンス、歌が沢山盛り込まれていて

物語とレビューの場面が

交互に織り交ぜられたような作品でしたオーナメント

状況に違いはあれど戦時中のタカラヅカも

こんな風だったりしたかなとも


演目が決まった時に、作中で

柚香さんのダンスや

星風さんの歌声が聴けることを

期待していましたが、

思った以上に

ダンス、歌声を堪能できて良かった飛び出すハート

それに、レビューシーンが多いから

柚香さんソロダンスだけじゃなくて

群舞もいっぱい観れるんですよね口笛



まだ、初日(2月10日)が明けて

一週間ほど。

大劇場千秋楽(3月24日)までは

1カ月ありますし、

そのあと大千穐楽(5月26日)まで

東京公演がありますねウインク


でも、私にとってはmy初日だけど

ラスト生観劇だったので

フィナーレ前

ラテンっぽい衣装で踊る柚香さんを観て

突然、涙がポロポロ

柚香さんをはじめ

退団者を舞台で観ることは

もうないんだなぁって思ったら

だんだんなんだかとっても

悲しくなってしまいました泣くうさぎ


今回とっても素敵な席だったんですふんわりリボン

それでよけいに

花組の皆さんが本当に舞台に立って

話し、歌い、踊っているなぁ

って妙に納得して、前方だといつもコレ笑

柚香さんがこちらを見てくれた気にも

なれましたし、目あったよーたぶん。

星風さんや永久輝さんや星空さんや

他の方たちも、近!目があってる気がするっっ笑

幸せな気分になりました照れ


それぞれをすごく凝視していたんだけど、

せっかく星風さんの

濃ピンクのドレスが綺麗だったのに

衣裳も観たはずだけど

細かいところを見る余裕がなくて

勿体無かったなとかあとから思ったり。

でも、目は一箇所しか見れないから

衣裳を凝視は無理だよね

とか思ったり笑


フィナーレ後の銀橋で

柚香さんが

大羽根をファッサァーってしてくれて、

客席の方まで舞う

真っ白なナイヤガラが

フワフワと弧を描いて綺麗でしたふんわりウイングふんわりウイング

虹色の大羽根もキラキラと華やかで

お似合いでしたよ虹

いつも、なんだか楽しそうって

思っていた大羽根ブンっふんわりウイング

が近くで観れて嬉しかった飛び出すハート友の会さまに感謝



以下物語等にいろいろ触れます



個別に少し。出来るだけ…


マルセル・ドーラン 柚香 光

はじまりはちょっと尖った感じ、

振り付けを任されて

真面目でちょっと

神経質そうな雰囲気、

団員に指示する様子とかは

描かれてないけれど

少し丸くなって

団員たちやカトリーヌと打ち解けた様子、

どれも柚香さんらしい役柄な気がして

カッコ良さが楽しめましたニコニコ


仮面を付けたピエロが

踊りながら出てきたんですけど

柚香さんだなぁってピンときて、

その後も何回か出てきて

おどけたりマイムをしながら踊る様子が

楽しくて素敵でしたオーナメント

お花を売ってくれる

花売り娘 愛蘭 みこガーベラ

このお花を持って花占いをし

そしてお花なしで花占いのマイムで

踊るピエロが物哀しく

でも惹かれます流れ星


ダンスシーンは前半すぐにある

シルクハットと燕尾服の群舞から

何回もいろんなショーがあったし、

フィナーレでの

ピンクのドレスの娘役さんたちと

やり取りも華やかで、

赤色の衣装での群舞がカッコいい雷

デュエットダンスはもちろん

ラストのソロダンスなど、

生き生き踊る様子が観れて

嬉しかったですおねがい

立ち姿に、横顔と前髪、

短く刈り込んだ襟足が綺麗でしたね乙女のトキメキ


歌声も

『♪たゆたえども…』を中心に

銀橋ソロなどいい感じだったしブルー音符

そして『巡礼の年』に続いて、

カトリーヌが歌う時に

マルセルが急遽

ピアノを弾く場面があって、

弾く様子がちょうど観えたのが嬉しくてピンク音符

柔らかい曲を弾く姿がなんか好きで

鍵盤、指先、弾く様子、表情を凝視笑

派手に弾く部分もありましたよピンク音符

楽器を演奏する様子、表情

ピアノなら指の動きとか見るのも好きなんですよね


カトリーヌ・ルノー 星風 まどか

ちょっと自信なさげで

でも勝ち気なカトリーヌが

星風さんにぴったりに観えましたぽってり苺

それにやっぱり、

マルセルとのキスシーン等や

デュエットダンスがお似合いでハートのバルーン


クスッと笑う場面もあり

私が観た時は

ん、ん?イヒあしあとっていう間がっっ…つ!!

