星組『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』(2024) | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

星組新人公演が3月20日に

振替することになりましたね星

実施が決まって良かったですおねがい

しかもちゃんと配信もされるとのこと!!

祝日なので視聴できそうブルーハーツ


そして、星組別箱とミュージックサロンの

振り分けが発表になりましたねニコニコ

どれも楽しみです流れ星



さて、

大劇場千秋楽を視聴して

東京で観劇してきましたニコニコ


これは帝国ホテルのお花



狙うのは大当たり


まだ少し心配

この歌が届くか


SHOW TIME


大劇場では観劇できなかったので

初めて観劇する前に

配信を視聴しましたびっくり

視聴するまで、

公演中いろんな方の感想を

ちらちら見たんですが

私が見た感想は賛否が半々くらい?

『なんだかわかりにくい』

『暗い』『言ってることがイヤ』

っていう感じで

あんまり芳しくなかったんですよね

視聴してみて…

まぁ確かに、ともにっこりあせる


全体的にじっとりしていて

明るい部分があっても

ちょっと裏側から

光を照らしているような

斜に構えた視線を感じるというか

好みは分かれるかもしれないな

という感じ。

でも、なんていうか…

先生の考え方に共感出来なければ

好きになりようがないので

その辺は評価的に難しいよね、とも。

思考が現れがちなショー作品

しかも負、陰の感情だとしたら

それはタカラヅカ的に可か不可か??

みたいな。

不可じゃないけど、

観客は

気分を上げたいことはあっても

下げたいことってないから、

気分が底辺の時には観れない作品って

どうなの?って思う人もいるよね。

というか、どちらかというと

底辺の気持ちを上げるために

観に来てる人

観に来てる時

の方が多いんだよね、たぶん。


と、若干否定から入りましたけど

一回、配信で見た感想は

私は好みの雰囲気がたくさんあって

楽しめましたウインク

どの場面も絵面が美しいしゆめみる宝石


物語はあるようで

物語ではない


でも、ショーだからできる

というか…

ストーリーがしっかりしている必要がある

芝居、物語以上に

考えや思考をイメージで、

イメージ先行で表現できるのも

ショーなんだよねぇ…と改めて思うなど流れ星

反対になーんの意味もなく

ただただ美しいものを表現するとかも

可能なことを思うと

ショーって可能性がいっぱいありますねゆめみる宝石

って書いていて、ふと…

副題を見たら“レビュー”なんでしたオーナメント

レビューとショーって

やっぱり違うんだなぁキョロキョロ

無知を晒して呟いてみる


初日付近でどなたかが

『いつもと違うけど構成はスタンダード』

って書いてらしたんですけど、

そうなんですよねびっくりマーク

奇抜なのかと思いきや

構成はタカラヅカスタンダードルンルン


その方は『目新しさがない!』って

否定的だったけど、

私はその“構成はスタンダード”っていうのが

いいなぁ、

表現に可能性が広がるなぁ、

って思いました

構成は大体同じでも

込めるメッセージや主題が変わるだけで

全然違う作品になるというか…あたりまえだけどさぶー

フィナーレでは

その良さをより感じて

イェーイ!!コレコレ笑ううさぎ

ってなったのでしたスター




さて、前置き長タラーって感じですが

観劇もできたので感想を少し。

一度観劇し、プログラム等まだ読めてません。

私の感じたままなので

間違いもあると思いますし

時系列とかもぐちゃぐちゃですあせる


【礼さん、スミレの花と出会う】


あの下手のスミレの花って

タカラヅカの象徴だよねはてなマーク

礼さんがスミレの花に縋ると

スミレの花が

いろんな夢の世界を見せてくれる

でも、最後は触っても

何にも起こらなくて、

逃げることができない

自分への問いかけに閉じ込められちゃう…

ガーン…!!ひどいよっっ!!先生!大泣き


私が観劇した舞台

礼さんは絶好調に観えましたウインク

歌声もね、自由自在で

どこから歌ってるのかなっていうくらいふんわりウイング

コトバが難しいけれど

特に歌い始めとか

空気のように馴染んで心地よかったピンク音符


ダンスもね、

いつもキレキレなダンスの礼さんだけど、

今回は私が今まで観た中でも

伸びやかさもダントツで

今までも伸びやかだったけれどね

しなやかな踊りが好きなので

ほんとに目を奪われました流れ星


それもあって

レビューのソロダンスは

蛇も、孤独なラストも

いいなぁって見入りました目

でも、蛇は好きだけど

ラストソロダンスは

そのまま落ちていくようで

待っても待っても上がる気配がなくて

ずー……ん…ってなってしまったよ…魂

ひどいよっ先生…!!!怒り


ただ、観劇後

いろいろ思い出していて、

礼さんのソロダンスのあとから始まる

『天華さんの男役スター銀橋渡りから

華やかなタカラヅカのロケットダンス

近未来的なフィナーレ群舞』

が礼さんのソロダンスの心境から

繋がっていたのかもと思ったら

ちょっと納得したのでした笑

ひとりで落ちてダウンひとりで上がるアップ

なんか知らんけどひとり納得する笑


天華さんのスーツ&ハット姿と

銀橋での歌声ブルー音符

カッコ良かったですよね〜おねがい

あのシーンが

『タカラヅカの男役再び、続いてゆく』

っていう意味かなと思ったら勝手に

こんなシーンが

天華さんで観られて良かったな

先生ありがとうーって思ったりハート

暗い、暗い!とぶつぶつ言ってるけどね

でも、やっぱり暗いのは確かなんだもんDASH!DASH!



