筆記試験合格おめでとうございます(後半) | 土地家屋調査士受験!カネコのちょっと役立つハナシ

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試験委員A「口述試験の受験番号,氏名,生年月日を続けて言って下さい。」


皆さん「                  」(解答例は後記模範解答 ①を確認)

AとBが願書の写真票を見ます。

試験委員A「では,これから口述試験を始めます。質問がたくさんありますので,わからないときは,遠慮なくパスして下さい。ではまず,不動産登記法の土地から質問します。土地の分筆の登記や合筆の登記は形成的登記と言われますが,形成的登記とはどのような登記をいいますか。簡単に答えて下さい。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答②を確認)

試験委員A「そうですね。結構です。分筆の登記を申請する場合に,分筆前の土地の地積が誤っている場合には,地積の更正の登記を申請しなければなりませんが,地積の更正の登記の要否はどのように判断しますか。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答③を確認)

試験委員A「分筆の登記を申請する場合には,地積測量図を申請情報と併せて提供しなければなりませんが,その記録事項のうち,特別の事情がある場合に,分筆後の一筆について省略できる事項をお答え下さい。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答④を確認)

試験委員A「その場合の特別の事情がある場合とは具体的にどのような場合をいいますか。具体例を一つ挙げて下さい。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑤を確認)

試験委員A「所有権について敷地権である旨の登記がされている土地を分筆することはできますか。また,できる場合には,登録免許税を納める必要はありますか。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑥を確認)

試験委員B「じゃあ,建物について質問する。既に登記されている建物の一部を取り壊したときは,どのような登記をするのかな。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑦を確認)

試験委員B「その場合,所有権を証する情報を添付情報として提供する必要はあるの。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑧を確認)

試験委員B「建物の一部が取り壊された場合でも滅失の登記を申請しなければならない場合はあると思うけど,どんな場合だろうか。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑨を確認)

試験委員B「甲区分建物と乙区分建物からなる一棟の建物において,甲区分建物を取り壊したことにより,残存する乙区分建物が非区分建物となった場合は,どのような登記を申請するの。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑩を確認)

試験委員B「甲区分建物の所有権の登記名義人が必要となる登記を申請しないときは,乙区分建物の所有権の登記名義人は,その者を代位して甲区分建物について必要な登記を申請することはできるの。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑪を確認)

試験委員A「じゃあ,今度は,もっと厄介な土地家屋調査士法についてお聞きします。同法第1条には同法が制定された目的が書かれています。その目的をお答え下さい。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑫を確認)

試験委員A「同法第2条には調査士の職責が書かれています。どんなことが書かれていますか。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑬を確認)

試験委員A「あなたが他の調査士と調査士法人を設立する場合,あなたとその調査士以外の者,たとえば,あなたの知人で調査士でない者を社員とすることはできますか。その可否と理由を答えて下さい。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑭を確認)

試験委員A「あなたが他の調査士と調査士法人を設立する場合,あなたとその調査士は各自単独で法人を代表できますか。それとも,どちらかを代表者と定めなければならないのですか。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑮を確認)

試験委員A「調査士法人は他の調査士法人と合併することはできますか。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑯を確認)

試験委員A「調査士は,依頼者から報酬を受けたときは,領収証を作成しますが,その作成方法をお答え下さい。」

皆さん「                  」(答えは後記模範解答⑰を確認)

試験委員A「はい,結構です。これで試験は終わりですが,今後の豊富や,調査士としての登録の予定があればお答えいただけますでしょうか。」

皆さん「                  」(解答例は後記模範解答⑱を確認)

模範解答

①「○○○○番の○○○○と申します。生年月日は昭和○○年○月○日です。」

②「登記官が登記記録に登記を実行することにより効力を生じる登記をいいます。」

③「分筆前の地積と分筆後の地積の差を算出し,その差が分筆前の地積を基準にした不動産登記規則で定める地積測量図の誤差の限度を超えていれば,地積の更正の登記を申請しなければなりません。逆に,限度内であれば,地積の更正の登記を申請する必要はありません。」

④「地積の求積方法,筆界点間の距離及び基本三角点等に基づく測量の成果による筆界点の座標値です。」

⑤「分筆前の土地が広大な土地であって,分筆後の土地の一方がわずかである場合が一例として挙げられます。」

⑥「できます。登録免許税も納付しなければなりません。」

⑦「床面積の変更の登記を申請します。なお,場合によっては所在,種類,構造についても変更の登記を申請します。」

⑧「床面積の減少変更の登記ですから,所有権を証する情報を提供する必要はありません。」

⑨「取り壊される前の建物との同一性が認められない程度に取り壊された場合です。同一性の有無は,建物認定要件に照らし合わせて,登記の対象となる建物と認められるか否かで判断することになると思います。」

⑩「甲区分建物については滅失の登記,乙区分建物については表題部の変更の登記を申請します。」

⑪「いいえ,できません。」

⑫「土地家屋調査士の制度を定め,その業務の適正を図ることにより,不動産の表示に関する登記手続の円滑な実施に資し,もって不動産に係る国民の権利の明確化に寄与することが同法の目的です。」

⑬「常に品位を保持し,業務に関する法令及び実務に精通して,公正かつ誠実にその業務を行わなければなりません。」

⑭「いいえ,できません。調査士法人の社員は,調査士でなければならないからです。」

⑮「各自が法人を代表できます。」

⑯「はい,できます。」

⑰「正副二通を作成し,正本は,これに記名し,職印を押して依頼者に交付し,副本は,作成の日から三年間保存します。また,受領した報酬額の内訳を詳細に記載しなければなりません。」

⑱「具体的な登録の予定はありませんが,補助者を一年ほど経験しておりますので,二年後くらいには,経験を活かして登録できればと思っております。表示に関する登記の手続,仕事を通じて,一人でも多くの方の不動産の保全に役立つことができればと思っています。本日は,ありがとうございました。」

 どうですか。答えられましたか。7割近く答えられたら,大丈夫でしょう。

 全然ダメという人には気合いを入れてあげましょう。

 声を出せ,声を!

口述試験頑張って下さい。