あったりしたんだけど、

それも含めて楽しかったです笑ううさぎ

コーヒーのくだりもブルー音符

毎回アドリブなのかなコーヒー

ミルクの加減も聞いてくれて

ミルクINでしたね牛あたま砂糖もかな


そして、歌ルンルン

オペラとか?いろんな種類の歌を

歌われていて満足ピンク音符

『♪夢で会いましょう』は

雰囲気が素敵ですねぽってりフラワー



フリードリッヒ・アドラー 永久輝 せあ

ドイツ国防軍の文化統制官

完全な敵側かと思ったら

歌や踊り、舞台を愛し

戦場のドイツ兵を思いやる

いちドイツ人でしたね


アルカンシェルで

ジャズを歌うシーンがあって

今まで聴いた永久輝さんの歌声中で

ノリが良くて声の感じも一番好きでした

マルセルがピアノを弾いて

フリードリヒが歌うルンルン

華やかスター


全体のいきさつや流れは

ちょっとご都合主義的なのか

切り貼りしたような

まだ若干ぎこちなさを感じましたが

アネットとの恋愛も描かれていて

ほんわかした部分もあって

どう変化していくか楽しみですね


アネット 星空 美咲

フリードリヒとの

ほのぼのした部分を当てられていて

ピンクの衣装に笑顔が

可愛らしいですリボン

だんだん馴染むと

さらに良い感じになるかとぽってりフラワー

アルカンシェルでは

カトリーヌの不在の間の

歌姫も努めますねピンク音符



イヴ・ゴーシェ 聖乃 あすか 

語り手のイヴ

何回も銀橋に来てくれて

語る間、わりとじっとされているので

ゆっくり観ることができて

本当に居るなぁってキラキラキラキラ

語りが主張しすぎることもなく

でも存在感もあるなぁってガーベラ

前方観劇だからというのは置いておいて

堂々と感じて良かったです

ぺぺの曾孫で物語とは直接関係なくて

個人個人に特別な感情がないのが良かったのかも


ペペ 一樹 千尋

イヴの曾祖父でアコーディオン弾き

ピエロっぽい衣装で

和ませ役というか

時代背景と物語

語りと登場人物をつなぐ感じ

ただ、ナチスに連行されるくだりは

ちょっとぎこちなく感じました

だんだん馴染んできそう


少年イヴ 湖春 ひめ花

語り手の祖父語り手の幼い頃かと思ってたあせる

アコーディオン弾き

可愛らしくて似合っていましたし

声がよいですよねピンク音符ピンク音符



コンラート・バルツァー 輝月 ゆうま

フリードリヒと同じ

ドイツの文化統制官であり

ナチス親衛隊

途中からSSになる一番の悪役雷

コンラートと仲間は

ナチスという

どうころんでも悪役じゃないとダメな役柄を

ちゃんと悪として演じてました


もう、間近で観たら

怖かったもんねドクロ

しかも、動きといい、話し方、声といい

『らしさ』がすごい

別に私はナチスがどんなものか

実際に見て詳しいわけじゃないんだけど、

敬礼とかいかにもな時もだけど

カトリーヌに話す時とか

特にナチスであると本人が

意識してないだろうシーンでも

任務中じゃないけど、でもナチス!っていうか…


あ、そんな怖いコンラートでしたが

フィナーレで一度こちらを見て

ニッコリしてくれた気がして

ちょっとホッとして

嬉しかったですニコニコ


ジョルジュ 綺城 ひか理

アルカンシェルの歌手だが

ナチス党員に。

当時をさりげなく再現

若者など、そういうフランス人もいたと思います

ジョルジュの場合はカトリーヌをマルセルに取られて

自暴自棄になった感じ?

カッコ良くはない役だけど

黒軍服が似合ってて

硬派な感じが軍人に合ってますよね星

地味にラストの劇的心変わりが自然で

話の流れに違和感や

滞りを感じなかったのが良かったですひらめき電球

前半はもっと馴染むと良くなりそう



シルヴィー 美羽 愛

ダニエル 希波 らいと

シルヴィーはピエロと踊るシーンがあって

衣装も可愛いリボン

途中からダニエルがやってきて

シルヴィーはピエロのところから

去っていっちゃうけど…

ダニエルは白軍服が似合っていました



マダム・フランソワーズ・ニコル[劇場主] 

美風 舞良

コーエン[演出家] 紫門 ゆりや

ジェラール[振付師] 舞月 なぎさ

ユダヤ人のコーエン、ジェラールは

ドイツのフランス進行で

アメリカへ亡命

ニコルはカトリーヌとマルセルに

劇団を任せる形に。

劇団員たちの振付を任されるなんて…

と驚くマルセルに

君なら大丈夫とこれまでの気持ちを

伝えて励ますジェラール

ニコルは歌ってる様子が印象に残りましたピンク音符


[劇団員]

アンヌ 凛乃 しづか

ちょっと気の強い感じの振付師

マルセルと振付のやり取りをしたり

ダンスも2人で少し踊っていたようなピンク音符


劇場の練習や本番シーンで

他の娘役さんたちも可愛らしくて

柚香さんに絡んだりしてたけど、

区別まではつかず…あせる



[レジスタンス]

