こんなにエアコンに頼る夏も珍しい…
今日から8月ですね
週末に
ミュージカル『ファントム』を
観劇しました
とっても素敵でした
真彩ちゃんのクリスティーヌが観れて
良かった
楽曲がほんとに素敵
キャストの皆さんそれぞれの歌声も素敵
ソロ歌のたびに拍手がすごくて
カテコは本当に割れんばかりの拍手
ソロだけでなく
アンサンブル、コーラスも楽しかったです
スタオベはありましたが
それよりも
ラストは拍手が鳴り止まず
鳴り止まないから
幕が上がり
城田さんと真彩ちゃんが
出てきたという
そんな様子を久しぶりに観た気がします
真彩ちゃんはカテコで
eプラスマークで
ビームを客席に飛ばしまくって
雪組と望海さんを思い出す
ファントムの城田さんは
TVで歌声を聴いたことがあるけど、
思っていた以上に
伝わってくる歌声で素敵でした
特異な環境で育ったファントムの
子どもっぽさと狂気
ちょっと病的なほどでしたが、
後半になるとそれが生きて
独唱シーンが凄かったです
ファントムの狂気と孤独と
クリスティーヌや母、父への思いというか
歌声もですが、
歌う中で伝わってくるものがあって
とても惹き込まれました
約束を破った
クリスティーヌを許さない気持ちと
自分の狂気を冷静に見ているエリック
複雑な感情の爆発
エリックの心の複雑さにリアリティと
説得力がありました
なんというか、
この物語の始まりは
ファントムによる
カルロッタの衣装係の殺害なんですが
それも違和感がなくて、
だけど、ラスト付近の
カルロッタの殺害シーンは
ちょっと怨みがこもりすぎて
怖かったかな…
そんなに怨んでいたんだねっていう。
ただ、それらが自然だったから
物語とかエリックという人物像に
不思議さがなくて
無理矢理感がないんですよね…
ファントムがオペラ座の怪人って
呼ばれているのが納得
みんなが恐れているのが納得
って感じ。
真彩ちゃんは期待通りの歌声
それだけじゃなく、
役としてのクリスティーヌの
始めの荒削りな歌声からの
成長までわかる表現力
もちろん♪homeも
どの歌も素敵でしたが、
ファントムの指導を受けながら
最後の指導で
転調しながら二人が歌うのも好きです
そして、ベラドーヴァが
赤ちゃんエリックを抱きながら
歌う『♪You are music』に
特に惹き込まれました
このメロディは
ラストでも死にゆくファントムを抱いて
クリスティーヌが歌うのですが
その歌声にも心が揺さぶられました
いつも、何故顔を見ようとしたの?と
どうしても思ってしまうのですが、
それぞれの気持ちの流れが
わかりやすく
その疑問から離れて
物語に意識が戻るのも
スムーズでした
ベラドーヴァは
踊りで感情を表すシーンがあって、
まさか真彩ちゃんのソロダンスを
観れるとは思っても見なかったので
びっくり
シャンドン伯爵は長身のイケメンで
穏やかそうで優雅
ただ、宝塚版に比べて
出番は控えめだったかも
それで、クリスティーヌは
シャンドン伯爵よりファントムに
より心を寄せているように見えました
ところで、
シャンドン伯爵とは関係ない?し、
細かいですが、
カフェでクリスティーヌが
デビューするシーン
宝塚版では
歌い始めの自信なさげなか細い歌声に
ファントムのハモリが重なり、
それに勇気づけられて
クリスティーヌが一気に
歌姫として開花する様子が素敵でした
その描写が目(耳)に焼きついているので
今回はそれがなくて
ちょっと物足りなかったかな。
観劇中、えっって
戸惑ってしまいました
たぶん、エリックの助けによるのではなく
“自分で道を切り拓いた”
という自立感のある現代的な
クリスティーヌのイメージなのかな?とも。
同じ理由かもしれませんが
このシーンのクリスティーヌの
黄色のドレスも
ちょっと私のイメージから離れていて
しっくりきませんでした
些細な違和感ですが
カルロッタはやはりクセが強く
でも歌の出番が多く
ひとつひとつの曲が
聴きごたえがありました
ただ、オペラ座の主役?が
長年の夢だったというセリフが
耳に残って
彼女の屈折した思いが見えて
良かったのですが、
その割には何となく
オペラ歌手の雰囲気が
あまり感じられなかったかな…
何故かな。
クリスティーヌもちょっとそうだった
2人ともほんとに歌声はとても良くて
舞台の主役っていう感じはしましたけど。
アラン・ショレもやはり個性的で
イメージは成金で嫌味で浅薄でしたが
カルロッタへの愛に溢れてて
やっぱり最後は気の毒ですね
キャリエールに対しては
観劇中、
あなたのせいよって思ってしまいがち
今回はベラドーヴァとのシーンが
控えめだったから
余計にそう思ったかな?