【サーカス🎪】

赤いサーカス団員たちが

上手から出てくる様子

小桜さん、組長とか四人で

銀橋を渡りながら歌いながら

小桜さんの衣装とかも可愛い

好きな雰囲気虹


世界観は湿っぽいような

ちょっと胡散臭い影がある

昔、娯楽も今より少なくて

サーカスが大人気で

沢山サーカス団があって

そこかしこでサーカスをしていた頃の、

あるいは稀にしか来ないサーカス団を

街のみんなが楽しみに行っていた頃の、

雰囲気というかピエロ


そして、礼さんの蛇ねヘビ

観劇と配信の差かもしれないけど

配信視聴の時から比べても?

全然違うくらい

進化しているような気がして

なんか凄かった語彙力…汗


感想はね、蛇。ぇ…ヘビ

だって、蛇だったから。

それなのに、

ちょっと人らしい瞬間というか

可愛い仕草があって

舞空ちゃんが扮する少女と一緒になって

魅入られました…おすましペガサス

で、魅入られてしまったな

って思った瞬間

団長(たぶん団長。極美さん)

引き剥がされてね……ショボーン

少女が夢から覚める前に

サーカス団は去っていく…。。

舞台奥の影が去っていく様子も

物悲しいけど綺麗でした

礼さん蛇が少女に白薔薇を渡そうとして

でもできなくて……哀しいぐすん

先生のタカラヅカへのイメージ???!

もぉっ!!ひどいよっっ先生!泣くうさぎ


このシーン、

雰囲気も好きだし

礼さんの蛇が好きだけど

何故に蛇??っていうのはあるよね

サーカスと言えば

虎、ライオン、ゾウ、ヒョウとか

蛇以外の動物の方が浮かぶけど。

先生の礼さんへのイメージ?

場面へのイメージなのかな?

RRRが虎のイメージだからネコ科だと被るから?とか?

確かに場面にぴったりだなとは

感じるんだけど

ちょっと不思議に思ったりヘビ



【破れた傘をさしていても幸せ】

プロローグからたびたび出てくるのは

灰色マントを着た

彷徨う旅人な礼さんですが、

レビューシーンでは

全身淡いグリーン(茶色?)

シルクハットに

オーガンジーみたいな透けるマントで登場ひらめき電球

舞空ちゃんは

同じくグリーンのキラキラ華やかなドレス乙女のトキメキ

このシーンラストで

銀橋を渡るふたりが可愛いんです

ニコニコしていて

ふたりだけ

誰も入ってこない幸せな世界ハート

好きですブルーハートブルーハート

でもさ、観劇時は

傘破れてるねーって感じだったけどさ、

今書きながら思うに

破れた傘は何の象徴ですか?

もぉむかっさ、

いろいろひどくない??先生っおーっ!あせる



【バックヤード】

とある劇場の舞台と舞台裏

なんか可愛らしくて

面白くて

かなしいです


天華さんが白いタキシードで

ウエディングドレスの詩ちゃんと

踊ってる〜〜ブルーハート

って、喜んでいたら

そんな単純なシーンでもなく。

みんな舞台の登場人物で

舞台作品を練習してるんだけど

裏方?のありちゃんが

不意に役者の極美さんの衣装を羽織って

舞台でひと暴れ!?

詩ちゃんとも少し踊ったり

舞台の主役に星

でもコートを脱ぐとまた

もとの世界

現れては消える舞台上の世界

ちょっとさみしくなる


ありちゃん、

ジャンプが人一倍高いんですよね

ブンっ、ふわっ……

(滞空時間長!みたいな)



【リストマニア】

中詰

カラフルで可愛い

ベレー帽付きの衣装

ノリのいい楽曲ルンルン


瑠璃・天飛・詩

の銀橋渡りの歌から音符

歌い方が少し変わったのか

配信視聴で印象に残った歌詞が

観劇ではあまり聞こえなかったり、

でも、華やかに

『やろう、やってみせる!』

『みせてやろう!』

っていう、前向きなパワーを感じましたが

どうでしょう?

