読みきかせ【小学校4年生】(5月) 『おかあさん、げんきですか。』『ともだち ともる』 | 水脈のブログ

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読みきかせ記録(絵本等の紹介)と、自分の心に生じた想いや、刻まれた記憶を思いつくままに綴っています。
当ブログ開設当初から好きだった東方神起やジェジュン、ユンジェに関して。そして、2021年以降は、防弾少年団(バンタン:BTS)のことに、思いを馳せることも。


シャクヤクの花 綺麗ですね


小学校の「お話タイム」、

今週は、12日が母の日でしたし、

私の担当は、

4年生のクラスでしたので、

小学校4年生の男の子が、

学校で母の日の手紙を書く 

というお話、


『おかあさん、げんき ですか。』

後藤竜二・作 武田美穂・絵

(ポプラ社)


さらに

「ともだち」をテーマにした


『ともだち ともる』

文 内田 麟太郎 絵 黒井 健

(文研出版)


の2冊を読みました。


『おかあさん、げんき ですか。』の

「ぼく」は、

「おかあさん」に対して

もちろん感謝しているし、大好き

なのでしょうけれど、

「おかあさんに、

かんしゃのてがみをかきましょう」

と言う先生に、

素直に従うのは、

ちょっと恥ずかしい「お年ごろ」のようです。


先生がはりきっているから、

がんばってかきます。

なんて、いかにも ですね😅


武田 美穂さんの画がまた

「ぼく」が描いた

「おかあさん」の落書きも含め、

とてもいい❗️

(最後のページのみ、

「おかあさん」が「落書き」じゃなくて、

手紙を読んでいる「おかあさん」が

描かれているところも、

好きです😊)


そして、

「ぼく」の「おかあさん」とのエピソードも、

あるある🙂‍↕️ と思っています。


ぬいぐるみのキリンさんは、

ぼくがあかちゃんで、

うちにおとうさんがいたころ、

サンタさんからもらった

クリスマスプレゼントです。


という一文から、

「ぼく」の家庭は、

母子家庭であることがわかります。

「おかあさん」は

「おとうさん」の役割も果たすべく、

家事も仕事も

がんばっているのでしょうし、

「ぼく」のことをとても心配しているし、

愛してることが伝わってきます。

そして「ぼく」も

そのことを十分わかっていて、

だからこそ、

「おかあさん」への要望を書き綴った後、

あんまり がんばらないでください。

と労りの言葉をかけていますし、

手紙の最後が、

ありがとう!

という感謝の言葉で

締めくくられているのでしょう。


いろいろな親子、家族がいるとは思いますが、

我が子に、感謝の気持ちを

伝えてもらえるなんて、

親冥利につきますよね。

こんなほほえましい親子は、

幸せな気分をもたらしてくれるし、

実際に居てほしいと思ってしまいます。


『ともだち ともる』は、

体の大きさが異なることから、

互いに近寄りがたく思っていた

「アマガエル」と

「ウシガエル」が

ともだちになる というお話です。


「ともだち」をテーマにした絵本は

数多く出版されていますが、

この絵本は

2024年3月30日に発行されたばかりの

新しい絵本です。

5月の連休以降、

徐々に田植えが進んで、

カエルの鳴き声も

よく聞こえるようになったので、

この絵本を選んでみました。


「カエル」のお話になっていますが、

人間でも、例えば、

人種や国籍が異なるから、

近寄りがたいとか、

言葉をかけるのをためらうとか

ありそうです。

勇気をふりしぼって、

最初に声をかけた

「ウシガエル」くんに拍手👏

気持ちは、やはり、

ちゃんと言葉にしないと

伝わりませんよね。


黒井 健さんの優しい色調の画も、

カエルの微妙な表情の変化を

描き分けられていて、

このお話にぴったりだと思います。