キャリエールとエリックの対話歌が
切切と素敵でした
少年エリックは可愛らしく
熱唱でした
ベラドーヴァとキャリエールの
シーンもですが、
キリスト教的な雰囲気も
色濃くでていましたが
自然で状況がわかりやすかったです
ベラドーヴァは真彩ちゃんが
クリスティーヌと二役でした
既に書きましたが
歌声が素敵で
クリスティーヌの楽曲も
もちろん素敵だけど
ベラドーヴァの歌声を
真彩ちゃんで聴けて良かった
ただ、クリスティーヌは
ベラドーヴァに似ている設定だから
違和感はないのだけど
別の役者がやっているイメージがあるから
ちょっとだけ違和感も。
些細なことかもしれません
ベラドーヴァの歌を真彩ちゃんが歌ってくれて
嬉しかったし
ジャン・クロードは
オペラ座で相手にされなかった
クリスティーヌを時折気にしたり、
物語の進行役に観えました
幕開きにはジャグリングを
されていましたね
ルドゥ警部も文化大臣も
いかにもな見た目でピッタリ
ファントムが追い詰められていくシーン
劇的なファントムの最期
今回の舞台も緊迫感がありましたが
ここの流れは宝塚版の方がスムーズで
ファントムとキャリエールの
親子愛に集中できるような気がして
好きかもしれません
ミュージカル『ファントム』
脚本 アーサー・コピット
作詞・作曲 モーリー・イェストン
原作 ガストン・ルルー「オペラ座の怪人」より
演出 城田 優
《キャスト》
ファントム 城田優、加藤和樹
クリスティーヌ 真彩希帆、sara
シャンドン伯爵 大野拓朗、城田優
カルロッタ 皆本麻帆、石田ニコル
少年エリック 野林万稔、井伊 巧、星 駿成
アラン・ショレ 加治将樹
ジャン・クロード 中村 翼
文化大臣 加藤 将
ルドゥ警部 西郷 豊
ゲラール・キャリエール 岡田浩暉
荒田至法、池谷祐子、伊宮理恵、岡 施孜、上條 駿、川口大地、川島大典、木村朱李、木村つかさ、關さや香、玉山珠里、照井裕隆、遠山さやか、轟 晃遙、蛭薙ありさ、増山航平、松島 蘭、幹てつや、横関咲栄(五十音順)
《スタッフ》
美術・衣裳 トム・ロジャース
翻訳・通訳 伊藤美代子
訳詞 高橋亜子
音楽監督 森 亮平
照明 吉枝康幸
音響 山本浩一/宮脇奈津子
映像 西田 淳
振付 新海絵理子
ヘアメイク 馮 啓孝
特殊メイク ニール・マーツ
アクション 幸村吉也
指揮 森 亮平/湯川紘惠
歌唱指導 西野 誠/平岡由香
稽古ピアノ 太田裕子
オーケストラコーディネート 新音楽協会
美術助手 岩本三玲
衣裳助手 大戸美貴
演出助手 加藤由紀子/木下マカイ
制作 藤田早苗/今野亜希/荒川藍子
舞台監督 榎 太郎
宣伝美術 榎本太郎
宣伝カメラマン 伊藤大介(SIGNO)
企画・制作 梅田芸術劇場
PHANTOM is presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI).All authorized performance materials are also supplied by MTI. www.mtishows.comOriginally Produced in the United States at Theatre Under the Stars, Houston, Texas
素敵な舞台を観て
また宝塚版も視聴したくなりました
千秋楽まで無事に