ギヨーム・ブラン 紫門 ゆりや

ロベール 帆純 まひろ

ポール 一之瀬 航季

ピエール 侑輝 大弥

エドモン[店主] 翼 杏寿 

ルイ 和 礼彩

フィリップ 愛乃 一真

クロード 龍季 澪 

レオ 涼香 希南 

オーギュスト 太凰 旬 

セザール 南音 あきら 

ジル 涼葉 まれ 

振付で手一杯のマルセル

それ以外の劇団の男たちは

溜まり場のカフェで

反ナチスのレジスタンス活動へ。

ダンス場面もあり迫力がありましたルンルン

ナチスドイツへの抵抗が

水面下で高まっていったんだなぁと

ロベールとポールを中心に

ダンスややり取りを観て感じました雷

なんか前方席だと

わー踊ってるスタースターすごいっっスター

立ってるだけで雰囲気あるのすごいなぁキラキラ

ってなるよね笑

毎回言ってる気がするけど

それだけ迫力が感じられるってことだよね笑ううさぎ



[ドイツ国防軍の上官]

オットー・フォン・シュレンドルフ 羽立 光来

[総司令官]

デートリッヒ・フォン・コルティッツ

泉 まいら(※ 峰果 とわ)

[親衛隊]

マックス 紅羽 真希

エミール 泉 まいら(※ 峰果 とわ) 

[国防軍]

グスタフ 青騎 司(※ 泉 まいら)

カール 高峰 潤

ブルーノ 海叶 あさひ 

クラウス 天城 れいん 

ドイツ側の人たちは

独特の抑えたキビキビした動きとか

喋り方が怖いんだけど、

同時にすごいなぁって思うし

やっぱり

群舞や隊列はカッコいいですね雷

フランスでのナチス親衛隊などドイツ兵の

横暴な態度は腹立たしいけど

そういうのも大なり小なり

当時はあっただろうし…


警官 夏希 真斗 、鏡 星珠 

ドイツ兵に絡まれたアネットを

助けようとするが

ナチス党員だと言われて

何も言えなくなっちゃうタラー

でも、当時は絶対そうだったろうな…



ミュージカル 

『アルカンシェル』 ~パリに架かる虹~ 

作・演出/小池 修一郎 




レビューショップ

お菓子売り場のディスプレイピンクハート

イニシャルがウインク


今回、久しぶりに、

少し寂しくなったこともあり

幕間に公演ドリンクを飲みました〜ピンクハート

アルコールは酔っ払って

舞台がわからなくなる自信があるため笑

ノンアルコールにカクテル

グレープフルーツ味でしたニコニコ


そして、公演デザートを食べようと

思ったけれど、

なんか甘くないものが食べたくなり

お腹も空いていたので

初めてスターバスケットを食べたよもぐもぐ

たこ焼きはすでに終了時間になってたあせる

サーモンのカツと

柚風味のタルタルソースが美味しくて

ステックサラダと

その後ろに隠れている

スターポテトもあって

思ったより食べごたえあったよビックリマーク



ピンクハートピンクハートガーベラピンクハートピンクハートピンクハート


ところで、

作品について

賛否両論なのはいつものこととして、

表現として非難されている部分が

あったようですがうーん

私は気になりませんでした


Hakenkreuzは舞台上で

デカデカと掲げられていましたし、

ナチス親衛隊はそれらしい軍服に

Hakenkreuzの腕章をしていましたし、

ナチス式敬礼もありました

ですが、物語上ナチスは

始終変わりなく悪役でしたし

フランスからの撤退を余儀なくされ

物語内のナチスのトップは射殺されます

それこそナチスという意味では

勧善懲悪の物語でした


親衛隊以外のドイツ国防軍にまで

人間らしさを

一切表現してはいけないというのは

逆にどうなのかと私は思うのですが…


以前に比べても

ヨーロッパではHakenkreuzへの

拒否反応は強いとは思いますが、

時代物を描くのに

何を肯定して

何を否定するかの選択はあっても、

あった事柄や物事を

すべてなかったものとして描くのは

ある意味その時代を描いたとは

言えないんじゃないかと…

作品にナチスが登場するだけで

非難されるのは過剰すぎると思うのは

勉強不足でしょうか…

誰もナチス時代を語らなくなったら

免疫のない若者が

何かの時に触れた際に

余計にカッコいいと思ってしまうような…

甘いのかな…


ナチス礼賛の舞台や物語は

観劇したり、読んだりしたくないし

いくら思想の自由と言っても

よほど確固たる思想で発表するのでない限り

いらぬ憶測や

沢山の人々に不快感を与え

誤解をうむ覚悟が必要かと思う

でも、今回の作品は

そんなところはなかったと

思うんだけどな…








陽が落ちて