今年の合格作戦 | 土地家屋調査士受験!カネコのちょっと役立つハナシ

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 レック受講生の皆さん。本試験まであと6日となりました。今年のチャレンジに向けてのラストウイークです。合格へ向けて燃えていることと思います。「巨人の星」の飛雄馬のように,目には炎をたぎらせながら,気合いを入れて勉強されていることでしょう。


 昨日,水道橋本校で,受講生様に気合いを入れるべく,15分ほどの話をしました。「合格の条件」というテーマで,今年の本試験に合格するための作戦,心構えを話しました。


 合格の条件の1つは作戦を立てて本試験に臨むことだと思います。資格試験は知識があるだけでは合格できません。点数によって合否が決まるからです。ですから,いかにして点数を取るかを考えて試験に臨むことが合格の条件になります。無計画に,漠然と本試験に臨むよりもはるかに合格する可能性は高まります

その年の本試験において合格するための作戦を立てるには何が重要なのでしょう。それは,近年の本試験の傾向を知る,分析することです。そして,幸いにも,最近の本試験では,法務省から受験者に点数が通知されます。合格者の点数は作戦を立てる上で大いに役立ちます

近年の合格者の点数の傾向ですが,昨年も含め,ここ5年の本試験のうち4年は「択一と建物でしっかり点数を稼いで,土地は5割前後の正解」となっています。年によっては,土地は3点(1割強)でも,合格しています。私の知る限りで,昨年の合格者の土地の最低点は9点(4割弱)です。その人は択一42.5(17問正解),建物23.5でした。昨年の本試験の択一は1問ミス問題がありましたから,択一17問の正解は難しいことではりません。建物も抵当権の登記手続に関する記述は難しいですが,それ以外は基本的なものなので23.5点(9割強)は取れるはずです。

こういった傾向をふまえ,今年の本試験の作戦を立てるとするなら,択一と建物は高得点,土地は半分を」ということになりましょう。

択一は最低でも16問,建物は最低でも約9割の正解を目指すことです。

よって,まずは択一にじっくり取りかかる。あせる必要はありません。自分のペースで落ち着いて1問,1問解いていきましょう。かける時間は45分が目安ですが,16問以上取れるなら50分かけてもいいと思います。

次にとりかかるのは建物です。できるだけ満点を取ることを心がけます。30秒ほど瞑想し,深呼吸です。さあ,気持ちと気力を充実させて,最大限の集中力でゴーです。ここでもあせりは禁物。問題をじっくり読む。申請書に15分,図面に30分を目安に45分で答案を仕上げ,5分ほど書き上げた答案をチェックする。何をチェックするのかの段取り等,チェック体制は確立しておいて下さい。かける時間は50分が目安ですが,高得点が取れるなら55分かけてもいいと思います。

択一に50分,建物に55分使ったとして,試験時間の残りは45分。「45分で土地5割を目指す。」難しいことでしょうか?可能ではないかと思います。土地は計算点の座標値が出ないこともあるかもしれませんが,作図をすることが大事です。図面の右半面の真っ白はダメです。問題の見取図をトレースするような感じで十分ですから,作図はしておきましょう。作図した土地について,正しく書けている部分は点数がもらえるはずです。また,図面の記録事項は漏らさず書いておいて下さい。方位と地番で0.5点,境界標の表示で0.5点等,意外に配点は高いかもしれません。「ひかりさん,今日の報知は?」で記録事項をチェックです(このチェック方法は古いブログを読んでいた人,生受講生しかわからないけど)。

最後に,頻出又は出題可能性が高い択一項目を掲げておきますので,自信のない項目があったら,教材を見返す等しておいて下さい。

1.民法

 総則分野・・・意思表示(心裡留保,虚偽表示,錯誤,詐欺,強迫),代理(代理権の消滅事由,復代理,無権代理が重要),時効(所有権の取得時効が重要)

 物権分野・・・不動産物権変動と登記,所有権,抵当権(各項目とも過去問の論点を中心に見返しを)

2.登記

 平成17年以降の本試験で出題された論点,その周辺知識のチェックを!

 頻出分野・・・分筆,合併制限,添付図面,登記識別情報

3.筆界特定

 平成19年,20年の本試験で出題された論点,その周辺知識のチェックを!

 出題可能性高い分野・・・申請人,申請情報,添付情報

4.土地家屋調査士法

 業務上の規定(領収証,補助者等),法人

悔いのないラストウイークを!頑張れ,レック受講生!