星組のみなさんの気持ち

合ってますかねキョロキョロはてなマーク


客席降りがあるし

キラキラして明るく楽しかったです星


リストマニアって

熱狂するファン、オタク

っていう意味なのねチュー

観劇時はこの『リストマニア』っていう

単語がよく聞き取れて

『巡礼の年』を思い出しちゃった🎹



【舞空ちゃん、タキシードを着る】

スラリとした

シルクハットのお姉さんが来たっラブラブ

って思ったら舞空ちゃんビックリマーク

似合っていてダンスも綺麗

舞空ちゃんの黒シルクハット姿を

観ることができて嬉しかったキラキラ


続いて沢山黒燕尾&ドレスがでてきて

ホテルとかのラウンジのショーみたいキラキラキラキラ

タカラヅカの美しさでもあるよね

って思ったら

旅人礼さんが迷い込んできたっっおねだり

沢山のシルクハットに燕尾

そこに現れる煌びやかな美女(ありちゃん)

ショウアップされた華と圧に酔い

惹かれて、でも翻弄されて

はねつけられて

息も絶え絶えに逃げるように飛び出し

また、スミレの花を見つけて

縋る

本気で縋ったのに

もう何も起こらなくて

スミレは光ることもない


…からの、礼さんのソロダンス

上記したけど

割と長いソロダンスなんだけど

礼さんのダンスもとても素敵なんだけど

落ちていくまま

落ちて、落ちて、

いつまでも浮上しなくて…

ズドーンとなった。。もやもやもやもやもやもや


【フィナーレ】

ロケットが華やかで明るく可愛いブルーハーツ

真ん中四人の男役さんたちも

元気はつらつ

めっちゃニコニコして可愛い

やっぱりタカラヅカの

若々しさ、明るさ、元気さ、華やかさ

それだけで元気をもらえる

それだけで価値がある


フィナーレは

物議を醸した

ターミネーター風グラサンの

男役群舞からグラサン


男役さんたちの中に

オレンジのメタリックな娘役さんたちが

出てくるフィナーレのダンスが

結構好きブルーハート

ここは配信の方が良さを感じて

イェーイ!ってなったから

たぶん、どセンターか

二階席が圧巻なのかもひらめき電球

でも、私は礼さんの色気に

ぎゃーってなって

ガン見状態に引きずられそうになりながらも

今日は絶対天華さんも観ないと!!

って、天華さんをガン見。

素敵でしたブルーハート

みなさんカッコ良かったですおねがいキラキラ


そして、デュエットダンスがね

とても可愛くてラブ

礼さんと舞空ちゃんって

今までもずっと

超絶技巧でシンクロダンスで

すごいんだけど、

今回、ダンスの入りのところのやり取り

目配せとかが

雰囲気があって可愛くて

だから余計にシンクロしてるダンスが

可愛らしかったなリボン


そして、天華さんのエトワール音譜

淡いくすんだ紫色のシルクハット姿が

とても綺麗なメインの衣装

それを着て

歌って降りてくる

天華さんが観れて良かったお願いピンク音符




レビュー・シンドローム 

『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア) 

作・演出/指田 珠子



公演ドリンクにスミレ


これを言うとね

男女差別に聞こえるだろうから

反発もありそうだし

どう書いたら真意が伝わるか難しいけど、

舞台作品だけじゃないけど

女の人の作品って

どうしても現実的っていうか…

何故かはわからないけど、

わかってることをわざわざ作品中でも

伝えようとしてくるというか…

それが目から鱗な発見になったら

沁みてもくるんだけど

そこまでの真理を伝えるって

なかなか難しいから

いつも残念な気持ちになりがち。


私は自分も女だし

女性の表現者が活躍してほしいと

思っているし

女性の方が技巧を駆使してるというか

頭の良さを感じる作品も多いし

すごいなって感じる作品構成も多いのに、

そういう理由からか

本当に何故かはわからないけど

夢というか

現実から飛び出して

現実を超えていくような

作品世界の広がりを

感じさせてくれることが少なくて

いつも残念に思ってしまうことが多い…

私の遭遇がたまたまそうなだけで

男女は関係ないのかもしれないけど

少ない経験から感じるだけだけど。


まぁ、男女の違いは勘違いだとしても、

一つだけ思うのは

この作品だけじゃなくて

先生のお師匠の作品でも

さらに強く感じていたことだけど…

観客は

タカラジェンヌの華やかさや

煌びやかな舞台に酔って

現実世界や現実社会の大切な事が

何も見えなくなっているように

もしかしたら見えるかもしれないけれど、

まぁ酔ってるっていうのは間違ってないけどね…笑

ボーっとなって

推しや贔屓に目撃されたら

顔を洗って出直せと言われそうな心境だし

(優しいからそんなことは言わないと思うけど笑あせる

穴があったら入りたい状況だけどさ、いつも笑

だいたいのことはわかっているし

現実世界のことだって

一般的なことは把握している人が多いよ…


でも、そんな現実を知った上で

舞台には

特にタカラヅカには

夢を

愛と希望と華やかさを観にきてる

だから、

心配しなくても

舞台では夢をみせてくれたらいいんだよ

って……


この作品の表現していること

嫌いじゃないんだけどね、

舞台で観るとなると

特にタカラヅカでは

何故か

何か違うと思ってしまうのよね……

今回一度きりならいいけれど

いつもこういう方向だと

苦手に感じる人も多そうかなとも。