岩井俊二監督の新作を観て来ました。
アイナジエンド、広瀬すず、松村北斗。
4人の10数年を描いた音楽叙事詩。
帯広、東京、大阪、石巻が、それぞれの年代で、舞台になっています。
29歳からの5年間を帯広勤務で過ごしたオレですが、ロケ地が何処なのか?全く解りませんでした。
大好きな思い出深い街ですが、随分と時が流れたようです。
岩井俊二監督の瑞々しい感性に魅了されます。
アイナジエンドさんの歌声が、あってこその映画です。
彼女のピュアな歌声に、心が揺さぶられます。
岩井俊二監督は、女性の撮り方が、とにかく素晴らしい。
広瀬すずさんが、物語を掻き回します。
こんな広瀬すずは、見た事がありません。
オレも、騙されたい(笑)
他の方も書かれていますが、アイナジエンドさん演じる2役キリエと路花が、髪型や風貌が一緒なので、少しは変化を付けた方がいいように感じました。
だからと言って、物語や時系列が分かりづらいと言う事はありませんでした。
ただ、これでは、松村北斗さん演じる夏っちゃんが、あまりにも可愛そうに感じます。
彼の葛藤、苦しみ、慟哭に、胸が締め付けられます。
岩井俊二監督の人望なのでしょうか!?
豪華出演者たちも、観ていて楽しくなります。
豊原功補さん、松本まりかさん、北村有起哉さん、米米石井竜也さん、樋口真嗣監督、霜降り粗品、奥菜恵さんなどなど…
大塚愛さんだけは、解らなかった…
真緒里と路花、帯広の雪の中のシーンが印象的です。
まだ、何色でもない二人。
互いの人生が交錯する、東京の雑踏。
キリエのうた声に、胸が締め付けられます。