いけるぞクライマックス | 土地家屋調査士受験!カネコのちょっと役立つハナシ

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9月10日午後5時15分,中野本部にて徹底解析書式編第4回の収録を終える。10分近くもオーバーしてしまった。「急がなければ」と思い,映像スタッフに「スポルトに映るかもよ」と声をかけて本部を出る。


急ぎ足で中野駅に着くと,総武線各駅停車に飛び乗った。向かうは千駄ヶ谷駅,神宮球場だ。クライマックスシリーズ出場へ,3位ヤクルトに急接近の愛するカープを応援しようと,生まれて初めて神宮球場を訪れる。駅からこんなにも歩くのかと思いながら,外野自由席のチケットを購入し,レフトスタンドポール際に座る。栗原のポールに当たるホームランでも出れば,ばっちりスポルトにも映る位置に陣取った。しかし,このレフトスタンドの入りは何だろう。こんなにも広島ファンがいるのか。どちらがホームかわからないほど,ライトスタンドのヤクルトファンを数の上で圧倒している。万年Bクラスのカープに寄せるファンの思いはみんな一緒のようだ。



席に着くと,既に一回裏のヤクルトの攻撃だった。行こうと思ったのは,エース大竹の登板ということと怪我人続出のヤクルト投手陣ということで勝算大と察したからだ。相手の先発は高木。高木?悪いけど,ダレ?こりゃあいただいた10対3くらいでカープの勝ちだろう。


立ち上がりこそピンチを背負った大竹だったが,危なげない投球でヤクルト打線を五回まで0点に抑える。いいぞ,大竹。これぞ真のエースだ。しかし・・・・。打線がいかん。二回に満塁のチャンスを逃すと,六回表まで0行進。これは気合いを入れて応援せねば,まわりのカープファンが持っているマスコットバットを買ってきて,応援に熱を入れる。

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だが,六回の裏,最悪の事態が・・・。

先頭打者青木が打った打球が,私に向かって飛んでくる。黄色いレフトのポールめがけて飛んでくるではないか。「右にそれろー」と願ったが・・・・。願いむなしく,私の目の前でボールは黄色いポールを直撃。カーンと実にいい響きを残して,ボールはレフトファールグランドに転がった。先制された。その後,この回に一点を追加され0-2となってしまった。


あと三イニングしかない。なんとか逆転してくれと願いつつ,マスコットバットを叩く。選手の名前を叫ぶ。周りのカープファンと思いは同じ。何とか逆転してほしいのだが・・・。ついに8回までゼロ行進。2点のビハインドで9回を迎えた。



そして,奇跡は起きた。先頭の四番栗原がセンター前ヒット,続くマクレーンがフォアボール。期待の天谷は倒れたが,七番末永がやってくれた。「燃えろ,燃えろ末永」のコール。カープファンの熱い願いは末永の一降りで叶えられた。大都会の夜空に舞い上がる白球がヤクルトファンの陣取るライトスタンドへ一直線。「伸びろ,伸びろ」と願う。入った,大きく跳ねた,白いボールがライトスタンドで!九回一死から起死回生の逆転スリーラン。跳ねた,跳ねた,今度は私が。四十を過ぎたおっさんがレフトスタンドの席で何度も何度も飛び跳ねた。

レフトスタンドはお祭り騒ぎ,隣の人,前の人,まわりの見知らぬカープファンと笑顔でハイタッチだ。しかし,後ろのお姉さん,綺麗だったな。できれば抱き合いたかったのだけど・・・。この願いはさすがに叶わずだったが,人生最高の野球観戦となった。

守護神永川が締めてゲームセット。ワッショイ,ワッショイ,バンザイ,バンザイ。多くのカープファンと勝利の雄叫びをあげた。

午前2時,未だ興奮さめやらぬ私であります。



で,勉強ネタを。

野球観戦ですので,野球場の論点を。

まずは,今年の本試験から。

 野外野球場の観覧席のうち屋根を有する部分は,建物として登記することができる。→正(野球場又は競馬場の観覧席は,屋根を有する部分に限り,建物として登記することができる;準77①イ)。


そのほかの野球場ネタをまとめると。

東京ドームの先例~周壁は鉄筋コンクリート造で,内部には屋根を支えるための柱や梁はなく,屋根面にはガラス繊維に防水加工膜材を張りめぐらせて,これを外気圧より0.25パーセント高い内部の空気圧によって膨らませてドーム状の屋根とした建造物は,建物として登記することができる(昭60.8.8第4768号)。この場合の屋根の種類は「空気膜屋根」とされる(同先例)。

福岡ドームの先例~開閉式の屋根を有する野球場については,開閉可能部分の屋根の下に当たる観客席やフィールドも床面積に含めるものとされている(平5.12.3第7499号)。→過去問平成17年第4問イ,平成20年第17問エで出題

表示登記教材建物認定~屋根を有しない野球場の観覧席の裏側下部に事務所,店舗,更衣室,食堂,廊下等が設けられているときは,観覧席は建物として登記できないが,裏側の店舗等部分については,建物として表題登記をすることができる(表示登記教材建物認定78頁;横浜スタジアムの写真が掲載されている)。



帰宅して,スポルトを見た。もちろん録画した。青木の打球がレフトポールを直撃する瞬間。ポールの後ろにブルーのワイシャツを着た男が見える。私だ。本当にスポルトに映ってしまった?

今度は,栗原のホームランで映りたいものだ。10月2日の神宮でのヤクルト戦を迎える頃,カープが三位になっていることを願いたい。