モラトリアムの延命 -3ページ目

2人目

知り合った時には既に共通の友人がいた。

趣味があうと、事前に言われていたし、とても人柄が良さそうだったので、嬉しかったのを覚えている。

知り合ってすぐ、飲み会があった。
開始からほどなく、おそらく1時間もたたないころ、彼に聞かれた。ブランキーでどのアルバムが一番好きかと。

お互い話すことが思いつかなかったのである。

しかし、僕はこの質問に怯えていた。
僕は実際ブランキーに一番底知れぬエネルギーを感じていたが、実際よく聞くのはミッシェルだったし、ブランキーには わからない 部分が多かったのだ。

好きなのは嘘ではないが、彼の様な本物のロックンローラーの前で自分がパチモンだとバレるのは怖かった。

なのでもはやなんと答えたか覚えていない。


その後、しばらくはたまに遊ぶ友人くらいだったが、ゼミが一緒になり急激に仲良くなる。

彼の家は、何かにつけ溜まり場になっていた。
僕が人の家で吐いたのも唯一彼の家くらいだ。ほんとすいませんでした。

3人で常にいたが、本当に楽な3人だった。
会話が尽きる、こともよくあるのだが、居心地がいい。
みんながみんな、自分の世界観を持って生きていて、他人のそれに対する抵抗がほぼない人達だったからかと思う。

あとはやはり、VANISHING POINTを3人でみたのが一番の思い出だ。
興奮して、帰れず向かったのも彼の家だった。あの時のエネルギーはいま思い出しても嬉しくなる。


彼は、凄く自分がある。とてつもないインプット型の人間だ。
また、ダメなやつ、頭のおかしいやつの味方だ。
彼もそうだから。

立ち返りたくなる場所で、常にいてくれる人だと思う。
会うたびに背中を押される様な、そんな気持ちになる。

僕は僕の中の原始的な衝動も、新しくなりつつある自分への自信も、矛盾する様な両方を、彼に会うことで肯定してもらえる気持ちになる。
そうして、前のめりに倒れる気になれるのだ。

全くもって、僕は人に活かされている。



1人目

知り合いはじめは、ひどく弱い人だと思っていた。

 

とても大事な、優しさというものは当然十分あふれてきていたのだが

 

自分というものを出すことに、ひどくおびえているように見えた。

 

その気持ちは凄くわかった。共感できるものだった。

 

しかしこちらからしたら、なんであなたが、とも思える様なことだった。

 

僕は見た目や能力から、人にマイナスで見られることが常だったし、しゃあないとも思っていたので

 

なんであなたが、そんなに人が集まる人間なのに、怯えているんだ、と少し苛立ったりもした。

 

まあそれでも、気持ちというのは人それぞれ比べるものではないし、

 

そういう思いでもって育ってきたのだろうと思った。

 

だから、積極的に問いかけた。問いかけ続けた。

 

自分を出すということに関して、僕は貫こうと覚悟していたので

 

それが伝わればいいと、半ば必死になってやっていた。

 

確かにそれは、伝わったかと思っている。

 

気づけばもう、怯えているような彼女はみじんもいなくなり、先陣を切る人に変わっていた。

 

元々のインプットはとんでもない人だから、そのアウトプットには関心させられるばかりだ。

 

 

言葉によって、人を大きく動かせる人だと思う。

 

難しいことばをよく使うのだけど、ストンと入ってくる。

 

みんなの中にある抽象的なものを、形にするのが異様にうまいというか。

 

それもずっと、人の心見続けて、寄り添い続けてきたからだろうなあと思う。

 

読むたびに、少しの嫉妬と、大きな感動を覚える文を書く人だ。

 

彼女も僕も、言葉の力というのをかなり強く信じている人種だと思う。

 

 

あと大きく違うのは、人に対する愛が大きい。

 

肯定をもって、人に接する人だ。所謂 本当に いい人 である。

 

そんないい人と自分が仲がいいのもよくわからなくなるが、

 

そんないい人だから上手くやってくれているのだろう。

 

全く持って、僕は人に活かされている。

タイトル未定

まだ夢の中にいるし
凄く酔っ払っているけど
だからこそ書いておこうとは思う


想像していたより、大きな日が終わった。
僕にとって、とても大きな日だった。
明日からの僕が変わるかどうかはまだわからない。
ただ今は、ひたすらに満たされている。

事実の話

今日僕がやることは、特段誰の目にもとまらない行為だと思っていた。

思っていたより、向き合ってくれる人がいた。
凄く、凄くありがたい日だった。
僕は人に馬鹿にされていることに凄く慣れているので
それでいいと思っていたけど
それだけではないんだなと、思わせてもらった。
大事にしたいものは、大事にしようと思った。
できていると思ってたけど、出来ていなかったとも思わされた。
この気持ちは、大切にしよう。
読み返すために、残しておこう。


気持ちの話

彼女には、大いに謝らなければと思っている。
大事なことは直接伝えたし
ここで文字にしようともあまり思わないけれども

すくい上げてくれた、と思っている。
僕が僕を信じているよりずっと、奥底から信じていてくれたのだなあと思う

僕自身がそれを肯定していないのに、少し切なくなったりしながら、ずっとそこにいてくれたんだと思う。

本当に、頭が上がらない。
一生肯定していこうと決めた。


人と関わること、距離感の問題
わからなくなるような関係だ。

誤解を一切に恐れずに言えば、僕は彼女という人間をひどく愛しているのだと思う。

ただそれは、愛という言葉がふさわしいのかもわからない。

断言できるのは、恋ではない。
あらゆる面からの愛だ。

僕は家族が好きじゃないけど
家族に対して、こういう風に思っていきたい、と思わされる様な人だ。

彼女は僕の日常に、もはや ただあるんだと思う
それがどれだけのことか。
根本的に、違う人間だと思う。
ただ僕はいつだって、彼女がうらやましいのだ。
うらやましいのに、嫉妬をしているわけでもない。
嫉妬をさせない生き方をしてくれてるのだ。
ただ、既に僕の日常にあるのだ。
もはやそれは、安心だ。


今日という日は忘れないし
思い出にしてもいけない。
いいか、自分、思い出にしてはいけないのだ。

簡単に忘れられるけど、今日のこの日のこの文はいつでも読み返さなきゃいけないのだ。

僕は僕の中のあらゆる幼さを
大事にしながら、切り捨てていかなければいけない
それをさせるのは、僕しかいないのだ。

人に、ひどく恵まれている。