口述模試を終えて | 土地家屋調査士受験!カネコのちょっと役立つハナシ

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本日は,口述模試の試験官を担当しました。

ご利用いただきました皆様,ありがとうございました。

なお,先ほど,雑用係を担当した横内のブログを見たところ,本日の模試を盗聴したと書いてありました。しかも,市原悦子ばりに盗聴したとか。どんなふうに盗聴したのかよくわからないところもありますが,たぶんくまなく盗聴したのでしょう。女性の合格者と飲みに行く約束をしなくて良かったと思っているところです。



口述模試の試験官を担当するのは,たぶん7,8年ぶりではないかと思います。

でも,いいものだと思いました。本日お会いした方を含め,全国で受講していただいている皆様に感謝したいと思います。



「父も先生の講座を受けて合格をしました。」とOさん。驚きました。

お父様は平成13年の合格だそうです。

ありがたき幸せです。

私も講師としては古株。「LECで長いことやってきたのだなあ」としみじみと思いました。



口述模試の担当も久々だったのですが,今年は書式答案の添削も久々にやらせていただきました。

今日の模試には,添削をした水道橋校の受講生,3人が来てくれました。

模試の最中に携帯電話をいじっていたHさん。打たざるを得ない用事でもあったのかもしれませんが,ちと暢気過ぎやしないかと思っていました。しかし,見事合格されており,ホッとした次第です。

合格発表の当日,「合格しました」と電話をくれたKさん。彼は交通事故に遭いながら一命をとりとめた男です。この合格は「調査士として活躍せよ」との神のおぼし召しと思うのは私だけでしょうか。

解説講義の後,水道橋本校近くの喫茶店に入ると熱心に答練の復習をしていたWさん。何か不思議な御縁を感じて,声をかけました。本試験の成績はあまり良くなく,勉強を続けられるかどうかと悩まれていましたが,合格されて本当に良かったと思います。



Hさん,Kさん,Wさん。合格おめでとう。

一方で,残念ながら合格できなかった受講生もいます。しかし,添削をした答案を見る限りでは,彼らと合格できなかった受講生との差はありません。

今年は,例年にない大接戦。受かる受からないは紙一重。そんな風に思います。

点数もそれを物語っています。

下記の点数は,最近の本試験(民法本格導入の平成16年以降)における「択一と書式のあしきり点の合計」,「合格最低点」及び「その差」を示したものです。

平成16年 あし切り点合計;60.0点 合格最低点;67.5点 差;7.5点

平成17年 あし切り点合計;65.0点 合格最低点;71.0点 差;6.0点

平成18年 あし切り点合計;62.0点 合格最低点;67.0点 差;5.0点

平成19年 あし切り点合計;70.5点 合格最低点;78.0点 差;7.5点

平成20年 あし切り点合計;66.0点 合格最低点;73.0点 差;7.0点

平成21年 あし切り点合計;67.5点 合格最低点;70.5点 差;3.0点


 あし切り点の合計と合格最低点との差が3点しかありません。それだけ,あと一歩70.0点,あとちょっと69.5点,69.0点の人が多数いるということでしょう。

厳しい試験だと感じます。



階数の認定ミスでも受かるとは……先生の教訓通りでした。「単純ミスを少なく、諦めずに1点でも拾う姿勢」。ありがとうございました。

今回は、いつも金子先生に言われていた,とにかく図面は書け。建物は満点取れ。22.5点でしたが。最後まであきらめるな。とにかく解答は埋めろ。これらを実践したから合格したのだと思います。

金子先生はじめ、LECの先生方より、とにかく1点でも多くとりに行くハングリー精神を学んだおかげです。


 これらはすべて本年度の合格者からいただいたメッセージです。

近年,書式の指導では「1点でも,0.5点でも,とれるところはとにかくがむしゃらに取れ。」ということを徹底的に言っています。

基本講座でも,答練でも,「土地の図面白紙」の答案を出す受講生に対しては,ボロクソに非難します。たとえ,筆界点の座標値が出せなくても,書けるものはあるはずです。作図はデタラメでも,記録事項が書けていれば,少なくとも1点はもらえます。そして,その1点は合否を分ける1点となるからです。



合格できなかった受講生でも,「1点をがむしゃらに取る」精神でやっていますという人はいるかもしれませんが,結果的に足りなかったわけですから,もっともっと1点,いや0.5点を大切にすることを意識して,来年に向けて頑張っていただきたいと思います。



 口述試験に臨まれるLEC受講生の皆様。頑張って下さい。緊張して,あがることは必至ですが,「自分は筆記を乗り越えた。自分の力を出せば大丈夫。」と自分に言い聞かせましょう。そうすれば落ち着けるはずです。皆さんは実力者なのですから。