哀れなるものたち | マットガファリによろしく

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ギリシャの鬼才ヨルゴスランティモス監督の新作を観て来ました(名前、あってる?)

ベネチア映画祭とゴールデングローブ賞で、グランプリを受賞している作品です。

エマストーンのヌードと性的描写の話題が先行していますが、作品として必要不可欠であり、思いの外エロくは感じませんでした。


いわゆるランティモス監督版『フランケンシュタイン』です。

胎児の脳を移植した女性の成長を描く、ロードムービーです。


もう、名医ゴッドを演じるウィレムデフォー兄貴が、キレまくっています。

ただでさえ凄みのある顔が、ツギハギだらけです。

それでも、魅了されてしまうのは、デフォー兄貴の演技の振り幅かと思います。



主人公ベラを演じるエマストーン。

見た目が大人の女で、中身が子供の彼女に、男たちは惹かれて行きます。



我が欲望の赴くままに、彼女と接します。

やがて、成長と共に、振り回されているのが彼女ではなく、男たちの方だと気付かされます。

この展開は、素晴らしいし、人の価値観など、人それぞれ何だと改めて気付かされます。

様々な人たちと接して、様々な喜びと悲しみを感じて、ベラの人間性が形成されて行きます。

彼女が目指すべき結論にも、納得させられます。

世界は広く、魅力的であり、閉鎖的だった世界が無限大に広がって行きます。

早くも、今年ナンバー1の大傑作に出会えました。


個人的には、デフォー兄貴にオスカーの助演男優賞を受賞して貰いたいところです。

エマストーンの最優秀主演女優賞は、決定的かと思います。

勿論、オレが選ぶ訳じゃないので、反論は受け付けません。

異論反論オブジェクションです!?